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2007-10-29

「学校効果」論入門――ネオリベ的「全国学力調査」活用ガイド

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下位県「強い衝撃」、上位県「分からない」 学力調査2007年10月25日

 「強い衝撃」「びっくりした」――24日公表された学力調査の結果に、全国の教育委員会や学校がとまどっている。教育政策を打ち出す中央教育審議会の委員は、220万を超える子どもたちが参加した調査の高い正答率を歓迎する。だが、そうなった要因となると、実施した文部科学省自身、十分に分析できておらず、これからの課題となる。

 正答率が全科目で最下位だった沖縄県の仲村守和教育長は「強い衝撃を受けた」と話す。88年度から学力向上を最優先に取り組んでおり、「成果はいくらか出るだろう」と考えていたからだ。県教委は、検証改善委員会を年内に設け、文科省には、教員の加配や結果を分析する専門官の派遣を求める方針だ。

 小学校国語は知識45位、活用44位、中学校国語は双方が45位だった大阪府教委の藤村裕爾・小中学校課長は「極めて厳しい。考えられる限りのことはやってきたつもりだったが」と苦渋の表情を浮かべた。

 府教委は、成果をあげている小中学校を調査してガイドラインをつくり、底上げを図る矢先だった。ある公立中の校長は「府全体の数値とは言え、学校は矢面に立たされる。保護者や地域の信頼を取り戻すには時間がかかるだろう」と話す。

 中学全科目で46位の高知県は、「土佐の教育改革」を97年度から続けてきた。県教委は「十分に力を引き出してあげられなかった。子どもには申し訳ない」という。

 「厳しい結果。早急に分析していきたい」と言うのは、全国平均を下回る科目が多かった茨城県教委。来年度から理数教育を重視する方針だ。

 中学数学の活用で3位だった岐阜県。数学が専門の各務原市立鵜沼中の西垣誠校長は「これで、これまでの取り組みに自信がもてた」と話す。県内では「問題解決型」として、生徒同士が意見を出し合い、解答を導き出す過程で数学的思考を身につける学習を進めてきたという。

 ただ、正答率が平均を上回った県でこうした声は少数派だ。

 小学校が全科目で1位だった秋田県の根岸均教育長は「厳しい結果を覚悟していた。びっくりしている」と謙虚だ。

 (1)全国に先駆け01年から少人数学習(2)02年から小4〜中3全員を対象に学習状況調査(3)05年には算数・数学学力向上推進班を設置――県教委は、こんな取り組みが実を結んだとみるが、「なぜこんなに良かったのか、はっきりしたことは分からない」が本音だ。

 ただ、大半は団子状態で、小学算数の活用では正答率63.6%に実に10県が並ぶ。文科省の担当者は「特に上位の差は小さく、簡単に入れ替わる状況。あまり気にすべきでない」と話す。

 ●文科省、さらに分析へ

 結果はこの日、中教審の初等中等教育分科会で説明された。

 分科会長の梶田叡一・兵庫教育大学長は正答率について「率直に言って、よくできている。都道府県の差も少ない」。渡久山長輝・元日本教職員組合書記長は「学力との相関を分析し、格差が拡大しないように」と要望した。

 しかし、都道府県や地域差の要因を、文科省は説明できていない。例えば沖縄について、藤野公之・主任視学官は「四則計算や円の面積の正答率が低く、記述式問題で無解答率が高い」と話すが、なぜそうなったかの分析はない。正答率が高い県の理由も「分からない」と繰り返した。

 昨年の予備調査では、「本が何冊あるか」「美術館や劇場などに行くか」などと家庭の状況を尋ねた。だが、「プライバシーに踏み込みすぎ」と批判され削除した。失業率や景気状況などとの関連も「簡単に結びつけるのは危険」という。

 小中学校の全教科で3位以内に入った福井県の教委や校長は、好成績の一因として、少人数学級や、地域や保護者の支援を挙げる。逆に結果が低迷した北海道教委も、昨年度から放課後の個別指導や分かる授業づくりに取り組んでいる。

 今回の調査では、こうした取り組みの有無を学校ごとに調査した。ところが、文科省は「データが相矛盾している」「同じ条件で比べないと難しい」として、学力向上に結びついているのか判断できないでいる。


http://www2.asahi.com/edu/chousa2007/news/TKY200710240857.html

僕も文科省の役人と同様、都道府県レベルの格差は「あまり気にすべきではない」と思います。差が小さいということもありますが、都道府県というのは単位がデカすぎるからです。たとえば東京だったら、田園調布のような高級住宅街も、葛飾区のような下町も、多摩のようなニュータウンも、みんな一緒くたになってます。だから、都の内部でデータが打ち消しあってるので、他の道府県の数値と比べてもしょうがないのです。

 現在のところ、学校レベルでの個別データは公表されてません。けど、学校にはデータが届けられているようなので、そのうち自主的に発表する学校も出てくるでしょう。では、学校ごとの成績がわかれば、それによって直ちに学校の優劣を判断することができるでしょうか?

 もちろんそんなことはありません。子どもの成績は、何よりも所属階級に影響されます。学校に入る前から、もう結果は決まってるようなものです。「良い学校」が子どもを「優秀」にするのではなく、「優秀」な子どもが集まってくるから「良い学校」なのです。

 だから、ただ単純に生のデータを学校間で比較してもしょうがありません。親の職業、収入、国籍・民族といった要素を統計的にコントロールした上で、それでもなお残っている格差、それが「学校効果」です。

 ネオリベ先進国のイギリスでは、この「学校効果」についての研究が盛んです。これについて、8年ほど前に大学の授業のために書いたエッセイを直したものを↓にUPしております。


トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/toled/20071029

2007-10-22

こら! 警察呼ぶぞ!

| 13:16 | こら! 警察呼ぶぞ! - (元)登校拒否系 を含むブックマーク はてなブックマーク - こら! 警察呼ぶぞ! - (元)登校拒否系 こら! 警察呼ぶぞ! - (元)登校拒否系 のブックマークコメント

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↑自転車を放置するのは禁止です。


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↑こらこら、言ってるそばからなんだね君は。


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↑おい、踏んでるぞ! これはもう、単なる規則違反ではなく国家に対する反逆だ。


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↑ダメなものはダメだと言ってるニャー。


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↑下の行の右側には「きれいな街に」という文字があるみたい。だけど、この看板自体がそうとう汚いような気が。。。


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↑こら! 国家権力を呼ぶぞ!


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↑ん? ここは妙にルールが守られてるなあ。


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↑…と思ったら、なんだこいつらは! マジで警察呼ぶぞ!


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あれ〜〜


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おや〜〜


以上、小田急線経堂駅周辺でした。↓は東北沢付近。


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↑またネコ。ネコは別に放置自転車のせいで特に困ることもないような気もしますが。人間界に対する内政干渉を放置してよいのでしょうか? っていうか、この標識を設置するスペースに、自転車が置けてしまうのでは? と思っていたら。。。


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↑看板の内側に自転車が納まっているってことは。え〜と。う〜ん。ま、教師が小学生をしかる「うるさい!」というその声が一番うるさい、というようなことなのかもしれませんね。

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オマケ

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↑張り紙禁止を伝える張り紙。


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↑困るって言われても。。。


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↑30円引きはうれしいけど、何か釈然としないものを感じてしまいます。


 上記とは関係ないけど、演劇を紹介します。吉井怜主演、東京の下北沢で10月30日から上演される『アンチリアル』です。

1970 PROJECT VOL1

「アンチリアル」

http://www.sunbeam.co.jp/antireal/


作・演出:坂牧良太

キャスト:吉井怜/山口美緒子/石野敦士/桑田尚樹/山田茂樹

スタッフ:プロデュース:鈴木小百合 エグゼクティブプロデュース:上野真香人 協力:ホリエージェンシー ユマニテ スプラッシュアソシエイツ 企画・製作:1970 PROJECT



日時:2007年10月30日(火)〜11月4日(日) 全8ステージ

場所:下北沢『楽園』

料金:前売り:3,800円 当日:4,200円

お問合せ: (有)サンビーム (10:00〜18:00)

      TEL: 03-5385-8138  FAX: 03-5385-8148

      ■お問い合わせフォーム

      下北沢「楽園」窓口 TEL: 03-3466-0903

 先日↓で紹介した『こぼれる月』という映画の坂牧良太監督がこの演劇の作・演出をしてます。

http://www.allneetnippon.jp/2007/09/6_6.html

こぼれる月 [DVD]

こぼれる月 [DVD]

2007-10-15

多摩市、外山恒一陣営の支配下に

18:51 | 多摩市、外山恒一陣営の支配下に - (元)登校拒否系 を含むブックマーク はてなブックマーク - 多摩市、外山恒一陣営の支配下に - (元)登校拒否系 多摩市、外山恒一陣営の支配下に - (元)登校拒否系 のブックマークコメント

息継ぎのタイミングによってはヤバイかも。

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(多摩市永山北公園)



参考↓。

「投票日まであと三日となりました。みなさんはもう態度をお決めでしょうか。はっきり申し上げて、みなさんの一票は木の葉よりも軽い。誰にその一票を投じようとも、選挙結果には何の影響もありません。この苛立ちを、どうすれば表現できるのか、その模範をお見せしましょう」と演説し、自宅に送られてきた選挙ハガキ(投票所入場整理券)を火吹きの芸で焼き捨てるパフォーマンスをやった。

 ……関西のある老アナキストが表明していたという、選挙とは「おまえの意見もふまえた上で決まったことだ」と少数派に対しても現体制を承認させる手続きにすぎない、という見方に私も賛成である。政治的意思を表現する方法は投票以外にいくらでも考えられるし、とくに少数派にとって投票など最もバカバカしい部類の手段だ。私はもともと選挙に興味がないし、投票率など高くても低くても、どちらでもいい。

http://www.warewaredan.com/contents/b98-3.html


D


オマケ

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(三越多摩センター店)

ゆ@ishゆ@ish 2007/10/16 00:19 うまいっ!

toledtoled 2007/10/16 21:18 役所の看板って、アナキストが潜入して書いてるんじゃないかと思えることがあって面白いです。ちなみに多摩ニュータウンは街のつくりもファシスト的で楽しいです。