2004年5月、イスラエル軍はパレスチナ暫定自治区のガザ地区で、パレスチナ過激派に対し大規模な掃討作戦を展開した。この軍事作戦によって南部の町ラファを中心に住宅が破壊され、子供を含む多数の民間人が犠牲となった。
国際社会の非難を浴びたこの作戦は「レインボー作戦」と呼ばれる。
番組は、一人のパレスチナ人カメラマンの目を通して、「レインボー作戦」によって破壊されたガザ地区を描いていく。
一家で子どもの誕生日を祝った直後、爆撃でいっぺんに家族を失ってしまった男性。砂の上に亡くなった人々の顔を描き続ける芸術家。そしてイスラエル兵に撃たれた兄弟などを追う。
イスラエルの占領を象徴する瓦礫の山をモチーフに、子どもや妻をなくした人々の悲しみに向き合い、ときに自らの半生を振り返りながら、パレスチナの人々が抱える心の痛みや苦しみに迫る。
原題: Rainbow
制作:
Ramattan Studio(パレスチナ)
2004年