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子供への暴力防止教育 CAP30年 意義を再確認 (2/3ページ)
このニュースのトピックス:いじめ問題
こうした「子どもワークショップ」と同様の重みをもって、ICAPが3本柱に位置づけるのが、教職員や保護者らに対する「おとなワークショップ」だ。
ワークショップは子供向けの前に大人向けを行うことが決められており、参加した子供の話をどう聴くのか▽信頼できる大人として子供に出会うとはどういうことなのか▽家庭でできるフォローアップにどんな方法があるのか−といったことを伝える。
ICAPオペレーションディレクターのシェル・マタさんは「おとなワークショップをしなければ、家庭と学校と地域の三者が一体となって暴力のない社会を作る、というCAPの目的は果たせません。米国でも近年、保護者に参加してもらうのは難しくなっていますが、必ず実施し、参加してもらえるよう知恵を絞ってほしい」と話した。
また、CAPの意義や成果は数字では測りにくいものだが、教育現場から効果をデータとして求められることが増えていると指摘。日本でも学術的な調査を進めてほしいと訴えた。
一方、子供向けのワークショップにある「トークタイム(振り返りの時間)」に言及したのは、同カリキュラムディレクターのジュネット・コリンズさん。
「ワークショップを受けた後、親にも教師にも言えなかった暴力体験を話し出す子供にとって、スペシャリストはその話を真剣に聴いてくれた初めての大人である可能性が高い。この時間を通して命を救われた子供はたくさんいると思う。CAPが社会を変えられる意味はここにある」という言葉に、全国から参加したスペシャリストら約30人は大きくうなずいていた。
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