2009年02月11日

「春は来たりつつある」内村鑑三

 内村鑑三にこんな詩がある。今ごろにふさわしい力強い詩である。

春は来たりつつある

内村鑑三


春は来たりつつあり
雪は降りつつある
しかし春は来たりつつある
寒さは強くある
しかし春は来たりつつある
 春は来たりつつある
 春は来たりつつある

雪の降るにもかかわらず
寒さの強きにもかかわらず
春は来たりつつある

慰めよ、苦しめる友よ
なんじの患難(ナヤミ)多きにもかかわらず
なんじの苦痛(イタミ)強きにもかかわらず
春はなんじにもまた来たりつつある

さあ、もうすぐ春だ。この詩を読むとそういう期待と希望があふれてくる。シンプルだけれどこの力強さは他には描けないであろう。
 
Posted by mrgoodnews at 00:46  |Comments(0) | 詩、歌、祈り , 人、生き方、思想

2009年02月06日

Argus Posters のメッセージと画像


アーガス2 20年ほど前、私が学校に勤めだしたころ、よく「アーガスポスター」からのDMが学校にきていて、ときどき学校でも購入していた。今でもそれが残っていて、ときどき学校の掲示板に貼られる。



 

アーガス1 それは左のカタログのような、写真とメッセージの組み合わさったポスターである。そのメッセージはきわめてキリスト教的つまり福音的であり、そのポスターはみずからを inspirational poster と呼んでいる。画像にはイラストもあり、子ども向けのものもある。多くの教会や学校に掲示されていた。
 今、Argus Poster を探しても見つからない。日本でこれを扱っていた会社は今はもうこれを扱っていないようである。


アーガス3 私は昨年末から、家や教会の掲示板に、教会の入門講座の宣伝のために、画像とメッセージのついたポスターを製作して掲示しているが、そのヒントはじつはこの Argus Poster から得たものである。
 自分で製作して気づいたことは、画像とメッセージのマッチングがきわめて難しいということである。画像に合わせてメッセージを考える方がいいものができる感じがする。


アーガス4 それはともかく、このポスターからいくつかの気に入ったメッセージと言葉を紹介しよう。こういうメッセージはなぜか英語のほうがいいと思う。日本語に訳すと当たり前のこととなって言葉に迫力がなくなってしまう。




 いちばん好きなのは、
 Jesus of Nazareth Request the Honor of Your presense at a Dinner to be Given in His Honor.

 でもこれは日本語に訳すとへんてこな文章になってしまう。
 ナザレのイエスが、かれの栄誉のうちに与えられたディナーにあなたが出席する栄誉を求めています。


 This is the only thing the Lord asks of you;
to act justly,
 to love tenderly,
and to walk humbly with your God.(MICAH 6:8)
神があなたに求めていること:
 正しく行い、やさしく愛し、神とともに謙遜に歩むこと(ミカ書6章8節)

 What you are is God's gift to you;
what you become is your gift to God.
 今のあなたは神からの贈り物、
 これからのあなたは神への贈り物。

 Happiness comes from
feeling deeply,
thinking freely,
and enjoying simply.
 幸福は、深く感じ、自由に考え、そして単純に喜ぶことからやってきます。

 If you don't understand my silence,
You don't understand my words.
 もしもあなたが私の沈黙を理解しないなら、私の言葉も理解しないでしょう。


 続きはまたそのうちに。まだまだいい言葉がたくさんあります。



 
 

2009年02月02日

KOKUYO「Wammy」はおもちゃの傑作だと思う

 89歳のいよさんが楽しめるおもちゃを探している。いくつかのおもしろいおもちゃを発見したので、紹介していこう。

 まずは KOKUYO の Wammy というおもちゃである。
 「まげて、つなげて、カタチが見つかる新感覚ひらめきブロック」とある。
 構造的にはきわめてシンプルなかたちのユニットがある。これはまげることができ、さらに四隅にあるポッチをはめてつなげることができる。これをまげてつなげていけば無限に造形の世界が広がっていく。


wammy1 もっともシンプルな構造でしかも無限の広がりがあるということがすごいと思うのである。おもちゃの究極のカタチではないかとさえ思う。
 それは幼児から高齢者までだれでも遊べるし、それぞれのレベルで創造性や手先の器用さやを鍛えることができる。
 「こーしたらどーなる」の試行錯誤が容易にでき、それを積み重ねると「どーしたらこーなる」がわかってくる。
 たとえば美しい球状のものを作るにはどうしたらいいのかをいろいろなモデュールを組み合わせて試行実験をしていける。失敗したらすぐに元通りに戻すことができる。


wammy2 できていくカタチが幾何学的で結構美しいし、色とりどりのパーツをうまく組み合わせたら、カラフルできれいになる。

 このパーツを作っているプラスチック素材もなかなかのスグレモノだと思う。けっしてちぎれたり切れたり避けたりしない堅牢さをもち、しかもやわらかくしなやかで軽い。こういう素材を作り出した化学とこれをこういうカタチの者に仕上げて開発者の頭脳に敬意を表したい。

 いよさんにはテキストにあるカタチをすこしずつつくっていくという課題が与えられる。少し難しいようだが、あきてきたら、できたものをはずして元に戻すことをさせてもいい。これだけでも手先を動かすよいエクササイズになる。

 「コクヨのヨコク」という名コピーのCMで有名な事務機器メーカーであるが、こういうおもちゃの開発もしているというところも「おぬし、なかなかできるな」の注目企業である。
 
 
Posted by mrgoodnews at 10:26  |Comments(0) | おもちゃ , 母の「介護」体験