県警は10日、長野市の戸隠スキー場で、雪中訓練を実施した。雪崩に巻き込まれた遭難者を救助する想定で、県警機動隊など54人が真剣な表情で取り組んだ。
訓練では、電波で位置を探索する装置「ビーコン」を使用。遭難者側がビーコンを装備していると、半径50メートル以内の場所で探知できるという。遭難者が埋もれている付近まで行くと、約3メートルの細い金属棒「ゾンデ」で雪の中の遭難者を探り当て、ストレッチャーで運び出した。
県警によると、08年の雪崩事故は3件で、うち4人が死亡。今季は暖冬のため、雪が崩れやすくなっており、山崎守副隊長は「雪山に入る際は、地形などを確認し、ビーコンなどの装備をしっかりしてほしい」と話している。【大平明日香】
毎日新聞 2009年2月11日 地方版