高速バスの中で、女子短大生の下半身を触ったとして、準強制わいせつの現行犯で逮捕された判事の身柄が、10日、宮崎地方検察庁に送られました。この判事は、一貫して、容疑を否認しているということです。送検されたのは、福岡高等裁判所宮崎支部の判事で、宮崎市別府町に住む、一木泰造容疑者52歳です。警察の調べによりますと、一木容疑者は、8日の夜、福岡から宮崎に向かう高速バスの中で、隣で寝ていた19歳の女子短大生のズボンの中に手を入れ、直接、下半身を触ったとして、準強制わいせつの疑いがもたれています。これまでの調べで、一木容疑者は、バスの中で、女子短大生と学校のことなどについて話をしたことは、認めているということです。また、「手を握ったかもしれない」などと、体に触れたことをほのめかす供述をしていますが、下半身を触ったことについては、一貫して、容疑を否認しているということです。警察では、運転手や乗客から、当時の状況について話を聞くなど、調べを進める方針です。
商売繁盛の神様として知られる、延岡市の今山恵比須神社で、10日から、恒例の延岡十日えびすが始まりました。景気回復への願いを込め、神社は多くの参拝客で賑わいました。九州三大えびすの一つとして知られる、今山恵比須神社の「延岡十日えびす」。本えびすの10日は、午前中から大勢の参拝客が訪れ、今年1年の商売繁盛や家内安全を願っていました。また、境内では、お守りのほか、縁起物の熊手や福笹なども販売され、参拝客が次々と買い求めていました。(三本締め)「皆さんお手を拝借。ヨーオ、タタタン、タタタン、タタタンタン。ありがとうございました」(参拝者は)「今不景気ですから、少しでもあやかって、少しでも会社がもうかるように、発展するように(お願いした)。こういう時こそ神頼みで」「会社がうまくいきますように、一年間繁盛しますようにと(縁起物を)買いました」「僕らの仕事も不況のあおりを受けているので、そのあたりも含めて、何とかしてほしいなというのはありますけどね」「一年健康で安全で幸せに暮らせますようにという事が一番ですね」今山恵比寿神社の「延岡十日えびす」は、今夜が10時まで、11日は午後9時まで開かれます。
去年10月、川南町で発生したひき逃げ死亡事件で、自動車運転過失致死などの罪に問われた男に対し、宮崎地裁は、懲役2年の実刑判決を言い渡しました。判決を受けたのは、川南町平田の鴨田浩一被告45歳です。判決によりますと、鴨田被告は、去年10月、川南町の町道で車を運転中、携帯電話の操作に気をとられ、道路に横たわっていた、都農町の男性をはねて死亡させ、そのまま逃走したものです。宮崎地裁で開かれた10日の判決公判で、神谷厚毅裁判官は、「人をひいたかもしれないと思いながら、現場から去ったのは、生命を軽視したもので、悪質」などとして、鴨田被告に、懲役2年の実刑判決を言い渡しました。
病院で、恩返しのコンサートです。幼いころ、県立日南病院で一命をとりとめた女性ピアニストが、病院でコンサートを開き、患者たちを励ましました。10日、県立日南病院を訪れた東京都在住のピアニスト、鈴木千帆さんは、ある思いを持って、コンサートに臨みました。(鈴木千帆さん)「2階から転落してコンクリートに叩きつけられた」鈴木さんは、3歳の時に、南郷町にある母親の実家で、2階から転落し、頭蓋骨を骨折。県立日南病院に救急搬送され、一命を取りとめました。その後、ピアニスト兼音楽学者として、全国各地で活動している鈴木さん。10日は、幼いころの恩返しをしようと、ピアノの演奏で、患者を励ましました。去年、下半身不随となるなど、今でも、けがの後遺症と闘いながら、演奏を続ける鈴木さん。会場からは、大きな拍手が送られました。(鈴木千帆さん)「医療に助けられ、そして、私自身が今ここで演奏できる、これ自体がどれだけ価値のあるものかということを、感慨深く弾かせていただいたことが嬉しく思います」現在、鈴木さんは、自治医科大学の精神医学教室の研究生として活動していて、医療現場における、音楽の可能性を追究したいと話していました。
宮崎市でキャンプを行っている、読売ジャイアンツのラミレス選手が、10日、宮崎市の中学校を訪れ、生徒たちと交流を深めました。この交流会は、宮崎市内の3つの中学校で開かれたもので、このうち、宮崎市の大塚中学校には、「ラミちゃん」こと、アレックス・ラミレス選手が訪れました。交流会では、ラミレス選手の母国、べネズエラの地理や、文化について紹介したほか、宮崎弁にも挑戦しました。このほか、質問コーナーでは、生徒が考えた、ホームラン後のパフォーマンスが紹介され、ラミレス選手も一緒に披露しました。そして、最後には、野球部とソフトボール部の生徒たちと、野球教室で交流・・・生徒たちは、キャッチボールの基本を教えてもらいながら、憧れのプロ野球選手と、夢の一時を送っていました。
3月行われる子牛のせりを前に、牛の成育状況を審査する品評会が、宮崎市で開かれました。この品評会は、JA宮崎中央が、子牛のせりを前に、毎回実施しているもので、10日は、生後9か月前後の子牛、約50頭が出品されました。審査は、去勢子牛と雌子牛の、2つの部門で行われ、全国和牛登録会のメンバーらが、体全体のバランスや健康状態など、6項目にわたって、成育状況を細かくチェックしていました。JA宮崎中央によりますと、1月行われたせりでは、1頭あたりの平均価格が、46万3千円余りと、全国2位の高値で取引されたということで、関係者は3月行われるせりでも、高値が付くのではと、期待を寄せています。
女子児童の胸を触ったとして、学校側から自宅待機を命じられた、日南市の男性小学校教諭について、県教育委員会は、「事実確認ができない」と判断しました。この問題は、日南市の小学校で、3年生の学級担任を務める33歳の男性教諭が、去年11月、複数の女子児童の胸を触ったり、デジタルカメラで下着を撮影したとして、学校側から自宅待機を命じられたものです。県教育委員会では、日南市教育委員会の報告をもとに、男性教諭の聞き取り調査を行ってきました。調査の結果、男性教諭が「していない」と話していることや、本人が消去したため、デジタルカメラのデータが存在しないなどとして、県教委は、9日、日南市教育委員会に対し、「事実確認ができないため懲戒処分できない」と、伝えたということです。
家の新築工事代金、約1400万円を騙し取った男が、詐欺の疑いで再逮捕されました。再逮捕された丸野真吾容疑者は、3年前、当時勤めていた建築会社から、集金を請け負ったように装い、日南市に住む男性から4回にわたって、建築工事の代金、約1400万円を騙し取った疑いです。丸野容疑者は、別の男性から600万円を騙し取ったとして、1月逮捕され、10日、起訴されました。丸野容疑者は、容疑を認めていて、別の犯行も供述しているということです。
振り込め詐欺を防ごうと、小林市の金融機関などに、注意を呼びかける看板が設置されました。これは、全国で展開されている、振り込め詐欺撲滅推進月間に合わせて行われたもので、このうち、宮崎銀行小林支店では、ATMのコーナーに、警察官が「振り込め詐欺に注意」と書かれた看板や、警察への相談を呼びかけるステッカーなどを貼り付けました。小林警察署管内では、去年、7件の振り込め詐欺が発生し、約900万円の被害が出たということです。
新規就農者を確保しようと、国と県が打ち出した雇用対策が、10日、農業法人に説明されました。説明会には、農業法人などから20人あまりが参加し、まず、県の担当者が、新規就農者を確保するため、国と県が打ち出した雇用対策を説明しました。このうち、国の事業では、農業法人などが、新規就農者の研修を行う場合、研修費用を、月9万7000円を上限に、1年間助成されます。また、県の事業では、農業法人が、幹部候補者を雇用する場合、給与の3分の1を、6か月間、助成することにしています。県は、2月27日と3月23日に、農業法人と就農希望者の面接会を開く予定です。
8日、延岡市の延岡港で、漁に出かけたお年寄りの行方が分からなくなっていて、細島海上保安署などが捜索に当たっています。行方が分からなくなっているのは、延岡市鹿小路の無職、牧野展親さん67歳です。細島海上保安署によりますと、牧野さんは、8日午後3時半ごろ、自宅を出たまま行方が分からなくなったもので、延岡港には、牧野さんの軽トラックと、岸に流れ着いた、遊漁船が残されていました。細島海上保安署では、漁に出た牧野さんが、誤って海に転落したものとみて、捜索にあたっていますが、まだ見つかっていません。