関連情報アフガニスタン・パキスタン情勢
パキスタンのカイバル(Khyber)峠付近で立ち往生するトラック。3日早朝、イスラム武装勢力がアフガニスタンに駐留するNATO軍の物資の供給ルートにある橋を破壊したため、このルートを通るすべての物流がストップした。(2009年2月3日撮影)。(c)AFP/Shahbaz BUTT
【2月7日 AFP】キルギス政府による米空軍基地閉鎖の決定を受け、米軍はアフガニスタンに展開する米軍向けの物資輸送にロシアや中央アジア諸国を経由した商業輸送網を活用することを検討している。米軍兵站(へいたん)部門のケビン・アンダール(Kevin Aandahl)報道官が6日、明らかにした。
アフガニスタン駐留米軍が2倍近くに増強される計画であることも、輸送ルート確保の重要性を強めている。
武装勢力はこれまで、アフガン駐留米軍の約80%の物資が通過するパキスタンからアフガニスタン東部にかけての陸路輸送ルートを攻撃してきた。
さらに4日にキルギス政府が同国内の米軍基地を閉鎖する決定を下した。キルギスの基地は毎月1万5000人の人員と500トンの物資が経由する重要中継地とされる。
米国防総省はキルギス政府と新たな取り決めを交し、同国マナス(Manas)の基地の使用が継続できることを望んでいるが、内陸国アフガニスタンに物資を輸送する別ルートの確保にも務めている。
アンダール報道官はAFPに、「キルギスの他にも中央アジア諸国を経由した多数あるいは複数の輸送ルートを模索している。ウズベキスタン、タジキスタン、カザフスタンなどが候補にあがっている」と述べた。
同報道官はまた、商業輸送網の活用について、「輸送ルートや施設は既に存在している。軍あるいは契約企業が、アフガニスタンで米軍が必要とする武器弾薬など以外の物資と燃料を、既存の商業輸送インフラ網を利用して輸送することを検討していると」と述べた。(c)AFP/Jim Mannion
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