那覇３中学８０人が参加

　【名護】那覇市の仲井真中、松島中、安岡中の生徒ら約八十人が八日、市済井出の国立ハンセン病療養所「沖縄愛楽園」を訪ね、勇ましく旗頭を掲げ、入所者と交流した。十五日開催の「愛楽園将来構想フォーラム」のプレイベントとして行われた。

　交流会では安岡中ＯＢや三年生によるソーラン節や獅子舞などが披露された後、三中学がそれぞれの学校の旗頭を元気よく、高々と掲げた。その後、広場狭しと全生徒が参加した旗頭ガーエー（合戦）で盛り上がった。

　荻堂盛人君（仲井真中三年）は「入所者の人たち皆が拍手してくれたのでうれしかった」と話した。林隆介君（安岡中三年）は「風もあり、うまく持てなかったが、楽しくできてよかった」と笑顔。飯野健太君（松島中三年）は「皆の雰囲気がよかった」と満足そうに話した。
　
　金城雅春自治会長は「若者たちのエネルギーをもらってうれしい。愛楽園で人権、平和を学んでほしい」と礼を述べた。三つの中学では、事前に愛楽園の歴史を学び、この日に備えた。交流会の後、生徒たちはガイドの説明を受けながら、国がハンセン病患者を隔離し差別したことによって生まれた苦渋の歴史を刻んだ園内の施設を見学した。

１５日フォーラム

　「愛楽園将来構想フォーラム」は十五日午後六時から名護市民会館で開催される。入場無料。同実行委員会では当日のボランティアを募集している。問い合わせは事務局（森川）、電話０９８（８９５）８２１９。