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病気腎移植:徳洲会グループ、再開へ 臨床研究、年内にも--愛媛・宇和島、東京

 宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師(68)らががん患者らの腎臓を別の患者に移植していた問題で、徳洲会グループは問題表面化後に中止していた病気腎移植を臨床研究で年内にも再開する方針を固めた。同病院や東京西徳洲会病院(東京都昭島市)で行う計画という。

 厚生労働省は07年7月、臓器移植法の運用指針を改正して臨床研究を除いて病気腎移植を禁止。同省は臨床研究に関し、09年4月に施行される倫理指針の改正版を順守することを条件に、どの疾患の病気腎移植も制限しないことを1月27日付で全国に通知している。

 徳洲会グループはドナー(臓器提供者)とレシピエント(移植を受ける患者)の選定に関する各委員会を設置しドナーは外部にも協力を呼び掛ける方針。能宗(のうそう)克行事務総長は「(グループ内の)倫理委員会で倫理指針をクリアできるよう検討を重ね、移植を待つ患者のためにできるだけ早い時期に始めたい」と話している。【加藤小夜】

毎日新聞 2009年2月12日 東京朝刊

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