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送電線に触れヘリが不時着 巡視員ら2人重軽傷 '09/2/10

 十日午前十時ごろ、群馬県みなかみ町の東京電力小松発電所付近の山中で、男性二人が乗った新日本ヘリコプター(東京)のヘリが送電線に触れ雑木林に不時着した。群馬県警によると、東京電力の巡視員金子伸久かねこ・のぶひささん(52)=同県沼田市高橋場町=が骨盤を骨折し重傷、操縦士安東広壮あんどう・ひろたけさん(35)=千葉市花見川区=が軽傷を負った。

 東京電力や東北電力によると、群馬、新潟両県で計約一万六千六百戸が停電。新潟県湯沢町の苗場スキー場では停電のため、ゴンドラ三基とリフト十二基が停止し、スキー客約七百人が一時取り残された。予備電源で復旧し、約二時間半後までに全員が救助された。

 また群馬県の水上高原藤原スキー場ではリフト三基が止まり、乗っていた約六十人が約三十分間宙づりとなった。

 国土交通省運輸安全委員会は航空事故調査官二人を現地に派遣した。

 新日本ヘリによると、機体はベル206。沼田市のヘリポートを午前九時四十分ごろ離陸し、送電線の点検をしていた。回転翼が送電線に当たり、飛行が続けられなくなったという。

 JR東日本は、上越線水上―越後中里間で設備点検のため運転を一時見合わせた。

 現場は民家が点在する山林で、不時着現場から約二百メートル離れた場所に民家があるという。




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