2008年07月
2008年07月30日
リアンクール岩礁
『ニュースバカ一代』は、先週発売の『週刊SPA!』08/7/29号と今週発売の08/8/5号、2週続けて竹島絡みの記事になっています。
それぞれのタイトルは、VOL.294「竹島記述問題 の巻」、VOL.295「続・竹島記述問題 の巻」です。
まず先週分から見ていきましょう。その書き出しと結びがこうなっています。
「外交の基本は相互主義である。」
「領土という国家の根幹にかかわることだからこそ、相互主義という外交の
基本に立ち返るべきだ。」
この回では勝谷氏、「相互主義」という言葉が気に入っていたようで、これをキーワードに記事を書いています。
では勝谷氏の言う「外交の相互主義」とはどういうものなんでしょうか? 氏はそれに基づいてこういうことをしろとおっしゃっています。
1. 韓国は自国の教科書に竹島(独島)の領有権を明記しているのみならず、
「領土を守る方法を考えさせる」などと子供たちに戦争を覚悟させる記述
まである。
だから日本も教科書に同様の記述をしてもいい。
2. 日本の学習指導要領解説書における竹島領土問題記載に抗議して、韓国は
駐日大使を事実上召還した。
だから日本も駐韓大使を召還しろ。
3. 韓国は鬱陵島に「独島博物館」を建てて、竹島のみならず対馬さえ自国の
領土と主張している。
だから日本も隠岐島あたりに「竹島博物館」を建て、韓国側の主張を否定
する展示をしろ。
あの〜、1は相互主義とは関係ないんじゃないですかねぇ。じゃあ韓国が記述をなくせば日本もやめるの?
2と3はまるで「やられたらやり返せ」という子供のケンカ、あるいはヤクザの報復主義と同じじゃないですかねぇ。そういうのを「外交の相互主義」と言うんでしょうかねぇ、本来。なんかすごいショボいような気がするんですが・・・。
ちなみに、この記事、例によって『ムーブ!』で紹介されたんですが(もう変なコラージュアニメではなく、普通の記事同様パネルに文字が出て、それをアナウンサーが読むだけです。くだらないコラムに金と手間をかける愚にやっと番組が気づいたか)、その直後のコメントで勝谷氏、こんなこと言ってましたねぇ。
「相互主義で一番わかりやすいのは経済でね、『最恵国待遇』って言って、
お互いに輸入や輸出の条件は同じにしましょうと。基本的にはそれで国際
社会は成り立ってるわけですよ。」
「最恵国待遇」。個人的には懐かしい言葉です。確か高校の時に習ったような。しかし、意味違ってますよね。
ここ見てください。
http://www.jama.or.jp/lib/jamagazine/200311/09.html
乗用車の輸入関税率、日本は0%ですが、アメリカは2.5%、EUは10%で、それぞれ違っています。勝谷氏の言が正しいなら、これはおかしいですよね。
最恵国待遇というのは、ある国が通商条約などを結ぶ場合、どの相手国とも同じ条件で結びましょう、一番いい条件にそろえましょうというものでしたよね。
例えば、日本がアメリカに対して乗用車の関税率を0%にしたら、EUに対してもその他の国に対しても0%にする、ある国にだけ違う税率を適用したりしないということです。
しかし、だからアメリカもEUもその他の国も、日本から輸入する乗用車の関税率を0%にしなければならないということではありませんね。アメリカはアメリカで、どの国に対しても関税率を2.5%に統一し、EUはEUで、どの国に対しても10%に統一していれば、それでいいわけです。
だから勝谷氏の言うような「お互いに輸入や輸出の条件は同じにしましょう」ということではないんです、最恵国待遇というのは。
これぐらいのこともちゃんと理解していない上に、それをテレビで偉そうに解説するんだから、すごいなぁ、この人。「余の辞書に『恥』という文字なし!」ですか?
話がだいぶ横道にそれました。元に戻しましょう。
今週の『ニュースバカ一代』に行きます。内容はペラペラです。韓国人のデモに怒っているだけです。前回このブログで取り上げた天皇の写真を燃やしたものの他に、今月23日に対馬市役所前で行われた韓国退役軍人によるデモと、それを容認している「日本国」にも怒っています。
「また、別の機会にはやはりここで、対馬に韓国人が押し寄せさまざまな摩擦
を引き起こしている模様を伝えた。こちらもまあ深刻だが、それ以上の事態
にはなるまいと思っていた。私は反省する。甘かった。舐めていた。韓国人
の図の乗り方に対して、だ。
韓国の退役軍人たちが津島市役所前にやってきたのは23日のこと。
(中略)
自国内にやってきた外国人に、その土地は自分たちのものだとシュプレヒコ
ールを上げることを許す国家とはいかなるものかと私は驚愕したが、なんと
対馬警察署は韓国人たちに道路使用許可を出していた。
(中略)
どこまであの人たちはつけあがるのだろう。そしてどこまで日本国の腰は抜
けるのだろう。」
このコラムのページに掲載されている写真の横にある文章には、韓国人の参加者は21人だったとあります。そんな小規模デモ、好きにさせたれよ! ギャーギャー、ビービー騒ぎ立てるほどのもんかよ!
そんな細かいこと言うんなら、私も言うぞ。「どこまで日本国の腰は抜けるのだろう」だって? オマエ、日本人のくせに「腰抜け」と「腰が抜ける」の違いもわからんのか!? 「どこまで日本国は驚いて動けなくなるのだろう」って、意味わからんわ!
これらの勝谷氏のコラムはいずれも例によって、針小を棒大と騒ぎ、いたずらに韓国人への憎悪を煽り立て、子供じみた報復措置を主張するだけの、くだらない記事です。
そう言えば、それを証明するかのような記事を最近ネットで見かけたんですが、みなさんはご覧になりましたか?
・「『信じていた米国に不意打ちされた』」中央日報 7.28
http://news.livedoor.com/article/detail/3748565/
・「独島:無防備な韓国外交、日本のロビー活動着々(上)」朝鮮日報 7.29
http://news.livedoor.com/article/detail/3750257/
・「独島:無防備な韓国外交、日本のロビー活動着々(下)」朝鮮日報 7.29
http://news.livedoor.com/article/detail/3750258/
これらの韓国の新聞記事によると、最近アメリカ地名委員会(BGN)が竹島を、それまでの「韓国領」から「主権未指定地域」に変更したんだそうです。それに伴いアメリカ議会図書館もそれまでの「独島」という表記をやめ、BGNが使用していた「リアンクール岩礁」に改める予定とのことです。
この動きに同調する国も現れそうで、国際社会に影響を与える可能性が大きいとか。
記事では韓国政府の無策無能ぶりを批判する一方で、日本の執拗な外交努力に危機感を持ちつつも、これを評価しています。
なんだかんだ言っても、地道に動いていた日本の、まずは1勝目といったところではないでしょうか。
それに比べて韓国は、国内がデモ等でいかに騒ぎ立てようが、結局それだけでは国際社会を動かすことができないということを証明してしまった。
独島博物館? 数十人のデモ? ほっとけ! そんなもん、どーってことない。そんなものにいきり立って幼稚な報復論を口にするコラムニストはどうしようもないアホですわ。
勝谷氏は今週分のコラムをこう結んでいます。
「私は義勇軍でも作りたくなっている。」
是非どうぞ。「相互主義」ですから、それを率いて竹島でもソウルでも乗り込んで、存分にデモでもなさって、独りよがりな疲労感を満喫してくださいな、臆病者の「言うだけ番長」さん。
それぞれのタイトルは、VOL.294「竹島記述問題 の巻」、VOL.295「続・竹島記述問題 の巻」です。
まず先週分から見ていきましょう。その書き出しと結びがこうなっています。
「外交の基本は相互主義である。」
「領土という国家の根幹にかかわることだからこそ、相互主義という外交の
基本に立ち返るべきだ。」
この回では勝谷氏、「相互主義」という言葉が気に入っていたようで、これをキーワードに記事を書いています。
では勝谷氏の言う「外交の相互主義」とはどういうものなんでしょうか? 氏はそれに基づいてこういうことをしろとおっしゃっています。
1. 韓国は自国の教科書に竹島(独島)の領有権を明記しているのみならず、
「領土を守る方法を考えさせる」などと子供たちに戦争を覚悟させる記述
まである。
だから日本も教科書に同様の記述をしてもいい。
2. 日本の学習指導要領解説書における竹島領土問題記載に抗議して、韓国は
駐日大使を事実上召還した。
だから日本も駐韓大使を召還しろ。
3. 韓国は鬱陵島に「独島博物館」を建てて、竹島のみならず対馬さえ自国の
領土と主張している。
だから日本も隠岐島あたりに「竹島博物館」を建て、韓国側の主張を否定
する展示をしろ。
あの〜、1は相互主義とは関係ないんじゃないですかねぇ。じゃあ韓国が記述をなくせば日本もやめるの?
2と3はまるで「やられたらやり返せ」という子供のケンカ、あるいはヤクザの報復主義と同じじゃないですかねぇ。そういうのを「外交の相互主義」と言うんでしょうかねぇ、本来。なんかすごいショボいような気がするんですが・・・。
ちなみに、この記事、例によって『ムーブ!』で紹介されたんですが(もう変なコラージュアニメではなく、普通の記事同様パネルに文字が出て、それをアナウンサーが読むだけです。くだらないコラムに金と手間をかける愚にやっと番組が気づいたか)、その直後のコメントで勝谷氏、こんなこと言ってましたねぇ。
「相互主義で一番わかりやすいのは経済でね、『最恵国待遇』って言って、
お互いに輸入や輸出の条件は同じにしましょうと。基本的にはそれで国際
社会は成り立ってるわけですよ。」
「最恵国待遇」。個人的には懐かしい言葉です。確か高校の時に習ったような。しかし、意味違ってますよね。
ここ見てください。
http://www.jama.or.jp/lib/jamagazine/200311/09.html
乗用車の輸入関税率、日本は0%ですが、アメリカは2.5%、EUは10%で、それぞれ違っています。勝谷氏の言が正しいなら、これはおかしいですよね。
最恵国待遇というのは、ある国が通商条約などを結ぶ場合、どの相手国とも同じ条件で結びましょう、一番いい条件にそろえましょうというものでしたよね。
例えば、日本がアメリカに対して乗用車の関税率を0%にしたら、EUに対してもその他の国に対しても0%にする、ある国にだけ違う税率を適用したりしないということです。
しかし、だからアメリカもEUもその他の国も、日本から輸入する乗用車の関税率を0%にしなければならないということではありませんね。アメリカはアメリカで、どの国に対しても関税率を2.5%に統一し、EUはEUで、どの国に対しても10%に統一していれば、それでいいわけです。
だから勝谷氏の言うような「お互いに輸入や輸出の条件は同じにしましょう」ということではないんです、最恵国待遇というのは。
これぐらいのこともちゃんと理解していない上に、それをテレビで偉そうに解説するんだから、すごいなぁ、この人。「余の辞書に『恥』という文字なし!」ですか?
話がだいぶ横道にそれました。元に戻しましょう。
今週の『ニュースバカ一代』に行きます。内容はペラペラです。韓国人のデモに怒っているだけです。前回このブログで取り上げた天皇の写真を燃やしたものの他に、今月23日に対馬市役所前で行われた韓国退役軍人によるデモと、それを容認している「日本国」にも怒っています。
「また、別の機会にはやはりここで、対馬に韓国人が押し寄せさまざまな摩擦
を引き起こしている模様を伝えた。こちらもまあ深刻だが、それ以上の事態
にはなるまいと思っていた。私は反省する。甘かった。舐めていた。韓国人
の図の乗り方に対して、だ。
韓国の退役軍人たちが津島市役所前にやってきたのは23日のこと。
(中略)
自国内にやってきた外国人に、その土地は自分たちのものだとシュプレヒコ
ールを上げることを許す国家とはいかなるものかと私は驚愕したが、なんと
対馬警察署は韓国人たちに道路使用許可を出していた。
(中略)
どこまであの人たちはつけあがるのだろう。そしてどこまで日本国の腰は抜
けるのだろう。」
このコラムのページに掲載されている写真の横にある文章には、韓国人の参加者は21人だったとあります。そんな小規模デモ、好きにさせたれよ! ギャーギャー、ビービー騒ぎ立てるほどのもんかよ!
そんな細かいこと言うんなら、私も言うぞ。「どこまで日本国の腰は抜けるのだろう」だって? オマエ、日本人のくせに「腰抜け」と「腰が抜ける」の違いもわからんのか!? 「どこまで日本国は驚いて動けなくなるのだろう」って、意味わからんわ!
これらの勝谷氏のコラムはいずれも例によって、針小を棒大と騒ぎ、いたずらに韓国人への憎悪を煽り立て、子供じみた報復措置を主張するだけの、くだらない記事です。
そう言えば、それを証明するかのような記事を最近ネットで見かけたんですが、みなさんはご覧になりましたか?
・「『信じていた米国に不意打ちされた』」中央日報 7.28
http://news.livedoor.com/article/detail/3748565/
・「独島:無防備な韓国外交、日本のロビー活動着々(上)」朝鮮日報 7.29
http://news.livedoor.com/article/detail/3750257/
・「独島:無防備な韓国外交、日本のロビー活動着々(下)」朝鮮日報 7.29
http://news.livedoor.com/article/detail/3750258/
これらの韓国の新聞記事によると、最近アメリカ地名委員会(BGN)が竹島を、それまでの「韓国領」から「主権未指定地域」に変更したんだそうです。それに伴いアメリカ議会図書館もそれまでの「独島」という表記をやめ、BGNが使用していた「リアンクール岩礁」に改める予定とのことです。
この動きに同調する国も現れそうで、国際社会に影響を与える可能性が大きいとか。
記事では韓国政府の無策無能ぶりを批判する一方で、日本の執拗な外交努力に危機感を持ちつつも、これを評価しています。
なんだかんだ言っても、地道に動いていた日本の、まずは1勝目といったところではないでしょうか。
それに比べて韓国は、国内がデモ等でいかに騒ぎ立てようが、結局それだけでは国際社会を動かすことができないということを証明してしまった。
独島博物館? 数十人のデモ? ほっとけ! そんなもん、どーってことない。そんなものにいきり立って幼稚な報復論を口にするコラムニストはどうしようもないアホですわ。
勝谷氏は今週分のコラムをこう結んでいます。
「私は義勇軍でも作りたくなっている。」
是非どうぞ。「相互主義」ですから、それを率いて竹島でもソウルでも乗り込んで、存分にデモでもなさって、独りよがりな疲労感を満喫してくださいな、臆病者の「言うだけ番長」さん。
2008年07月25日
オレだってニュースキャスター
「なんと、彼らはデモで天皇陛下の写真を焼きました! 日本ではじめて、
メディアで、このあと公開します!」
どこぞのニュースキャスターよろしく半身に構えてコメントを決める勝谷さん。先週19日の『あさパラ!』での一コマです。カッコいいー! ヒューヒュー。
そう言えば勝谷氏、『ムーブ!』で一緒にコメンテーターをしていた村尾信尚氏が日本テレビの夜のニュース番組のメインキャスターに抜擢されたことを知らされたときは、悔しそうでしたからねぇ。今でも憧れの仕事なんでしょうね。
まあこのときの勝谷氏は、ニュースキャスターというより淀川長治氏のように見えたりもするんですがね。
さて勝谷氏が芝居がかって何を言っているのかというと、日本の新学習指導要領解説書への竹島領土問題記載に抗議する韓国人デモのことです。
もうご存知のかたも多いと思いますが、今月16日にソウルの日本大使館前で韓国の「枯葉剤戦友会」という団体がデモの際、福田首相の写真とともに明仁天皇の写真まで燃やしたんだそうです。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1148724.html
これについて勝谷氏は、『あさパラ!』でこう発言しています。
「だから、だから、大事なのはこういうときに、お互いに最低限のマナーを守
るということですよ。それでさっきしたボク話やけど、こういうことはね、
デモでもやったらアカン。
(ネット記事をプリントアウトしたものを見せる)
これは、天皇陛下の写真を掲げて『日王』、日本の王っていうんですね、天
皇の場合、『日王は火にくべられるべきである』って書いてあるそうです、
ネットの翻訳で見たら。で、この後、こういう風に燃やしてしまったんです
ね。
(2枚目のプリントを見せる)
天皇陛下を火にくべたんですよ! こんなことが許されてたまるか!と。最
低限のことですね、これやっぱり、守ってほしい、国として。日の丸は**
焼いてますよ。
それで、さっきもほら、デモのシーン(牛肉輸入問題でのデモのVTR)あっ
たけども、あれだけものすごい何万人というデモを押さえ込んでいるだけの
力が韓国の機動隊にはあるわけです。なぜ何十人、何百人の人間が大使館前
で天皇陛下を燃やすことを阻止できないんですか? この段階(燃やす前、
写真を掲げている段階)で止めたらええ話でしょ。『それはやめろ』と言っ
たらええ話でしょ。ふざけるな!!
しかも、日本のマスコミはなぜこれを報じない!?」
やれやれ、相変わらずですね。
天皇の写真を燃やしたこと自体については、読者諸賢それぞれの感じ方があると思いますので、それは置きます。この発言のアホなところは、後段の韓国機動隊と日本のマスコミへの批判です。
まず日本のマスコミですが、なんでこれを報じることができるんでしょうか?
勝谷氏が示したプリントは韓国のネット記事です(http://www.cbs.co.kr/Nocut/Show.asp?IDX=882724)。ネタ元はどうやら韓国のCBS(基督教放送)というラジオ局がネット配信したもののようですが、勝谷氏はその記事がなぜ真実であると言い切れるんでしょうか?
氏はハングルが読めないようで、ネットで日本語に翻訳されたものに頼っています。自分で読んだわけでもなく、信頼の置ける知り合いに訳してもらったわけでもない、つまりどこの誰がやったかわからない翻訳を鵜呑みにしてるわけですよね。
勝谷氏はネットで情報を漁ることがよほどお好きなようですが、いい加減それらの情報の信憑性をどこでどうやって担保しているのか明らかにしてもらいたいものです。
また仮にこの記事が(日本語訳も含めて)真実であったとしても、ネタ元がどうやら一つだけであることから考えて、相当規模の小さいデモであったと想像できます。
勝谷氏自身も「何十人、何百人」と言ってますからね(どこから出した数字か知りませんが、こんなに幅があるところを見ると、「何百人」は勝谷氏得意の誇張じゃないでしょうかね)。
勝谷氏は、そういう小規模なデモの、しかも自ら取材したわけでもない一部のネット情報を、日本のマスコミが大々的に取り上げられると本気で思っているんでしょうかね。無責任な発言を繰り返しても許されているチンピラ・コラムニストとは、わけが違うでしょうが、日本の大マスコミは。
機動隊にしても「何万人規模のデモを押さえ込めるんだから、こんな小規模なデモぐらい阻止できるだろ」という理屈はおかしいでしょ。それだったらどこの警察も自転車泥棒やこそ泥ぐらい全員逮捕してないといけなくなる。
規模が小さいからこそ放置したっていうことが理解できないんですかねぇ。
この日の勝谷氏はよほど調子が良かったと見えて、これ以外にも『あさパラ!』では竹島問題に絡んだおかしな発言を連発しています。
・新指導要領解説書の記述について
新指導要領解説書には次のような記述になることが決まったそうです。
「我が国と韓国の間に竹島をめぐって主張に相違があることなどにも触れ、
北方領土と同様に我が国の領土・領域について理解を深めさせることも
必要である。」
これに関して、勝谷氏と司会のハイヒール・リンゴ氏のやり取りです。
勝谷「実はね、実はこれ、逃げてるようで踏み込んでるんです。」
リンゴ「あ、そうなんですか?」
勝谷「そうです。で、北方領土のところに『北方領土は我が国固有の領土であ
る』ってあるんです。北方領土はイコール我が国固有の領土です。で、
数学でいう『代入』をしますと、『その北方領土同様に』って言ってる
ということは、『竹島は固有の領土です』って言ってるわけですよ。
だから今まで韓国は『領土問題は存在しない』って言ってたのに、『領
土問題は存在します』って踏み込んでるんです、これ実は。そのことに
韓国は気がついてワーワー、ワーワーなってる。」
リンゴ「あ、じゃあ日本人は気がついてないのに、韓国人が先に気がついた」
勝谷「そう。そう。そう。」
リンゴ「これ見てそんなん思えへんもんなぁ。」
勝谷「ボクだけ言ってるのに、日本のマスコミ、どこも解説してくれないで
しょ。アホや。みんなアホや。」
「アホはオマエや!」と言いたくなるほどのアホ会話ですね。
そもそもこの記述問題は、「竹島は日本固有の領土である」と明記しようとしたことに端を発しているわけでしょ。それを韓国側から反発されたから迂遠な表現に替えたわけですよね。だから最初の案からは後退しているし、従来の記述から見れば踏み込んでいる。別に勝谷氏から「実はこれ、逃げてるようで踏み込んでるんです。」なんて教えてもらわなくても知っている、当たり前のことでしょ。「北方領土は我が国固有の領土である」なんて代入しなくても、わかりきったことですよね。
くどいようですが、ことの発端は「竹島は日本固有の領土である」と明記しようとしたことなんですから。
それを勝谷氏は、この修正した記述ではじめて韓国人が気づいたかのように言っている。何を寝ぼけているのか。
リンゴ氏もリンゴ氏で、「日本人は気づいていない」って、気づいていないのはこの問題の経緯をまったく知らない無知な人だけでしょ。
しかも勝谷氏は何を不満げにしているんでしょうか?
私は韓国に気を使って当初案より曖昧な表現になっているのが気に入らないのかと思っていましたが、この会話を聞くと、そうではありませんよね。これではまるで踏み込んだことに不満があるように聞こえますよ。この人一体、どういう立場でものを考えているんでしょうか? サッパリわかりません。
マスコミが解説していない? どこも勝谷氏よりまともなこと言ってますよ。
http://mainichi.jp/select/opinion/watching/news/20080720ddm004070057000c.html
(ちなみに、勝谷氏のこの「アホや。みんなアホや」発言の直後、共演者、特にロザンから「そんなことない!」「みんなアホじゃってどういうことや!」「この前負けたやん!」「賢いのんおるわ!」などと反発され、宇治原氏に対しては「オマエはオレより賢い」と、発言を修正していました。ホンマにアホやね。)
・領土問題解決の手段について
私がこの日の勝谷氏の発言で最も驚いたのはこのくだりなんです。
その勝谷氏の発言に行く前に、それまで勝谷氏が領土問題解決の手段について、どういう認識であったか見てください。引用は今年4月28日の『ムーブ!』で北方領土問題が話題に上がったときの発言です。
「だいたいね、近代史でですね、人にね領土を言われるままに返しちゃったっ
ていうケースはないわけで、領土っていうのはね、軍事力で奪い取るもので
すよ、ずっと。そういうことが今一応日本ができない以上、戻ってくるわけ
ないの。
(中略)
ボクはだから一戦論ですから、領土に関しては。一戦して取り戻すべく強い
姿勢を示すしかないですよ。フォークランド紛争と同じですよね。」
このとき以外にも、ことあるごとにこういう認識を示していたことを記憶しています。
それが今回の『あさパラ!』ではこうです。
「あのね、だからね、どの国も隣の国との領土問題ってあるんだけれども、
ジェントリーに冷静にやっぱり話し合っていって、で、いつかは解決、例え
ばソ連と中国なんかもあったわけ。だけど解決する。中国とインドもあった
けど解決してる。冷静に話し合えば解決するわけですよ。」
180度変わってしまいました。これを一体どう理解したらいいんでしょうか?
実は勝谷氏、この発言からこう続けるんです。
「だから、だから、大事なのはこういうときに、お互いに最低限のマナーを守るということですよ。それでさっきしたボク話やけど・・・」
そうです。最初の、天皇の写真を燃やしたデモへの批判発言になるんです。
つまり勝谷氏は、その時々の話題に説得力を持たせるために、そこへの話の流れをスムーズにするために、それまで言い続けてきた主義・主張をいとも簡単に、しかも真逆にまで変えてしまうんです。
いやもうなんと言っていいか、勝谷氏のこの無節操、私から見たら「超能力」と言うほかないです。
そう言えば勝谷氏、最近は「所得の再分配」を叫んだり、「犯罪原因の社会的側面」を強調したりして、まるで革新政党みたいなこと言ってますねぇ。『TVタックル』や『ムーブ!』でも日本共産党を賞賛していました。一体この人の足場はどこにあるんでしょうか。
そんなにフラフラしたり、コロコロ変わっていたりしていては、とてもアンカーマンもニュースキャスターも務まりませんよ。地方のバラエティ番組でポーズを真似るのが関の山ってことになっちゃいますよ。
2008年07月21日
またケツを拭いてもらいました
先日19日、埼玉県川口市で中学3年の長女が包丁で父親を刺殺する事件が起きました。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080719k0000e040028000c.html
今日放送の『スッキリ!!』(日本テレビ)でこの話題が取り上げられた際、勝谷氏は「長女は『夢遊病』の可能性があり、それが原因で起きた殺人だったかもしれない」などと発言しました。
例によって「レム睡眠がどうしたこうした」と、知ったかぶりのゴタクを専門家気取りで並べていましたが、結局これも「寝ている時に父親が家族を殺す夢を見て、父親を殺そうと思いついた」という長女の供述を伝え聞いての軽率かつ飛躍した思いつきでしょう。
「あ〜あ、またいい加減なこと言ってるよ」と呆れていましたが、その後(たぶん30分ほどして)番組司会の葉山エレーヌアナから「番組中、殺人の原因が夢遊病であるかのような発言がありましたが、夢遊病と殺人の関連は明らかではなく、誤解を与えるものでした」というような、勝谷発言についての謝罪がありました。
(今日は不覚にも録画していなかったので、残念ながら動画はありません。)
前々回の記事で「今まで何度も自分の失言を番組に詫びさせていて、それが当然と思い込んでいる勝谷氏のほうが幼児化している」と書きましたが、言ってるそばからまたやらかしましたよ。
コラッ、誠彦ちゃん! 一人前のお口叩くんなら、自分のオシリぐらい自分で拭けるようになりなちゃい!
実年齢47歳、見た目60代、脳年齢80代、精神年齢3歳。だな。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080719k0000e040028000c.html
今日放送の『スッキリ!!』(日本テレビ)でこの話題が取り上げられた際、勝谷氏は「長女は『夢遊病』の可能性があり、それが原因で起きた殺人だったかもしれない」などと発言しました。
例によって「レム睡眠がどうしたこうした」と、知ったかぶりのゴタクを専門家気取りで並べていましたが、結局これも「寝ている時に父親が家族を殺す夢を見て、父親を殺そうと思いついた」という長女の供述を伝え聞いての軽率かつ飛躍した思いつきでしょう。
「あ〜あ、またいい加減なこと言ってるよ」と呆れていましたが、その後(たぶん30分ほどして)番組司会の葉山エレーヌアナから「番組中、殺人の原因が夢遊病であるかのような発言がありましたが、夢遊病と殺人の関連は明らかではなく、誤解を与えるものでした」というような、勝谷発言についての謝罪がありました。
(今日は不覚にも録画していなかったので、残念ながら動画はありません。)
前々回の記事で「今まで何度も自分の失言を番組に詫びさせていて、それが当然と思い込んでいる勝谷氏のほうが幼児化している」と書きましたが、言ってるそばからまたやらかしましたよ。
コラッ、誠彦ちゃん! 一人前のお口叩くんなら、自分のオシリぐらい自分で拭けるようになりなちゃい!
実年齢47歳、見た目60代、脳年齢80代、精神年齢3歳。だな。
2008年07月18日
サバの読み過ぎ?
以前ご紹介した勝谷氏研究の第1級資料、『週刊アスキー』07/12/18号の進藤晶子氏によるインタビュー記事『え、それってどういうこと?』第009回に、こんなやり取りがあります。
進藤「勝谷さん、好きなものがありすぎて、時間が足りなさそうですね。お酒
も、食べることもお好きなんですよね。」
勝谷「でも、1日1食だけだよ。」
進藤「えっ、ウソッ! どうして?」
勝谷「時間がないし、食べると集中力が下がるし。みんなどうして、お昼ご飯
をわざわざ食べに行くのかと思うよ。食べないで勉強すれば、そのぶん
スキルアップするのに。」
なるほど、勝谷氏の脳の働きが鈍いのは、そこに糖分の供給が足りていないからなんですね。みなさんは絶対マネしないでくださいね。
そういう食生活だからでしょうかねぇ、最近勝谷氏、だいぶ老け込んできましたよね。髪なんか、かなり白くなってしまってるし。
え? 気のせいじゃないかって? いえいえ、そうじゃないみたいですよ。
勝谷氏が『あさパラ!』(よみうりテレビ)にルー大柴氏と出演したとき(例の徳川将軍クイズで勝谷氏が恥をかいたときですね)、自分は47歳だと言うと、仰天したルー氏に「もう60歳を超えてると思った」と言われたそうです。今週の『コラムの花道』で言ってました。
テレビの画面では、ライティングやなんかで幾分若く見えるようで、サイン会で実際に勝谷氏と対面した人が「テレビで見るより老けていた」とどこかに書いているのを見かけたことがあります。
テレビ画面ですら老けて見える勝谷氏ですから、肉眼で見たルー氏がそう思うのも無理からぬことかもしれませんね。
さてその勝谷氏、今月13日の『志ジャーナル』(毎日放送)で、自民党衆議院議員・加藤紘一氏の「拉致被害者は北朝鮮に返すべきだった」という発言を取り上げた際、こんなことを言っていました。
「ちょっと加藤さんは、ボク最近ねぇ、なんかおかしいんじゃないかと思いま
すねぇ。週刊新潮も書いてたけど、こないだ別の放送で、これ衛星だからみ
んな油断してんのかなぁ、えー、あのさっき話した秋葉原の加藤(容疑者)
の背後には本当の殺人者がいて、それは小泉改革の諮問会議のとこにいたあ
る経済学者だって実名を挙げて、ね、その人がああいう雇用制度について派
遣を認めたから、加藤(容疑者)みたいなのが出てきて殺人を犯したんだっ
て言うんだけど、それはちょっと言い過ぎちゃうか言うて記者が後で加藤事
務所にもう1回訊いたら、『いや、問題ないです。私はそう思ってます』っ
て言ったっつってね。」
http://www.mbs1179.com/katu/
ええ!? なに言ってんの? アンタのほうこそおかしいでしょ、勝谷さん。だって先月11日の『コラムの花道』で、これと同じ発言、アンタもしてたじゃない。それはこのブログの「秋葉原の8人は国が殺した」でも取り上げましたよ。読者のみなさんも覚えてますよね。
改めてそこのところ引用してみましょうか。この前取り上げたときよりもう少し前後を広げて引用してみます。
「これはねぇ、ほんとにだからねぇ、小泉さんが作ったねぇ、あの、こないだ
の労働派遣法、要するに製造業にも派遣をしていいっていうことはね、これ
はひょっとしたら日本の社会を、小泉さん、いろんな意味で日本の社会の、
家族制度なんか土台から壊したけれども、これはね、ほんとに別の意味で土
台から壊した気がする。」
「これはね、もちろんこの殺人事件自身はとんでもない話、彼もとんでもない
ことだけれども、すべての政治家はね、これ(加藤容疑者の書き込み)をだ
けど読むべきです。読む義務がある。もし読まないのであれば、民主党でも
何でもいいや。これをね、国会で朗読しなさい、みんなに。どういう状況に
国民を追い込んでるか!
そういう意味でいうと、加藤もあの7人も、これで加藤死刑になるだろうけ
ども、国が殺したのは8人ですよ。ある意味では。
ボクねぇ、小沢さんねぇ、あの、問責決議案出すって言ってねぇ、あのー、
党首討論辞めるって言うけどねぇ、『逃げるな!』と言いたいよ。党首討論
やってから問責出せば言い訳でしょ。こんな国民的な事件、しかも、アナタ
がたが追求してる自民党の小泉っていうものが作り出した事件が、あるんだ
ったら、『福田さん、これ読みましたか?』と、『これ読んでアナタはどう
思いましたか?』と、いうことこそね、訊くべきだとボクは思うね。」
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/files/st20080611.mp3
経済学者を名指ししたかどうかの違いだけで、言ってることは加藤紘一氏とまったく同じじゃないですか(もしかしたら加藤氏は勝谷氏の発言を聞いてこんなこと言ったのかもしれませんねぇ)。加藤氏の発言がおかしいなら、勝谷氏の発言もおかしいわけで、さらにそう発言したこと自体を忘れているんだから2重の意味で勝谷氏はおかしいでしょ。
しかし、この人こういうこと多いですよね。以前言ったこととまったく違うことを平然と発言してしまう。まるで以前の発言はなかったかのように。
これってもしかして心の病? メディアで間違ったことを言ってしまったことがあまりにも恥ずかしくて心の傷となり、その心的外傷から自分を守るために発言自体を無意識のうちになかったことにしてしまう。そう! 香山リカ氏が『ぷちナショナリズム症候群』で、なんでもかんでもその症例にしてしまって、読者を「おいおい・・・」という気分にさせたあの心の病「解離」! 「解離性健忘」なのか!?
とも思いましたが、まあ違いますよね。
勝谷氏の場合は、やっぱりどちらかというと老人性認知症による健忘というところじゃないでしょうか。実年齢47歳、見た目60代、脳年齢80代といったところでしょうか。
勝谷氏に限らず、人間実年齢だけで判断したらダメですね。脳年齢から見たら、実年齢は相当サバを読んでいる、なんてことよくありそうですからね。
進藤「勝谷さん、好きなものがありすぎて、時間が足りなさそうですね。お酒
も、食べることもお好きなんですよね。」
勝谷「でも、1日1食だけだよ。」
進藤「えっ、ウソッ! どうして?」
勝谷「時間がないし、食べると集中力が下がるし。みんなどうして、お昼ご飯
をわざわざ食べに行くのかと思うよ。食べないで勉強すれば、そのぶん
スキルアップするのに。」
なるほど、勝谷氏の脳の働きが鈍いのは、そこに糖分の供給が足りていないからなんですね。みなさんは絶対マネしないでくださいね。
そういう食生活だからでしょうかねぇ、最近勝谷氏、だいぶ老け込んできましたよね。髪なんか、かなり白くなってしまってるし。
え? 気のせいじゃないかって? いえいえ、そうじゃないみたいですよ。
勝谷氏が『あさパラ!』(よみうりテレビ)にルー大柴氏と出演したとき(例の徳川将軍クイズで勝谷氏が恥をかいたときですね)、自分は47歳だと言うと、仰天したルー氏に「もう60歳を超えてると思った」と言われたそうです。今週の『コラムの花道』で言ってました。
テレビの画面では、ライティングやなんかで幾分若く見えるようで、サイン会で実際に勝谷氏と対面した人が「テレビで見るより老けていた」とどこかに書いているのを見かけたことがあります。
テレビ画面ですら老けて見える勝谷氏ですから、肉眼で見たルー氏がそう思うのも無理からぬことかもしれませんね。
さてその勝谷氏、今月13日の『志ジャーナル』(毎日放送)で、自民党衆議院議員・加藤紘一氏の「拉致被害者は北朝鮮に返すべきだった」という発言を取り上げた際、こんなことを言っていました。
「ちょっと加藤さんは、ボク最近ねぇ、なんかおかしいんじゃないかと思いま
すねぇ。週刊新潮も書いてたけど、こないだ別の放送で、これ衛星だからみ
んな油断してんのかなぁ、えー、あのさっき話した秋葉原の加藤(容疑者)
の背後には本当の殺人者がいて、それは小泉改革の諮問会議のとこにいたあ
る経済学者だって実名を挙げて、ね、その人がああいう雇用制度について派
遣を認めたから、加藤(容疑者)みたいなのが出てきて殺人を犯したんだっ
て言うんだけど、それはちょっと言い過ぎちゃうか言うて記者が後で加藤事
務所にもう1回訊いたら、『いや、問題ないです。私はそう思ってます』っ
て言ったっつってね。」
http://www.mbs1179.com/katu/
ええ!? なに言ってんの? アンタのほうこそおかしいでしょ、勝谷さん。だって先月11日の『コラムの花道』で、これと同じ発言、アンタもしてたじゃない。それはこのブログの「秋葉原の8人は国が殺した」でも取り上げましたよ。読者のみなさんも覚えてますよね。
改めてそこのところ引用してみましょうか。この前取り上げたときよりもう少し前後を広げて引用してみます。
「これはねぇ、ほんとにだからねぇ、小泉さんが作ったねぇ、あの、こないだ
の労働派遣法、要するに製造業にも派遣をしていいっていうことはね、これ
はひょっとしたら日本の社会を、小泉さん、いろんな意味で日本の社会の、
家族制度なんか土台から壊したけれども、これはね、ほんとに別の意味で土
台から壊した気がする。」
「これはね、もちろんこの殺人事件自身はとんでもない話、彼もとんでもない
ことだけれども、すべての政治家はね、これ(加藤容疑者の書き込み)をだ
けど読むべきです。読む義務がある。もし読まないのであれば、民主党でも
何でもいいや。これをね、国会で朗読しなさい、みんなに。どういう状況に
国民を追い込んでるか!
そういう意味でいうと、加藤もあの7人も、これで加藤死刑になるだろうけ
ども、国が殺したのは8人ですよ。ある意味では。
ボクねぇ、小沢さんねぇ、あの、問責決議案出すって言ってねぇ、あのー、
党首討論辞めるって言うけどねぇ、『逃げるな!』と言いたいよ。党首討論
やってから問責出せば言い訳でしょ。こんな国民的な事件、しかも、アナタ
がたが追求してる自民党の小泉っていうものが作り出した事件が、あるんだ
ったら、『福田さん、これ読みましたか?』と、『これ読んでアナタはどう
思いましたか?』と、いうことこそね、訊くべきだとボクは思うね。」
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/files/st20080611.mp3
経済学者を名指ししたかどうかの違いだけで、言ってることは加藤紘一氏とまったく同じじゃないですか(もしかしたら加藤氏は勝谷氏の発言を聞いてこんなこと言ったのかもしれませんねぇ)。加藤氏の発言がおかしいなら、勝谷氏の発言もおかしいわけで、さらにそう発言したこと自体を忘れているんだから2重の意味で勝谷氏はおかしいでしょ。
しかし、この人こういうこと多いですよね。以前言ったこととまったく違うことを平然と発言してしまう。まるで以前の発言はなかったかのように。
これってもしかして心の病? メディアで間違ったことを言ってしまったことがあまりにも恥ずかしくて心の傷となり、その心的外傷から自分を守るために発言自体を無意識のうちになかったことにしてしまう。そう! 香山リカ氏が『ぷちナショナリズム症候群』で、なんでもかんでもその症例にしてしまって、読者を「おいおい・・・」という気分にさせたあの心の病「解離」! 「解離性健忘」なのか!?
とも思いましたが、まあ違いますよね。
勝谷氏の場合は、やっぱりどちらかというと老人性認知症による健忘というところじゃないでしょうか。実年齢47歳、見た目60代、脳年齢80代といったところでしょうか。
勝谷氏に限らず、人間実年齢だけで判断したらダメですね。脳年齢から見たら、実年齢は相当サバを読んでいる、なんてことよくありそうですからね。
2008年07月15日
モナはモナのままでいい
タレントなのかフリーアナウンサーなのか知りませんが、少なくとも元朝日放送アナウンサーだった山本モナ氏が、プロ野球・読売ジャイアンツの二岡智宏内野手との不倫騒動で、フジテレビのニュース情報番組『サキヨミ』のキャスターを事実上降板するハメになったのは、みなさんよくご存知ですよね。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080710-OHT1T00136.htm
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080711-OHT1T00032.htm
よくご存知でしょうが、ここでもう1度その騒動を整理してみたいと思います。ついでに彼女が朝日放送を退社する経緯も振り返ってみましょう。
このブログでもおなじみの『ムーブ!』がはじまったのは04年10月のことです。山本氏は堀江政生アナとともにこの番組の当初からの司会者でした。
半年後、05年4月、視聴率も上向きで脂の乗ってきた同番組を山本氏は自身の希望で降板。なんでも病気の身内(母親だったと思います)の看病・介護のために朝日放送を辞めて東京に移住するためだとか言ってました。同年6月には朝日放送を退社しました。
しかし、朝日放送を退社して間もなく、ビートたけし氏の芸能事務所『オフィス北野』に所属したとの報せが。ということは身内の看病をしながら芸能界で仕事をするわけですか? まあ、できないことはないか・・・。
と思っているうち、メディアでの活躍をちらほら見聞きするようになりました。
翌06年9月、『ニュース23』(TBS)のサブキャスターに大抜擢。ところが民主党・細野豪志衆議院議員との不倫・路上キスが写真週刊誌で報じられ、同番組をわずか5日で事実上降板。年内はメディアから姿を消しました。
年が明けて07年元日、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』でスイカのかぶり物をしてテレビ界に復帰。その後は「恋多き奔放な女」というキャラクターを売りにして、バラエティー番組を中心にメディアに出まくりでした。もうこの頃には病気のご家族は完治されたんでしょうか? それともお亡くなりになったんでしょうかねぇ。
そして今年7月、メディアを席巻する勢いを駆って、フジテレビのくだんの新番組において、見事報道系キャスターに返り咲いたというわけです。
山本氏のキャスター就任にあたっては、フジテレビ社内にも、番組スポンサーにも反対論が根強かったそうですが、プロデューサーが「絶対に大丈夫」だと、それらを説き伏せてなんとかこれを実現させたとか。そういう事情だったので、このプロデューサーは山本氏にも「絶対にスキャンダルはダメ」ときつく釘を刺していたそうです。
ところが、初回放送後、番組反省会への出席を促された山本氏は「忙しいから」とこれを拒否。局を出るや、新宿の行きつけのゲイバーに赴き飲酒。そこへ二岡氏が現れ、初対面ながらカラオケなどで盛り上がる。店を出たのは翌朝4時半ごろ。2人でタクシーに乗り、車内でキスしながら五反田にある1泊9800円のラブホテルに向かったんだそうです。それを女性週刊誌に報じられてしまったんですね。
当日はキャスター復帰初日とあって、かなりの芸能記者が張っていたようです。山本氏本人もそのことには気付いていたようですが、「まんまと」という「かうかうか」というか彼らにしてやられてしまったわけです。
結局彼女のキャスター復帰は、わずか1日だけでおしまい。所属事務所からは謹慎処分を食らい、出演番組はすべて無期限の出演辞退という状況になってしまいました、とさ。
さて、このモナ騒動に関して、我らが勝谷氏は14日放送の『スッキリ!!』(日本テレビ)でコメントしています。
勝谷氏と同様『ムーブ!』で山本氏と共演していた芸能ジャーナリストの井上公造氏の「彼女は酔うとボディタッチが多くなり、男が勘違いしてしまうタイプだが、本人に計算はない。今はほんとに反省しているので、友人としてはこれくらいで勘弁してあげてほしい」という言葉を受けて、勝谷氏はこう言っています。
「いや、こういう人なんですよ。だから、みんなね、たぶん公造さんもそうだ
けども、モナちゃん直接知ってる人は『こういう人なんだよ』と。モナとい
う存在なのね。だから天然にモナとして存在してるわけ、そこに。だから逆
にいうと、男のほうが試されるの。だから二岡さんは二岡さんで自分の立場
というものを考えたら、そこで彼は自分をセルフコントロールすべきだった
と思うけども、モナさんはああいう人なんですよ。だから、そこに風景の山
のようにあるの。それを登るか登らないかは、本人次第なわけ。」
なんですか、このコメント? 我が子を無条件に肯定し、責任をすべて他人の子に押し付ける過保護なバカ親そのものじゃないですか。「◯◯ちゃんはそういうコなの。だからしょうがないよね。だって◯◯ちゃんはそのままの◯◯ちゃんでいいんだもの。悪いのは他のコ。◯◯ちゃんに試されて自制できなかったほうが悪いのよ」ってか?
さらに、第2回放送の『サキヨミ』で読み上げられた山本氏の謝罪文に「関係者の方々に大変なご迷惑をおかけしてしまいました。」という文言が入っていたことを取り上げ、フジテレビをこう非難しました。
「みんなねぇ、非常に社会が子供化してるような気がして。例えばさっきの謝
罪文、フジテレビ読んだじゃないですか。番組のスタッフやなんかにご迷惑
かけてって、あそこで視聴者に向かって言うことじゃねえだろ! 関係ない
じゃないですか。それは内々の**で謝ればいいけど、あそこは視聴者のか
たに『ほんとはいるべき自分がいないのは、すいません』って言うべきじゃ
ないですか。」
はあ? それは山本氏が書いたわけであって、フジテレビ側はただそれをそのまま読んだだけだろ?
そのことを『スッキリ!!』司会の加藤浩次氏が指摘すると、こうですよ。
「まあそうなんだけど、でもそれは読む前に配慮(排除?)できるわけだから
さ。だからその辺も全部幼児化してるね。」
番組側がそこの部分をカットして読めと? あのねぇ、そんなもの山本氏のほうが視聴者向けとスタッフ向けに分けて作ってないから悪いんでしょ。
そう言えば勝谷氏、倖田來未氏の失言のときも番組がそこをカットしてないのが悪いって言ってましたよね。自身の出演番組でも、勝谷氏の失言を番組司会者が代わって詫びるということが何回かありました。なんでもかんでも番組にケツ拭かすな! 幼児化してるのはオマエのほうだろ!
まあしかし、迷惑かけたほうを擁護して、迷惑かけられたほうを非難するとは、どういうスタンスでもの言ってるのやら。
勝谷氏は発言の中で「モナちゃん直接知ってる人は」自分や井上氏と同じ感想を抱くと言っています。果たしてそうでしょうか? 勝谷氏の発言よりも前、11日金曜日の『ムーブ!』。井上公造氏担当の芸能コーナーでこの話題が取り上げられていますが、そのときのコメンテーター3人の発言を見てください。
吉永みち子氏、若一光司氏、山本健治氏と井上氏とのやり取りです。
吉永「で、今回もここまで来るのに、やっぱりたけしさんもずいぶん考えただ
ろうし、事務所もずいぶん考えただろうし。で、結構危険を推してです
ね、そこで彼女をね、やっぱり使ってくれた人もいるわけでしょ。まし
て今回こういうことでみんなに注目されてるわけだし。
で、そのときに、やはり前のことを思い浮かべたらね、やっぱりそこで
留まるのが人としてね、重要なことだったんだろうというふうに思いま
すよね。それができなかったっていうことは、やはりどうもね、そこん
ところがね、わかってないって思われてもしょうがないね。」
若一「あのね、一番わかってないのは、要するにその、報道という仕事の本質
が一番わかってないのね、彼女はね。だから報道という仕事をですね、
ある意味なめてしまってる。そのことがこういう形で出てるわけであっ
てね。だから報道の仕事としては、もう彼女はできないでしょうね。だ
から、後まあ、はっきり言って汚れ役のタレントとしてでは残っていけ
るかもしれませんけども。もう彼女がキャスターで出てきてもですね、
2度までこういうことをやってたらね。
あの、不倫そのものはね、こんなんは個人の自由なんですよ。自由だと
私は思うんです。ただそのことを、自分が置かれている社会的立場に立
ってね、ちゃんと律していく。あの、不倫でもやっぱり律しかたはある
と思うんですよ。そこんとこでまったくルーズな。
しかもはじめて立ち上がったですね、キャスターの番組の反省会をスッ
ポカしてね、飲みにいって、その後でやってるわけでしょ。だから一緒
に報道でですね、一生懸命その番組を通して社会のですね、いろんな矛
盾とかね、問題点を追求していこうと思ってたスタッフにとってみたら
『なんやねん!』ということになりますよね。報道全体をなめきったこ
とになっちゃう、それは。」
井上「たくさんのスタッフがいて番組っていうものが形成されていくことは、
もちろんその通りですから。だから、そのことを云々って言いはじめた
ら、もうそらダメなことをしちゃったことは、もうボクも十分わかるん
です。別にだからね、かばってるとかなんとかじゃなくて、このことで
すべて彼女が何かウソをついているとか、後ね、何ていうのかな、彼女
のなんか人格そのものまで否定されてるような報道になってることが、
ボクはそれは違うんじゃないかと思うんです。」
吉永「ああ、あのね、人格そのものが否定っていうよりも、人柄っていうか、
見えちゃうところがあるんですよ、こういうところで。やはりそういう
ときに人の思いを汲み取れないんだなっていうことが、ひとつみんなに
伝わっちゃうわけですよ。こういうことは、彼女の人格というより、人
となりとしての何かが見えてしまったっていうことを・・・」
若一「これね、人格云々言うけどね、芸能マスコミなんてそんなこと日常的に
やってきたわけでしょ。類型的にものを見て、芸能人を見てね、決めつ
けやってきたことを、それの繰り返しの延長でやってるだけであって
ね。それ言うんだったら今の芸能マスコミ全般に問題がありますよ。」
井上「いや、あの、全体の論議はわかるんですけど、ちょっとここで(この話
題に限って)話をしないと広げ過ぎになっちゃうんで・・・」
山本「一番大事なのは、やっぱり本人がね、どう自覚をするかなんやて。ね、
そのことなんやて。そこでね、本人自身が、やっぱり今回やったことの
ね、やっぱり問題の大きさについて自覚してね、自分自身が身を引くっ
ていうね、で、律するっていうね、この基本をね、やっぱりしっかりさ
せんといかんのと違うの?」
(「ヤマケン」こと山本健治氏は、ここに記したやり取りの直前、山本モナ氏をかばう井上氏に対して猛烈な剣幕で反論していました。私の録画が間に合わず、ここに記せないことが残念です。)
どうでしょうか、このお三方のご意見。勝谷氏のような甘っちょろい考えなどどこにもない、すこぶる真っ当な意見だと思うんですが。しかも言葉を濁したところがまるでないキッパリとした言い方ですよね。
ちなみに元『ムーブ!』コメンテーターの宮崎哲弥氏も14日の『ピンポン!』(TBS)で山本モナ氏のことを「当事者意識がまったく感じられない」とバッサリ切り捨てています。
勝谷氏と言えば、何事もタブー視せず、歯に衣着せぬ物言いで切り込んでいく向こう見ずな人間だと、いまだに思い込んでいる人がいるようですが、そんなのはただの見せかけです。
実際の彼は、自分に直接関わる利害を常に意識し、損をしない範囲と、損をしない対象を注意深く選んでいます。一旦それが決まれば、できるだけ口汚く罵倒する。その小心な計算を視聴者・読者から隠すかのようにね。
しかし、注意深く彼の言葉を聞いてください。よく言ってますよ。「局が言わせてくれないんだけど」とか「局に止められてるから」とかね。完全に放送局のコントロール下に入ってますよ。
注意深く彼の罵っている相手を見てください。その中には彼と同じ吉本興業所属のタレントはいないでしょ。彼と共演してる大物タレントと同じ事務所のタレントもいないでしょ。また、批判する相手が目の前にいるときと、いないときの差にも注目ですよ。態度が全然違いますからね。
今回の山本モナ氏へのコメントも、そういう彼の卑怯姑息さがよく出ています。
知り合いという身内意識や、奔放な女に対するジジイのスケベ心だけじゃない。『TVタックル』(テレビ朝日)で勝谷氏と共演している大物タレント・ビートたけし氏の存在があったればこそのあの発言です。山本モナ氏はたけし氏の事務所に所属している、言わば秘蔵っ子なわけですから。
くどいようですが何回も言いますよ。勝谷信者のかたがた、もういい加減気づこうよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
井上公造氏と若一光司氏のやり取りを見ていると、かつての島田紳助司会者によるマネージャー暴行事件のときの『ムーブ!』を思い出す方も、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか? 今回の山本モナ氏の件と似てますよね。
ま、そのことはまた機会を改めて。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080710-OHT1T00136.htm
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20080711-OHT1T00032.htm
よくご存知でしょうが、ここでもう1度その騒動を整理してみたいと思います。ついでに彼女が朝日放送を退社する経緯も振り返ってみましょう。
このブログでもおなじみの『ムーブ!』がはじまったのは04年10月のことです。山本氏は堀江政生アナとともにこの番組の当初からの司会者でした。
半年後、05年4月、視聴率も上向きで脂の乗ってきた同番組を山本氏は自身の希望で降板。なんでも病気の身内(母親だったと思います)の看病・介護のために朝日放送を辞めて東京に移住するためだとか言ってました。同年6月には朝日放送を退社しました。
しかし、朝日放送を退社して間もなく、ビートたけし氏の芸能事務所『オフィス北野』に所属したとの報せが。ということは身内の看病をしながら芸能界で仕事をするわけですか? まあ、できないことはないか・・・。
と思っているうち、メディアでの活躍をちらほら見聞きするようになりました。
翌06年9月、『ニュース23』(TBS)のサブキャスターに大抜擢。ところが民主党・細野豪志衆議院議員との不倫・路上キスが写真週刊誌で報じられ、同番組をわずか5日で事実上降板。年内はメディアから姿を消しました。
年が明けて07年元日、『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』でスイカのかぶり物をしてテレビ界に復帰。その後は「恋多き奔放な女」というキャラクターを売りにして、バラエティー番組を中心にメディアに出まくりでした。もうこの頃には病気のご家族は完治されたんでしょうか? それともお亡くなりになったんでしょうかねぇ。
そして今年7月、メディアを席巻する勢いを駆って、フジテレビのくだんの新番組において、見事報道系キャスターに返り咲いたというわけです。
山本氏のキャスター就任にあたっては、フジテレビ社内にも、番組スポンサーにも反対論が根強かったそうですが、プロデューサーが「絶対に大丈夫」だと、それらを説き伏せてなんとかこれを実現させたとか。そういう事情だったので、このプロデューサーは山本氏にも「絶対にスキャンダルはダメ」ときつく釘を刺していたそうです。
ところが、初回放送後、番組反省会への出席を促された山本氏は「忙しいから」とこれを拒否。局を出るや、新宿の行きつけのゲイバーに赴き飲酒。そこへ二岡氏が現れ、初対面ながらカラオケなどで盛り上がる。店を出たのは翌朝4時半ごろ。2人でタクシーに乗り、車内でキスしながら五反田にある1泊9800円のラブホテルに向かったんだそうです。それを女性週刊誌に報じられてしまったんですね。
当日はキャスター復帰初日とあって、かなりの芸能記者が張っていたようです。山本氏本人もそのことには気付いていたようですが、「まんまと」という「かうかうか」というか彼らにしてやられてしまったわけです。
結局彼女のキャスター復帰は、わずか1日だけでおしまい。所属事務所からは謹慎処分を食らい、出演番組はすべて無期限の出演辞退という状況になってしまいました、とさ。
さて、このモナ騒動に関して、我らが勝谷氏は14日放送の『スッキリ!!』(日本テレビ)でコメントしています。
勝谷氏と同様『ムーブ!』で山本氏と共演していた芸能ジャーナリストの井上公造氏の「彼女は酔うとボディタッチが多くなり、男が勘違いしてしまうタイプだが、本人に計算はない。今はほんとに反省しているので、友人としてはこれくらいで勘弁してあげてほしい」という言葉を受けて、勝谷氏はこう言っています。
「いや、こういう人なんですよ。だから、みんなね、たぶん公造さんもそうだ
けども、モナちゃん直接知ってる人は『こういう人なんだよ』と。モナとい
う存在なのね。だから天然にモナとして存在してるわけ、そこに。だから逆
にいうと、男のほうが試されるの。だから二岡さんは二岡さんで自分の立場
というものを考えたら、そこで彼は自分をセルフコントロールすべきだった
と思うけども、モナさんはああいう人なんですよ。だから、そこに風景の山
のようにあるの。それを登るか登らないかは、本人次第なわけ。」
なんですか、このコメント? 我が子を無条件に肯定し、責任をすべて他人の子に押し付ける過保護なバカ親そのものじゃないですか。「◯◯ちゃんはそういうコなの。だからしょうがないよね。だって◯◯ちゃんはそのままの◯◯ちゃんでいいんだもの。悪いのは他のコ。◯◯ちゃんに試されて自制できなかったほうが悪いのよ」ってか?
さらに、第2回放送の『サキヨミ』で読み上げられた山本氏の謝罪文に「関係者の方々に大変なご迷惑をおかけしてしまいました。」という文言が入っていたことを取り上げ、フジテレビをこう非難しました。
「みんなねぇ、非常に社会が子供化してるような気がして。例えばさっきの謝
罪文、フジテレビ読んだじゃないですか。番組のスタッフやなんかにご迷惑
かけてって、あそこで視聴者に向かって言うことじゃねえだろ! 関係ない
じゃないですか。それは内々の**で謝ればいいけど、あそこは視聴者のか
たに『ほんとはいるべき自分がいないのは、すいません』って言うべきじゃ
ないですか。」
はあ? それは山本氏が書いたわけであって、フジテレビ側はただそれをそのまま読んだだけだろ?
そのことを『スッキリ!!』司会の加藤浩次氏が指摘すると、こうですよ。
「まあそうなんだけど、でもそれは読む前に配慮(排除?)できるわけだから
さ。だからその辺も全部幼児化してるね。」
番組側がそこの部分をカットして読めと? あのねぇ、そんなもの山本氏のほうが視聴者向けとスタッフ向けに分けて作ってないから悪いんでしょ。
そう言えば勝谷氏、倖田來未氏の失言のときも番組がそこをカットしてないのが悪いって言ってましたよね。自身の出演番組でも、勝谷氏の失言を番組司会者が代わって詫びるということが何回かありました。なんでもかんでも番組にケツ拭かすな! 幼児化してるのはオマエのほうだろ!
まあしかし、迷惑かけたほうを擁護して、迷惑かけられたほうを非難するとは、どういうスタンスでもの言ってるのやら。
勝谷氏は発言の中で「モナちゃん直接知ってる人は」自分や井上氏と同じ感想を抱くと言っています。果たしてそうでしょうか? 勝谷氏の発言よりも前、11日金曜日の『ムーブ!』。井上公造氏担当の芸能コーナーでこの話題が取り上げられていますが、そのときのコメンテーター3人の発言を見てください。
吉永みち子氏、若一光司氏、山本健治氏と井上氏とのやり取りです。
吉永「で、今回もここまで来るのに、やっぱりたけしさんもずいぶん考えただ
ろうし、事務所もずいぶん考えただろうし。で、結構危険を推してです
ね、そこで彼女をね、やっぱり使ってくれた人もいるわけでしょ。まし
て今回こういうことでみんなに注目されてるわけだし。
で、そのときに、やはり前のことを思い浮かべたらね、やっぱりそこで
留まるのが人としてね、重要なことだったんだろうというふうに思いま
すよね。それができなかったっていうことは、やはりどうもね、そこん
ところがね、わかってないって思われてもしょうがないね。」
若一「あのね、一番わかってないのは、要するにその、報道という仕事の本質
が一番わかってないのね、彼女はね。だから報道という仕事をですね、
ある意味なめてしまってる。そのことがこういう形で出てるわけであっ
てね。だから報道の仕事としては、もう彼女はできないでしょうね。だ
から、後まあ、はっきり言って汚れ役のタレントとしてでは残っていけ
るかもしれませんけども。もう彼女がキャスターで出てきてもですね、
2度までこういうことをやってたらね。
あの、不倫そのものはね、こんなんは個人の自由なんですよ。自由だと
私は思うんです。ただそのことを、自分が置かれている社会的立場に立
ってね、ちゃんと律していく。あの、不倫でもやっぱり律しかたはある
と思うんですよ。そこんとこでまったくルーズな。
しかもはじめて立ち上がったですね、キャスターの番組の反省会をスッ
ポカしてね、飲みにいって、その後でやってるわけでしょ。だから一緒
に報道でですね、一生懸命その番組を通して社会のですね、いろんな矛
盾とかね、問題点を追求していこうと思ってたスタッフにとってみたら
『なんやねん!』ということになりますよね。報道全体をなめきったこ
とになっちゃう、それは。」
井上「たくさんのスタッフがいて番組っていうものが形成されていくことは、
もちろんその通りですから。だから、そのことを云々って言いはじめた
ら、もうそらダメなことをしちゃったことは、もうボクも十分わかるん
です。別にだからね、かばってるとかなんとかじゃなくて、このことで
すべて彼女が何かウソをついているとか、後ね、何ていうのかな、彼女
のなんか人格そのものまで否定されてるような報道になってることが、
ボクはそれは違うんじゃないかと思うんです。」
吉永「ああ、あのね、人格そのものが否定っていうよりも、人柄っていうか、
見えちゃうところがあるんですよ、こういうところで。やはりそういう
ときに人の思いを汲み取れないんだなっていうことが、ひとつみんなに
伝わっちゃうわけですよ。こういうことは、彼女の人格というより、人
となりとしての何かが見えてしまったっていうことを・・・」
若一「これね、人格云々言うけどね、芸能マスコミなんてそんなこと日常的に
やってきたわけでしょ。類型的にものを見て、芸能人を見てね、決めつ
けやってきたことを、それの繰り返しの延長でやってるだけであって
ね。それ言うんだったら今の芸能マスコミ全般に問題がありますよ。」
井上「いや、あの、全体の論議はわかるんですけど、ちょっとここで(この話
題に限って)話をしないと広げ過ぎになっちゃうんで・・・」
山本「一番大事なのは、やっぱり本人がね、どう自覚をするかなんやて。ね、
そのことなんやて。そこでね、本人自身が、やっぱり今回やったことの
ね、やっぱり問題の大きさについて自覚してね、自分自身が身を引くっ
ていうね、で、律するっていうね、この基本をね、やっぱりしっかりさ
せんといかんのと違うの?」
(「ヤマケン」こと山本健治氏は、ここに記したやり取りの直前、山本モナ氏をかばう井上氏に対して猛烈な剣幕で反論していました。私の録画が間に合わず、ここに記せないことが残念です。)
どうでしょうか、このお三方のご意見。勝谷氏のような甘っちょろい考えなどどこにもない、すこぶる真っ当な意見だと思うんですが。しかも言葉を濁したところがまるでないキッパリとした言い方ですよね。
ちなみに元『ムーブ!』コメンテーターの宮崎哲弥氏も14日の『ピンポン!』(TBS)で山本モナ氏のことを「当事者意識がまったく感じられない」とバッサリ切り捨てています。
勝谷氏と言えば、何事もタブー視せず、歯に衣着せぬ物言いで切り込んでいく向こう見ずな人間だと、いまだに思い込んでいる人がいるようですが、そんなのはただの見せかけです。
実際の彼は、自分に直接関わる利害を常に意識し、損をしない範囲と、損をしない対象を注意深く選んでいます。一旦それが決まれば、できるだけ口汚く罵倒する。その小心な計算を視聴者・読者から隠すかのようにね。
しかし、注意深く彼の言葉を聞いてください。よく言ってますよ。「局が言わせてくれないんだけど」とか「局に止められてるから」とかね。完全に放送局のコントロール下に入ってますよ。
注意深く彼の罵っている相手を見てください。その中には彼と同じ吉本興業所属のタレントはいないでしょ。彼と共演してる大物タレントと同じ事務所のタレントもいないでしょ。また、批判する相手が目の前にいるときと、いないときの差にも注目ですよ。態度が全然違いますからね。
今回の山本モナ氏へのコメントも、そういう彼の卑怯姑息さがよく出ています。
知り合いという身内意識や、奔放な女に対するジジイのスケベ心だけじゃない。『TVタックル』(テレビ朝日)で勝谷氏と共演している大物タレント・ビートたけし氏の存在があったればこそのあの発言です。山本モナ氏はたけし氏の事務所に所属している、言わば秘蔵っ子なわけですから。
くどいようですが何回も言いますよ。勝谷信者のかたがた、もういい加減気づこうよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
井上公造氏と若一光司氏のやり取りを見ていると、かつての島田紳助司会者によるマネージャー暴行事件のときの『ムーブ!』を思い出す方も、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか? 今回の山本モナ氏の件と似てますよね。
ま、そのことはまた機会を改めて。
2008年07月09日
徳川将軍と千円札
文部科学省の国立教育政策研究所が先月27日、小学6年と中学3年を対象にした社会科テストの結果を公表しました。
歴史上の人物と業績を結びつけるという小6向けの問題では、卑弥呼やフランシスコ・ザビエルなどの正答率が高く、大久保利通や木戸孝允などの近現代史の人物はそれが低いという傾向があったそうです(当たり前と言えば当たり前、それがどうした? という気がするんですが・・・)。
http://mainichi.jp/life/edu/news/20080628k0000m040066000c.html
今月5日の『あさパラ!』(よみうりテレビ)ではこの話題を取り上げていましたが、番組ではそれにちなんで出演者にこんな問題(クイズ)が出されました。
「徳川の将軍15人を交互に述べよ(何代目かは問わない)」
対決するのは、我らが勝谷氏と、最近のクイズブームに乗ってその手の番組でよく見かけるようになった漫才コンビ『ロザン』のツッコミ役、京大法学部卒の宇治原史規氏です。
学歴的には宇治原氏のほうが優勢のように思えますが、なんせ勝谷氏は歴史通を自任していますからねぇ、これはいい勝負になるのではないか、そう思っていました。
ところがフタを開けてみたらビックリなんですよ、これが。
宇治原氏の初手「家康」に対抗して勝谷氏は15代の「慶喜」を挙げようとしたんですが、これを「ヨシイエ」と言ってしまいました。のっけから言い間違えるとは、よっぽどこの「抜き打ちテスト」に動揺したんですね、勝谷さん。
その後、宇治原氏「家光」、勝谷氏「吉宗」と答えたところで勝谷氏、「この後がなぁ・・・」と苦しそうです。ええ!? もう、ですか?
宇治原氏「綱吉」ときて勝谷氏、なんとか「家宣」をひねり出したんですが、ここまででした。続く宇治原氏「秀忠」の後、「あ、そうか。何代目って言わなくていいのか」と、それなら大丈夫のポーズをとったもののまったく出てこず、勝谷氏の負けが早々と決定してしまいました。
勝負がついてからも宇治原氏のほうは何人かの名前を挙げる余裕ぶり。結局彼が挙げた名前は、家康・秀忠.家光・家綱・綱吉・家茂の6人でした(家重も言いかけていたんですがね)。これに対し勝谷氏は家宣・吉宗・慶喜のたった3人だけ(ちなみに慶喜は言い間違え、家宣は代を間違え、「イエタダ」「モチイエ」とデタラメな名前を口にしてしまっています。数だけの問題じゃないですね、こうなると)。
勝谷氏、完敗の惨敗です。カッコ悪うー。
え? なんですか勝谷支持者さん。そんなクイズみたいなものに応えられなかったからって、どうってことないじゃないか、ですって? そうですかねぇ。じゃあこれはどうです?
同番組では続いてこういう問題を出していました。
「千円札紙幣になった5人の歴史上の人物は?」
タレントのルー大柴氏が「聖徳太子」「夏目漱石」と2人答え、宇治原氏が「ヤマトタケル」と難問を答える中、勝谷氏が答えたのは「伊藤博文」だけ。それどころか現在の千円札の「野口英世」がわからず、「樋口一葉」と言ってしまいました。
どうですか? これはいくらなんでも情けないでしょ。小学生だって今の千円札ぐらい、かなりの高率で正解できると思いますよ。
まあ私もですねぇ、こんなことで他人をバカになんかしたくないんですよ、普通は。しかし、勝谷氏に関してはそうはいかないんです。特に勝谷氏に「あまりにご自分の頭の悪さをご存じないままに生きておられるのが気の毒」とまで言われた私はね。
彼は自著でこんなことを書き、その考えに基づいてテレビやラジオで発言しています。勝谷氏を擁護するみなさんは彼のこの文章をどう読まれるんでしょう?
「今しきりに格差社会と言われています。でもこれは、経済的な格差だけじゃ
ない。倫理や道徳、知性、教養の格差社会です。よく私が文章に書いて、編
集者に危ないと削られるんですが、私が信用しているのは『良民・常民』で
す。毎日額に汗して働いて、自分にルールを課していて、倫理の底が抜けて
いない。昔は日本人と言えば『良民・常民』だった。
ところが今は『愚民』というのが出てきました。『愚民』というのは、単に
愚かというんじゃない、モノを知らないということです。しかも本当は知ら
ないのに,自分では知っていると思っている。
私は『バカとの闘い』といいう本を上下で2冊書いています。もう絶版にな
ってるんですが。余談ながら、同じ新潮社から『バカの壁』が出て、バカブ
ームが起きましたが、実はバカブームは私が一番早かった(笑)。
そこで『バカ』の定義をしています。一番迷惑なバカは、自分がバカと思わ
ないバカ。だからバカにバカと言ってやるのが、私の仕事だと思っている。
往々にして、ブーメランで自分に返ってくるんですが(笑)。
私が'06年末まで無料で公開していたネットの日記は1日5万人以上の人が
見ていて、トータルで3600万ページビューを超えました。毎日いろんな
読者からものすごい量のメールが来ました。自分がモノを知らないのに、人
にモノを言う人の多いこと! 少なくとも『どうですか?』ならまだわかる
けれど、『あなたは間違っている、こうだ!』とくる。一々対応しているの
には疲れたのと、匿名ではない関係性で、もっとユニークなものをつくって
いきたいと思い、'07年から日記を、有料のメール配信の形に切り替えまし
た。
昔はこうしたものを知らないバカは、自分からは発信しなかった。あるいは
自分がモノを知らないバカだということを知っていました。ところがインタ
ーネットというものを手にしてから、こうした人たちが私の家のドアを、誰
でも簡単に開けられる状況になって、モノをいっぱい投げ込んでくるわけで
す。でも彼らにはそのところの自覚がない。困ったものです。」
(『偽装国家』第1章④より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここからは蛇足です。
ほんとはここで記事を閉めたほうがスッキリした形になるんですが、この勝谷氏の文章があまりに面白いので、もう少しネチネチ突っ込んでみます。
ちょっと柄が悪くなりますが、ご勘弁を。
「昔は日本人と言えば『良民・常民』だった。」
はあ? 何言ってるんだ、こいつ。昔から知識がないのに知ったかぶりをしていたヤツなんかゴマンといただろ。道徳心のないヤツもいれば、倫理観のかけらもないヤツもいた。
それを「昔はよかった」と過去を理想化し今を愚痴る。そんなもの保守でもなんでもない。ひがみ根性の強い年寄りのノスタルジーじゃないか。
インターネットが出現したからバカが意見を言うようになった? アホか。ネットのおかげでみんな意見を言いやすくなっただけだろ。それこそ良民・常民、奇才・天才だって意見が言えるようになった。悪弊もあるけど全体としては結構な世の中になったじゃないか。なんでもかんでも新しいものに難癖付けんな! なにより勝谷、オマエがネット情報パクって楽できてるんじゃないか!
「実はバカブームは私が一番早かった(笑)。」
これまた、はあ? オマエの本がいつブームになったって? だいたいブームになった本がなんで絶版なんだよ! ブームはブームでも、おばかタレントブームの尻馬に乗ったエセ文化人タレントだろ。『羞恥心』パクった歌でも歌ってろ!
「往々にして、ブーメランで自分に帰ってくるんですが(笑)。」
頼むからそのブーメランに当たって死んでくれ。

歴史上の人物と業績を結びつけるという小6向けの問題では、卑弥呼やフランシスコ・ザビエルなどの正答率が高く、大久保利通や木戸孝允などの近現代史の人物はそれが低いという傾向があったそうです(当たり前と言えば当たり前、それがどうした? という気がするんですが・・・)。
http://mainichi.jp/life/edu/news/20080628k0000m040066000c.html
今月5日の『あさパラ!』(よみうりテレビ)ではこの話題を取り上げていましたが、番組ではそれにちなんで出演者にこんな問題(クイズ)が出されました。
「徳川の将軍15人を交互に述べよ(何代目かは問わない)」
対決するのは、我らが勝谷氏と、最近のクイズブームに乗ってその手の番組でよく見かけるようになった漫才コンビ『ロザン』のツッコミ役、京大法学部卒の宇治原史規氏です。
学歴的には宇治原氏のほうが優勢のように思えますが、なんせ勝谷氏は歴史通を自任していますからねぇ、これはいい勝負になるのではないか、そう思っていました。
ところがフタを開けてみたらビックリなんですよ、これが。
宇治原氏の初手「家康」に対抗して勝谷氏は15代の「慶喜」を挙げようとしたんですが、これを「ヨシイエ」と言ってしまいました。のっけから言い間違えるとは、よっぽどこの「抜き打ちテスト」に動揺したんですね、勝谷さん。
その後、宇治原氏「家光」、勝谷氏「吉宗」と答えたところで勝谷氏、「この後がなぁ・・・」と苦しそうです。ええ!? もう、ですか?
宇治原氏「綱吉」ときて勝谷氏、なんとか「家宣」をひねり出したんですが、ここまででした。続く宇治原氏「秀忠」の後、「あ、そうか。何代目って言わなくていいのか」と、それなら大丈夫のポーズをとったもののまったく出てこず、勝谷氏の負けが早々と決定してしまいました。
勝負がついてからも宇治原氏のほうは何人かの名前を挙げる余裕ぶり。結局彼が挙げた名前は、家康・秀忠.家光・家綱・綱吉・家茂の6人でした(家重も言いかけていたんですがね)。これに対し勝谷氏は家宣・吉宗・慶喜のたった3人だけ(ちなみに慶喜は言い間違え、家宣は代を間違え、「イエタダ」「モチイエ」とデタラメな名前を口にしてしまっています。数だけの問題じゃないですね、こうなると)。
勝谷氏、完敗の惨敗です。カッコ悪うー。
え? なんですか勝谷支持者さん。そんなクイズみたいなものに応えられなかったからって、どうってことないじゃないか、ですって? そうですかねぇ。じゃあこれはどうです?
同番組では続いてこういう問題を出していました。
「千円札紙幣になった5人の歴史上の人物は?」
タレントのルー大柴氏が「聖徳太子」「夏目漱石」と2人答え、宇治原氏が「ヤマトタケル」と難問を答える中、勝谷氏が答えたのは「伊藤博文」だけ。それどころか現在の千円札の「野口英世」がわからず、「樋口一葉」と言ってしまいました。
どうですか? これはいくらなんでも情けないでしょ。小学生だって今の千円札ぐらい、かなりの高率で正解できると思いますよ。
まあ私もですねぇ、こんなことで他人をバカになんかしたくないんですよ、普通は。しかし、勝谷氏に関してはそうはいかないんです。特に勝谷氏に「あまりにご自分の頭の悪さをご存じないままに生きておられるのが気の毒」とまで言われた私はね。
彼は自著でこんなことを書き、その考えに基づいてテレビやラジオで発言しています。勝谷氏を擁護するみなさんは彼のこの文章をどう読まれるんでしょう?
「今しきりに格差社会と言われています。でもこれは、経済的な格差だけじゃ
ない。倫理や道徳、知性、教養の格差社会です。よく私が文章に書いて、編
集者に危ないと削られるんですが、私が信用しているのは『良民・常民』で
す。毎日額に汗して働いて、自分にルールを課していて、倫理の底が抜けて
いない。昔は日本人と言えば『良民・常民』だった。
ところが今は『愚民』というのが出てきました。『愚民』というのは、単に
愚かというんじゃない、モノを知らないということです。しかも本当は知ら
ないのに,自分では知っていると思っている。
私は『バカとの闘い』といいう本を上下で2冊書いています。もう絶版にな
ってるんですが。余談ながら、同じ新潮社から『バカの壁』が出て、バカブ
ームが起きましたが、実はバカブームは私が一番早かった(笑)。
そこで『バカ』の定義をしています。一番迷惑なバカは、自分がバカと思わ
ないバカ。だからバカにバカと言ってやるのが、私の仕事だと思っている。
往々にして、ブーメランで自分に返ってくるんですが(笑)。
私が'06年末まで無料で公開していたネットの日記は1日5万人以上の人が
見ていて、トータルで3600万ページビューを超えました。毎日いろんな
読者からものすごい量のメールが来ました。自分がモノを知らないのに、人
にモノを言う人の多いこと! 少なくとも『どうですか?』ならまだわかる
けれど、『あなたは間違っている、こうだ!』とくる。一々対応しているの
には疲れたのと、匿名ではない関係性で、もっとユニークなものをつくって
いきたいと思い、'07年から日記を、有料のメール配信の形に切り替えまし
た。
昔はこうしたものを知らないバカは、自分からは発信しなかった。あるいは
自分がモノを知らないバカだということを知っていました。ところがインタ
ーネットというものを手にしてから、こうした人たちが私の家のドアを、誰
でも簡単に開けられる状況になって、モノをいっぱい投げ込んでくるわけで
す。でも彼らにはそのところの自覚がない。困ったものです。」
(『偽装国家』第1章④より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここからは蛇足です。
ほんとはここで記事を閉めたほうがスッキリした形になるんですが、この勝谷氏の文章があまりに面白いので、もう少しネチネチ突っ込んでみます。
ちょっと柄が悪くなりますが、ご勘弁を。
「昔は日本人と言えば『良民・常民』だった。」
はあ? 何言ってるんだ、こいつ。昔から知識がないのに知ったかぶりをしていたヤツなんかゴマンといただろ。道徳心のないヤツもいれば、倫理観のかけらもないヤツもいた。
それを「昔はよかった」と過去を理想化し今を愚痴る。そんなもの保守でもなんでもない。ひがみ根性の強い年寄りのノスタルジーじゃないか。
インターネットが出現したからバカが意見を言うようになった? アホか。ネットのおかげでみんな意見を言いやすくなっただけだろ。それこそ良民・常民、奇才・天才だって意見が言えるようになった。悪弊もあるけど全体としては結構な世の中になったじゃないか。なんでもかんでも新しいものに難癖付けんな! なにより勝谷、オマエがネット情報パクって楽できてるんじゃないか!
「実はバカブームは私が一番早かった(笑)。」
これまた、はあ? オマエの本がいつブームになったって? だいたいブームになった本がなんで絶版なんだよ! ブームはブームでも、おばかタレントブームの尻馬に乗ったエセ文化人タレントだろ。『羞恥心』パクった歌でも歌ってろ!
「往々にして、ブーメランで自分に帰ってくるんですが(笑)。」
頼むからそのブーメランに当たって死んでくれ。
2008年07月03日
ほんとに突き落としてください
朝日放送の新社屋移転に伴い、同局の人気情報バラエティ番組『ムーブ!』も内容を一部リニューアルしました。
「マガジンスタンド」というコーナーが「ニュースシアター」に名称を変更し、内容も、それまでの週刊誌記事の紹介をやめ、番組独自で着目し、取材し、書き下ろしたものを伝えていくことになるんだそうです。
で、今週はその特別企画ということで、番組のコメンテーター各氏が「『ムーブ!』をほめ殺す」というテーマで書き下ろしたコラムを紹介しています。
今この記事を書いている時点では、水曜までのコメンテーターのコラムが紹介されています(やくみつる氏だけ4コマ漫画でしたが)。
まあテーマがテーマなので内容がどうだとかいうものではないんですが、それゆえなんでしょうねぇ、各氏の文章力や人柄が結構よく表れていると思います。
そんなコラムの中で2つ、読者にご紹介したいと思います。
1つはもちろん勝谷氏のそれですが、もう1つは、その勝谷氏と度々意見を対立させ、このブログでは「同志」とまで呼んだ火曜コメンテーターの上村幸治氏のそれです。
まずは上村教授のほうから行きましょう。こういうコラムでした。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「中国をいじめるのは私だ」
私は『ムーブ!』の顔、勝谷さんが好きだ。
須田さん、堀江さんの顔も好きだけど、勝谷さんの博識で切れ味するどいコメントが好きだ。
好きなのでからみたくなることも多い。違うこと言って、勝谷さんの気をひきたい気持ちになる。
しかし、勝谷さんの中国いじめが気になるときもある。「中国をいじめるのは私だ」と言いたくなることがある。私は中国が好きだからたたいているのに、「勝谷さんは愛情がこもっていない」といいたくなる。でもおとなしい私は、静かに微笑むことが多い。ただ時々、テレビ局の階段を降りる時に、「後から突き落としたろか」と思うこともある。でも安心して欲しい。思っているだけだから。
『ムーブ!』の「チャイナ電視台」は、関西ジャーナリズムの良心だと思う。私のようなしゃべりが下手で存在感の薄い人間を使っているだけで、十分に良心が感じられる。
いち早くチベット問題を取り上げたのも、この番組だった。チベット問題の現状を、歴史的背景も含めて、ていねいにまとめていた。勝谷さんのチベット取材体験を元にしたコメントもよかった。
チベット騒乱が起きて世界を震撼させたのは、その少し後のことだった。あの番組は、広い意味でのスクープだったと思う。
私はかつて、新聞社の外信部デスクをしていた。その時の私が『ムーブ!』を見たら、きっと「抜かれてしもた」と歯ぎしりしていただろう。といっても、私ごとを自慢しているのではない。テーマを設定し、切り口を考え、材料を集めたのは、すべてスタッフの人たちだった。そのシャープな問題意識こそが、ジャーナリズムの神髄だと思っている。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
いやあ、強烈な感情表現ですよね。フェイントとないまぜにしながら渾身のストレートを繰り出しているといったところでしょうか。後半の本題とあまり関係ない前半をわざわざ書いている違和感も、そのパンチの強度をいや増していますよね。
みなさんはどうお感じになったでしょうか?
「中国通と単なる中国嫌いは違うということ。勝谷にお仲間扱いされるのが鬱陶
しいのでは。」
私は以前コメント欄で、上村氏が勝谷氏に対してそう思っているのではないかと書きましたが、少なくともそこのところは当たっていたようですね。
さて、では続いて勝谷氏です。
番組で、火曜日の他のコメンテーターのコラムが紹介された後、
「上手だね。さすがだね、みんなね。これだけみんなが書ける番組なんてない
ですよ。ジャーナリストだナンだとかカンだとかいって字なんて書けねぇよ
うなヤツがいっぱいテレビ出てますからねぇ。」
なんて言っていた勝谷氏ですが、氏のコラムはその前日の月曜日に紹介されています。こういうものでした。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
深夜、日付がかわったころ、朝日放送の新社屋、地下3階の鋼鉄のドアに設置された読取機に、限られたスタッフだけが持つIDカードをかざすと、静かな音とともにドアが開く。
「あらあ。かっちゃん。いらっしゃい」
妖艶な微笑みで迎えてくれるのは関根ママだ。
「まったあ。『知られてたまるか』のロケハンと称して、ABCのカネでおいし
いもの食べていらしたんでしょう」
チーママの加藤アナは早くも鼻の頭を真っ赤にして酔っぱらっている。
新社屋移転に伴って極秘にオープンしたこの『倶楽部ムーブ!』の存在は、政財界の大物にしか知られていない。
「こらこら。トイレが汚れていたぞお」
「あら、いけない」
やんわりとママをたしなめている須田慎一郎オーナーの周りには、いつも黒い服を着たいかつい男たちが群がり「シノギが」とか「マネロンの件で」などと囁きあっている。
「あっ、知事。万一ということがありますので、そちらにはお座りにならない
方が」
今夜もやってきた橋下徹大阪府知事が須田さんの隣に腰をおろそうとすると、黒い服に身を包んだ細身の男がなれた仕種で遮った。黒服の上田アナだ。
「気をつけさせておりますが、万一写真ということもありますので」
カウンターの中でシェーカーを振る堀江アナが気遣いを見せた。
「知事、つまみにモナ、いやモツでもいかがですか」
夜がふけるにつれて常連たちが続々と集まってきた。
ステージの上で見事な「築地をどり」を星浩さんが舞っているかと思うと、マイクを握った鈴木邦男さんは
「ヤルタ〜 ポツダム〜 体制〜 打破〜」
と歌っている。
大谷昭宏さんが関根ママの愛犬と戯れている横で、泥酔した山崎寛代さんが
「男・・・ 男・・・」
と呟いているし、いつのまにか隅っこに座っていた上村幸治さんは
「中国、くっ。五輪、くくっ」
と笑っていた。
そろそろモニターからはCM中に収録しておいた『裏ムーブ!』が流れるころだ。出演者の夜の楽しみまで配慮した二毛作情報番組。いやあ、いくら褒めても褒めたりない。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
なんだこれ? 面白くもなければ、何が言いたいのかさえもわからない、まさに最低級のコラムじゃないですか。
ヒドい。ヒドすぎるよ、プロのコラムニストさん!
「マガジンスタンド」というコーナーが「ニュースシアター」に名称を変更し、内容も、それまでの週刊誌記事の紹介をやめ、番組独自で着目し、取材し、書き下ろしたものを伝えていくことになるんだそうです。
で、今週はその特別企画ということで、番組のコメンテーター各氏が「『ムーブ!』をほめ殺す」というテーマで書き下ろしたコラムを紹介しています。
今この記事を書いている時点では、水曜までのコメンテーターのコラムが紹介されています(やくみつる氏だけ4コマ漫画でしたが)。
まあテーマがテーマなので内容がどうだとかいうものではないんですが、それゆえなんでしょうねぇ、各氏の文章力や人柄が結構よく表れていると思います。
そんなコラムの中で2つ、読者にご紹介したいと思います。
1つはもちろん勝谷氏のそれですが、もう1つは、その勝谷氏と度々意見を対立させ、このブログでは「同志」とまで呼んだ火曜コメンテーターの上村幸治氏のそれです。
まずは上村教授のほうから行きましょう。こういうコラムでした。
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「中国をいじめるのは私だ」
私は『ムーブ!』の顔、勝谷さんが好きだ。
須田さん、堀江さんの顔も好きだけど、勝谷さんの博識で切れ味するどいコメントが好きだ。
好きなのでからみたくなることも多い。違うこと言って、勝谷さんの気をひきたい気持ちになる。
しかし、勝谷さんの中国いじめが気になるときもある。「中国をいじめるのは私だ」と言いたくなることがある。私は中国が好きだからたたいているのに、「勝谷さんは愛情がこもっていない」といいたくなる。でもおとなしい私は、静かに微笑むことが多い。ただ時々、テレビ局の階段を降りる時に、「後から突き落としたろか」と思うこともある。でも安心して欲しい。思っているだけだから。
『ムーブ!』の「チャイナ電視台」は、関西ジャーナリズムの良心だと思う。私のようなしゃべりが下手で存在感の薄い人間を使っているだけで、十分に良心が感じられる。
いち早くチベット問題を取り上げたのも、この番組だった。チベット問題の現状を、歴史的背景も含めて、ていねいにまとめていた。勝谷さんのチベット取材体験を元にしたコメントもよかった。
チベット騒乱が起きて世界を震撼させたのは、その少し後のことだった。あの番組は、広い意味でのスクープだったと思う。
私はかつて、新聞社の外信部デスクをしていた。その時の私が『ムーブ!』を見たら、きっと「抜かれてしもた」と歯ぎしりしていただろう。といっても、私ごとを自慢しているのではない。テーマを設定し、切り口を考え、材料を集めたのは、すべてスタッフの人たちだった。そのシャープな問題意識こそが、ジャーナリズムの神髄だと思っている。
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いやあ、強烈な感情表現ですよね。フェイントとないまぜにしながら渾身のストレートを繰り出しているといったところでしょうか。後半の本題とあまり関係ない前半をわざわざ書いている違和感も、そのパンチの強度をいや増していますよね。
みなさんはどうお感じになったでしょうか?
「中国通と単なる中国嫌いは違うということ。勝谷にお仲間扱いされるのが鬱陶
しいのでは。」
私は以前コメント欄で、上村氏が勝谷氏に対してそう思っているのではないかと書きましたが、少なくともそこのところは当たっていたようですね。
さて、では続いて勝谷氏です。
番組で、火曜日の他のコメンテーターのコラムが紹介された後、
「上手だね。さすがだね、みんなね。これだけみんなが書ける番組なんてない
ですよ。ジャーナリストだナンだとかカンだとかいって字なんて書けねぇよ
うなヤツがいっぱいテレビ出てますからねぇ。」
なんて言っていた勝谷氏ですが、氏のコラムはその前日の月曜日に紹介されています。こういうものでした。
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深夜、日付がかわったころ、朝日放送の新社屋、地下3階の鋼鉄のドアに設置された読取機に、限られたスタッフだけが持つIDカードをかざすと、静かな音とともにドアが開く。
「あらあ。かっちゃん。いらっしゃい」
妖艶な微笑みで迎えてくれるのは関根ママだ。
「まったあ。『知られてたまるか』のロケハンと称して、ABCのカネでおいし
いもの食べていらしたんでしょう」
チーママの加藤アナは早くも鼻の頭を真っ赤にして酔っぱらっている。
新社屋移転に伴って極秘にオープンしたこの『倶楽部ムーブ!』の存在は、政財界の大物にしか知られていない。
「こらこら。トイレが汚れていたぞお」
「あら、いけない」
やんわりとママをたしなめている須田慎一郎オーナーの周りには、いつも黒い服を着たいかつい男たちが群がり「シノギが」とか「マネロンの件で」などと囁きあっている。
「あっ、知事。万一ということがありますので、そちらにはお座りにならない
方が」
今夜もやってきた橋下徹大阪府知事が須田さんの隣に腰をおろそうとすると、黒い服に身を包んだ細身の男がなれた仕種で遮った。黒服の上田アナだ。
「気をつけさせておりますが、万一写真ということもありますので」
カウンターの中でシェーカーを振る堀江アナが気遣いを見せた。
「知事、つまみにモナ、いやモツでもいかがですか」
夜がふけるにつれて常連たちが続々と集まってきた。
ステージの上で見事な「築地をどり」を星浩さんが舞っているかと思うと、マイクを握った鈴木邦男さんは
「ヤルタ〜 ポツダム〜 体制〜 打破〜」
と歌っている。
大谷昭宏さんが関根ママの愛犬と戯れている横で、泥酔した山崎寛代さんが
「男・・・ 男・・・」
と呟いているし、いつのまにか隅っこに座っていた上村幸治さんは
「中国、くっ。五輪、くくっ」
と笑っていた。
そろそろモニターからはCM中に収録しておいた『裏ムーブ!』が流れるころだ。出演者の夜の楽しみまで配慮した二毛作情報番組。いやあ、いくら褒めても褒めたりない。
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なんだこれ? 面白くもなければ、何が言いたいのかさえもわからない、まさに最低級のコラムじゃないですか。
ヒドい。ヒドすぎるよ、プロのコラムニストさん!