ニューヨーク(New York)で、米画家マーク・ロスコ(Mark Rothko)の作品『Untitled (Red, Blue, Orange)』を見る女性(2007年11月12日撮影、資料写真)。(c)AFP/Emmanuel DUNAND
【2月7日 AFP】赤い色は暗記などの際に細部への注意力を高め、青い色は創造性を高める―。こうした研究結果が5日、米科学誌「サイエンス(Science)」(電子版)で発表された。
この研究の共同執筆者で、カナダ・バンクーバー(Vancouver)のブリティッシュ・コロンビア大学(University of British Columbia)でマーケティングを教えるRui(Juliet)Zhu氏は、この研究の成果は、広告や医薬品の注意書、オフィスや教室などの環境デザインなどで活用できるとしている。
Zhu氏は、創造的な製品の販売担当者は青を用い、新商品開発会議は青色の部屋で行えばよいと薦める。また、広告で赤を使えば、消費者は製品の細部により注目してくれるという。
Zhu氏によると、赤は停止信号や緊急事態、救急車、危険を連想させるため、注意力を必要とする業務の効率を上げるという。人びとは赤に回避メカニズムを働かせるため緊張感が高まり、細かな作業で成果を上げるのだという。
また、青は海や空、自由、開放、穏やかさを連想させるため、創造性を高めるという。穏やかな環境は人びとの行動を探索的なものにし、創造性を高めるのだという。
実際、学生たちに創造性を必要とする作業と細かな作業を行ってもらった際、色によって著しい効率の差が出たという。
Zhu氏は色に対する反応について、生まれつきのものではなく「日常生活の中で得る連想から学ぶものだ」と指摘する。(c)AFP
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