PayPerPost参加ブログ、Googleから締め出される
by Duncan Riley 2007 年 11 月 19 日 append.gif この記事をBuzzurlにブックマークする

ppp.jpgブロガーにとって、PayPerPostに参加することの倫理的懸念はともかくとして、実際問題として今や毒杯を仰ぐのも同然となった。GoogleはPayPerPostに参加したブログを完全にページランクから抹殺し始めたのだ。

IZEA (PayPerPostの新しい持ち株会社)のCEO、Ted Murphyは、驚くには当たらないが、この措置に激しく抗議している。Murphyは「この措置はGoogleの検閲の陰謀の一部であり、さらにはPayPerPostがAdsenseより魅力的な広告媒体なので競争相手を締め出そうとしている」などと主張している。

Murphyはさらに「TechCrunchもときおりスポンサーに感謝する記事(たとえばこれ)を掲載している点でPayPerPostのブログと同様であり、同じようにGoogleから削除されなければおかしい」とまで主張している。

バカを言うものではない。

TechCrunchは他の多くのブログと同様、われわれのすばらしいスポンサーを取り上げた記事を(おおむね月に1回)掲載する。しかし記事の内容を見てみよう。タイトルにはほぼ毎回「TechCrunch Sponsor」という言葉が入り、TechCrunchが広告スポンサーに謝意を表していることは一目瞭然だ。PayPerPostブログとは違ってスポンサーのために編集記事を書くことは一切していない。またPayPerPostと違って、スポンサーに感謝する場合もそのことははっきりと示されている。われわれは金を受け取って編集記事を書くことも一切ない。TechCrunchはスポンサーに有利であろうと不利であろうと書くべきことを書く。ところがPayPerPostでは頻繁に真実と記事広告との間の一線が歪められている。

Michaelと違って、私はさまでPayPerPostに反感を持っていなかった。自分でこのサービスを利用したことはない(PayPerPostがオープンしたとき、紹介記事を書くためにサインアップしたことはある)が、一般人がいろいろな方法で金儲けの努力をすることには全然反対ではない―個人的にはPayPerPostの手法は倫理的にみて居心地の悪いものではあったが。しかしPayPerPostがこのような陰謀論を振りかざす記事を書いていては友人は離れていくばかりだろう。まったくバカげている。第一こういった反応は、うまく行っている会社のものではない。自分のビジネスモデルが崩壊しかけているのを人のせいにして非難攻撃しているように見える。私はこの1年以内にPayPerPostのDeadpool入りを予言する。Pagerankを失って喜ぶブロガーが多くいるはずがない。したがってここ数ヶ月のうちにPayPerPostからのブログの大量脱出(特に大きなトラフィックを抱えているブログの)が始まるものとみてよい。PayPerPostはブログの在庫が払底し、それにともなって広告収入も減少するだろう。PayPerPostの運営は行き詰るほかあるまい。

Traceの情報提供に感謝。

Crunchbase PayPerPost

[原文へ]

(翻訳:Namekawa, U)

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