「建国記念の日」の11日、高千穂町では、恒例の「建国まつり」が開かれ、「神々のパレード」が、華やかに繰り広げられました。パレードには、県内外から、約550人が参加。古代衣裳などに身を包み、高千穂神社からくしふる神社までの、約1.5キロの道のりを練り歩きました。また、会場では、大きな釜で作られた手作りの「だご汁」も振る舞われ、神話の里・高千穂は、きょう一日にぎわいました。
宮崎市では、民謡「刈干切唄」の全国大会が開かれました。大会には、少年少女の部や高年の部など6つの部門に、県内外から約400人が参加し、刈干切唄の中でも、哀愁のある節回しで唄われる「那須節」で、自慢ののどを競いました。草刈の仕事唄として高千穂で生まれ、日本の代表的な民謡となった刈干切唄。会場には、郷愁をさそう旋律が、朗々と響いていました。
来年春に卒業予定の大学生らを対象にした、合同会社説明会が、宮崎市で開かれました。雇用不安を反映して、会場には、去年を上回る、多くの学生が詰めかけました。宮崎市で開かれた説明会には、来年春に卒業予定の大学生ら、430人あまりが参加しました。不況による雇用不安を反映して、去年の同じ時期に開かれた説明会に比べて、約80人多い参加者数となりました。会場では、県内外の企業約30社がブースを並べ、学生たちに、会社の特徴や待遇面などを説明しました。(学生は)「かなり不安なんですけど、周りのことに流されずに、しっかり自分の信念を持って就職活動に取り組んでいきたいと思っています」「不況だからこそ自分の就職活動が、すごく真剣にできると思うので、そういった意味で逆にチャンスかなと思ってます」「不況だからこそ、がんばりたい」との声が多く聞かれた今回の説明会。主催者側では、今年の就職活動で、特に注意すべきことがあるといいます。(リクルート宮崎事業所・西野隆志さん)「焦燥感が高まってますので、ここで内定もらわなければ、次以降内定もらえないんじゃないかとか、そういうふうな決定はしない方がいい」売り手市場から一変して、全国的に就職氷河期の再来も懸念される、今年の就職戦線。県内でも、就職活動がこれから本格化します。
介護問題をテーマに、宮崎市で研究会が開かれました。研究会では、介護支援にあたる、「ケアマネージャー」の労働環境の改善などが、訴えられました。介護の現場では、低い賃金や重労働などを理由に、ケアマネージャーの人材不足が深刻となっていて、県介護支援専門員協会では、課題の解決策をさぐろうと、研究会を開きました。処遇改善策の一つとして、来年度から、介護報酬が3パーセント引き上げられますが、講師をつとめた厚生労働省の担当者は、「介護報酬の改定後も、ケアマネージャーの処遇が改善されているか、検証しなければならない」と、説明しました。続いて、神奈川県で、社会福祉協議会につとめる中澤伸さんが、「ケアマネージャーが、やりがいを持つためには、横の連携を強化し、悩みなどを共有することが必要だ」と訴えていました。県介護支援専門員協会では、今後も電話相談などを行って、ケアマネージャーの働く環境を整えたいとしています。
キャンプシーズンも本番です。祝日となった11日、プロ野球やJリーグのキャンプ地も、多くの家族連れなどでにぎわいました。11日の県内は、春本番を思わせる陽気となり、選手にも、ファンにとっても、絶好のキャンプ日和となりました。このうち、福岡ソフトバンクホークスがキャンプを行っている、宮崎市の生目の杜運動公園には、県内外から、多くの家族連れなどが詰めかけ、選手の写真をとったり、大きな声援を送っていました。(ファンは)「いっぱいスター選手がいて感動している」「初めて来たけど、宮崎名物も食べれるし、楽しい」(熊本県八代市から来たおばあちゃん)「(秋山)監督も八代の人で、優勝めざして、頑張ってもらいたい」一方、こちらは、高木新監督のもと、J1復帰をめざす東京ヴェルディ。11日は、J2のザスパ草津との練習試合も行われ、ファンを楽しませました。来週には、宮崎市で、WBC日本代表候補のキャンプも予定されていて、キャンプ地は、まだまだにぎわいそうです。
串間市の住宅密集地で、火災がありました。11日午後2時10分ごろ、串間市大平の空き家から火が出て、空き家をはじめ隣接する住宅など、合わせて7棟を全焼し、3世帯が焼け出されました。この火事で、けが人はいませんでした。火元となった空き家には、午前中、持ち主が片付けのために訪れたということですが、出火原因など詳しいことは、わかっていません。
北郷町の潮嶽神社では、豊作と豊漁を祈願する「福種おろし」がありました。本殿では、神事などが行われた後、宮司が五穀豊穣を占いながら、ますに入った種もみを神殿にまきました。種もみを持ち帰って、田畑にまけば「豊作」、海に、えさと一緒にまけば、「豊漁」と言い伝えられていて、参拝客たちが、種もみを拾い集めていました。そして、宮司が、占いの結果を発表しました。(宮司)「今年は例年並み。そしてまた注意すべきことは病虫害に注意と出ました」参拝客は、占いの結果に胸をなでおろし、今年の豊作と豊漁に期待を寄せていました。
ラジオの魅力を知ってもらおうと、民放ラジオの統一キャンペーンの収録が、延岡市北浦町でありました。キャンペーンでは、全国の民放各局が、ラジオならではの企画を実施。MRTラジオでは、応募のあった中から、延岡市の北浦中学校を、村山耕一アナウンサーが訪問、野球部の紅白戦の模様を実況しました。実況の中での試合に、生徒たちも笑顔いっぱいで、プレーしていました。MRTラジオでは、キャンペーンの模様を3月3日、午後3時10分から放送します。
去年10月、九州一斉に行われたマイバッグキャンペーンで、県内567店舗のマイバッグ持参率は、平均22.5%と、九州全体の平均を上回りました。九州7県は、去年10月の1か月間、店舗でのレジ袋削減を推進する、マイバッグキャンペーンを実施し、県内でも、様々な啓発活動が行われました。その結果、県内567店舗のマイバック持参率は、平均22.5%と、九州7県の平均を2ポイント上回りました。また、期間中に県内で節約できたレジ袋は、268万枚で、県民1人あたり、1か月で、2.3枚のレジ袋を節約したことになります。今回の結果について、県では、「九州の中では高い持参率だが、まだ改善の余地がある。マイバッグを持つようさらに啓発が必要」と話しています。
県内に自生する植物、「アザミ」の新種が、2種類確認されました。新種と認定されたのは、霧島山系や鰐塚山などの、標高800メートル以上の高地に生息する「キリシマアザミ」と、五ヶ瀬町の白岩山付近だけに生息する、「シライワアザミ」の2種類です。県総合博物館によりますと、キリシマアザミとシライワアザミは、九州固有種のツクシアザミとは、特徴も染色体も異なり、別の種と確認されたということです。県内に自生するアザミは、合わせて14種類が確認されたことになり、九州では最も多くなっています。