W杯出場のため、欧州に向けて出発するモーグル女子の里谷多英=成田空港
長野五輪金メダリストでフリースタイルスキーモーグル女子の里谷多英(32)=フジテレビ=が9日、北欧へ出国。トリノ五輪シーズンの06年以来となるW杯海外転戦に「昔のチームメートと毎日スキーしてきた。調子はいい。頑張っていきたい」と笑顔で旅立った。
1月の北米杯で3位に入り、W杯代表に返り咲いた。五輪会場で行われた7日のW杯カナダ・サイプレス大会は航空券手配の関係で欠場。「出たかった。1度も見たことがないコース。でも、焦ってもしようがない。その分余計に練習してきた」と振り返った。
世界屈指のターンは健在。課題は今季から取り組んでいるエアの360(横1回転)だ。「札幌の台なら10回やれば10回できる。台が変わればどうなるか分からないけど」。国内でできる準備を終えての復帰戦だ。
北欧でW杯4戦を消化し、3月の世界選手権(猪苗代)を経てバンクーバー五輪へ続く道。「百パーセントの滑りをそのときそのときしていけば、結果はついてくる」。女王は復活のステップを確実に踏んでいく。