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2005-08-14

「電話工作」についての内藤朝雄さんの主張について

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もう内藤朝雄さんに反論するのはやめようと思ったのですが、内藤さんのブログを読んだ複数の人が誤解をしているようなので、「電話工作」の嫌疑について説明しておきます。なお、内藤さんには事情を説明した上で訂正を求めましたが無視されました。また、この件について内藤さんのブログにコメントを書きましたが、削除されてしまいました。内藤さんは僕の文章をいくつも無断で全文転載していますが、この件についてだけは不要な情報と判断されたようです。

内藤さんは、このように書かれています。

 日本の社会運動が陥ってきた欠陥のメカニズムを論じるイベントと出版の企画があった。わたしと○○さんとのトークセッションとそれをもとにした出版計画である。わたしはある組織による○○さんに対する暴力がその典型的な事例になると考えた。


(……)


 ところが出版社がイベントの発表を行ってしばらくして、○○さんは「やっぱりできない」と意をひるがえした。わたしと出版社社長は「本人がそういうならしかたがないね」とあっさり受け入れた。私と社長は「被害者○○さんに対してはなんとも思っていない。本人のキャパを超えることはしない方がいいに決まっている。本人がまたやる気になったらいつでも暖かく受け入れて再開しようね」と話し合った。今でも当人次第ではいつでも再開できる、ペンディングの状態にある。

 ○○さんはわたしに「常野さんと電話で話しているときに心が決まった。いつつぶれてもおかしくない、弱小な、マイナー組織の、イメージを悪化させるようなことはすべきでないと常野さんが言っていたし、わたしもそう思う」と言った。


(……)


わたしは今でも常野氏の電話は政治的な意味合いを有する「電話工作」であると思っている。

http://d.hatena.ne.jp/suuuuhi/comment?date=20050808#c

「○○さん」というのは貴戸理恵さん、「組織」というのは東京シューレのことだと思われます。

内藤さんが書かれていることは事実に反します。僕からは貴戸さんには電話をかけていません。貴戸さんの方から、「内藤朝雄さんと書店でトークをする企画がある。実現可能性は低いんだけど、よかったら参加しない?」と電話で誘われました。大ヒマ人である僕は喜んで「面白そうだね。ぜひ参加させて」と答えました。その後貴戸さんから企画は断ったことを知らされました。理由もうかがいましたが、内藤さんが書かれていることではありませんでした。

以上がことの経緯です。僕は内藤さんとトークをすることに「反対」ではなく「賛成」していたわけです。「もし仮に」反対していたとしてもそれは他人からとやかく言われることではないと思いますが。内藤さんは貴戸さんが自分の思い通りにならなかったことがとてもショックだったのでしょう。しかし怒りの矛先を僕に向けるのは筋違いです。

僕と貴戸さんは対等な関係の友人です。一方的に「指令」を出すことはありえませんし、もしそうしたとしても貴戸さんは従わないでしょう。

なお、内藤さんはトークを企画した双風舎の方にも事情を問い合わせてみられるとよいと思います。

ぱれいしあぱれいしあ 2005/08/15 04:47 なるほど、そうだったんですか。
今回の内藤さんの一連の言動には、あぜんとしています。あまりにバランスを欠いているというか……。
日本の社会運動について論じたいのなら、近年なら川田隆平を支える人々、あるいはワールド・ピース・ナウ、もしくは週間金曜日読者会やインターネット新聞JAN JANなどについて論じるべきではないでしょうか? またどうしていちフリースクールにすぎない東京シューレがバッシングのターゲットにされるのか? 結局、カレル・ヴァン・ウォルフレンが言っていたように、官僚の統制は正しい、それ以外はダメだと宣伝するだけの日本の知識人という見えない規制は強固なんでしょうか? 内藤さんほど洗練された方であってもその縛りの外には(少なくとも今のところは)出られないということなのか?

ぱれいしあぱれいしあ 2005/08/15 04:57 ちなみに自分は、このエントリを読んで、常野くんの電話が政治的な工作だとは思えなくなった。たぶん貴戸さんは、貴戸さんなりに、悩んで迷って答えを出したのだと思う。
もし予定や期待どおりに物事が運ばないからといって、常野くんに不当ないいがかりをつけ、八つ当たりをしているのだとしたら、何だろう? いったいどうなっているのだろう?
学内政治で、言論の妥当性よりも、言った人の人格なり力を認めるかどうかでモメているうちに、外の世界も同じようだとみなすに至ったのか? シューレとしては、差別的・侮辱的な書き方をされたり、のちの就職・結婚差別を再生産しかねない組織の実名さらしに怒り・悲しみ、直接不登校や居場所関係者のナマの声を、真実を貴戸さんに知ってもらうために話し合いの席を設定したのだろうけれど。実際、訴訟なんかやるとカネも時間もかかりすぎますし、加差別者というのは、被差別者に向かってどんなささいなことでも欠点としておおげさにあげつらい、孤立させ、つぶしてしまうものだから。そのへんのことは、いじめをテーマにして調査している内藤さんご自身がもっともよく承知しているはずなんだけどね。

貴戸理恵貴戸理恵 2005/08/17 20:23 貴戸理恵です。「○○さん」がわたしであるのならば、「電話工作」の件について、わたしの側からご説明したいと思います。
今回の実現しないことになった企画について、7月の末ごろ、企画をなさった方から「『不登校は終わらない』(新曜社)をめぐる東京シューレと貴戸のやりとりに関する話を具体的に取り上げたい」というお話をいただきました。わたしは「もしそうするならば、東京シューレ関係者をその場に呼んでもらったほうがフェアかもしれない。代表者の方、スタッフの方、常野さんなどに声をかけてみるのも一案だと思う」とお返事をしました。その後、わたしから常野君に電話をかけ、「実現可能性は低い企画だが、東京シューレ関係者と内藤朝雄さんとわたしで、わたしと東京シューレのやり取りを取り上げることになったとしたら、参加してもいいと思うか」を確認しました。彼の返事はOKということでした。けれども、その後よく考えてみたわたしは、「いずれにしても今は具体的な事例としてこの問題を扱うことは難しい」と思うようになりました。
今回実現しないことになった企画のなかで、この問題を取り上げることを止めたのは、あくまでもわたしのなかの整理が追いついておらず、ゆっくりと考えていく必要を感じたためです。
 以上がわたしの側からの経過のご報告です。

貴戸理恵貴戸理恵 2005/08/20 16:34 たびたび失礼します。常野君と内藤さんがブログのなかで言及されているわたしの言動については、両方とも事実であることをお伝えします。ひとつの事実をもとに異なった解釈がなされた、ということだと思います。わたし自身は、当該の電話を「電話工作」ではなく対等な友人同士の会話だと思っており、常野くんと同じ解釈をしています。わたしにとって常野くんと内藤さんはおふたりとも信頼している方がたです。

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