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漂流13年 「有害廃棄物」のフランス退役空母、解体へ

2009年2月10日14時0分

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写真解体が決まった仏退役空母クレマンソー=AP

 有害物質のアスベスト(石綿)が使われているために解体場所が見つからないままだったフランスの退役空母クレマンソー(現役時の最大排水量3万2780トン)を、英国の解体業者が受け入れることがこのほど決まった。97年の退役以来13年目でやっと解体される。「欧州史上最大の船舶リサイクル」になるという。

 空母は今月3日、仏北西部ブレスト港を出発し、8日に英国北東部ティーズ川河口に到着した。解体業者が運営するリサイクル施設で解体される。

 80年代のレバノン内戦や、91年の湾岸戦争で使われたクレマンソーは、アスベスト問題のために「艦船ではなく有害廃棄物」と見なされ、解体もできないまま「漂流」。06年には、インドでの解体が決まって現地に向かったものの、移送差し止めを求めた環境団体の訴えを行政訴訟の最上級審にあたる仏国務院が認め、シラク大統領(当時)の命令で本国に帰還する騒ぎもあった。

 今回英国業者の受け入れが実現した背景には、仏側が環境規制が整っていない途上国ではなく、設備、技術が整った先進国でリサイクルするという方針に変えたことがあると見られる。一部の環境団体は引き続き反対しているが、グリーンピースなどは歓迎を表明。仏環境団体「ロバン・デ・ボワ」は「作業をする人たちや環境を守る対策が施されている」と評価した。(パリ=飯竹恒一)

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