« 余裕ないのね、アサヒ新聞! | トップページ | ブサヨ、再び! »

2009年2月 9日 (月)

保守派が日本を潰すのか?

アサヒの批判ばかりしていても仕方がないので、今日は自省の意味も込めて言わなければならないことを言います。

おそらくネットで保守派が何を言おうとも、次期衆院選で自民党が大敗し、売国民主党政権が誕生することでしょう。

小沢民主党政権は、外国人参政権、人権擁護法、恒久平和調査局の設置、移民受入などなど売国法案を次々と可決、成立させていくことでしょう。

そのことに対する危機感というのは多くのブロガーの皆さんが感じていることでしょうし、多くの保守派の皆さんも同じことでしょう。

そこで民主党の危険性について多くの方が論じておられるのですが、小生はちょっとそれは違うのではないかと考えています。

もちろん、民主党の危険性についてより多くの人に知ってもらうために努力することは必要でしょう。

しかしながら、自民党が下野せざるを得ない状況にまで追い詰められたのは、民主党の危険性が知られていないからなのでしょうか?

民主党の危険性を説くことによって自民党が政権を維持することができるのでしょうか?

残念ながら、私にはそうは思えません。

まず考えるべきは、なぜ自民党の支持率が低迷し、次期衆院選で大敗しそうなのかという点です。

自民党が国民から愛想を尽かされたのは、間違いなく経済政策の失敗が原因です。

自民党の間違った経済政策、とりわけ小泉・竹中構造改革によって、名目GDPはちっとも増えず、国民の所得は減ってしまい、派遣や契約社員など不安定な地位で働かざるを得ない人が激増しました。

それでも私の住んでいる東京はまだマシな方であって、たまに地方に行くとあまりの衰退ぶりに愕然とします。

多くの国民は、このまま自民党政権が続けば、自分たちの生活はますます困窮していき、いずれは生活が成り立たなくなるのではないかと不安でいっぱいなのではないでしょうか。

そうした人たちに、民主党は反日!民主党は危険!などと言ってみてもまったく無駄であって、なぜ民主党の正体がわからないんだ!などと声を荒げてみたところで、「わかっていないのはお前だよ」と言われるのがオチです。

民主党は危険だ!などといくら言ってみても、結局は政権交代の流れを変えることはできないでしょう。

でも、こうした失敗は実は既に安倍政権のときに犯してしまったはずです。

あの参院選での自民党の大敗北は、マスコミが反安倍キャンペーンを展開したこともありますが、根本的な問題は、自民党の間違った経済政策に苦しめられている国民を無視して、戦後レジームからの脱却とか言っていたからではなかったのでしょうか?

私自身も、東京で普通の人よりも裕福な生活をしていたためか、どんどん貧しくなっていく国民の痛みを思いやる気持ちを忘れ、反反日活動にあけくれていましたが、その結果が自民党の大敗北と現在の危機を招いてしまったのです。

つまり、現在の危機というのは保守派が自ら招いたという側面があるのであって、この点を看過してはならないはずです。

ハッキリと言わせていただきますが、圧倒的大多数の国民は反日がどうしたとか韓国がどうしたとか、そんなことにはまったく関心がありません。

関心がないのは問題だから、多くの国民を啓蒙しなければならないと考える人がいるのかもしれませんが、それは間違いです。

私も、少なからぬ人に反反日について語ったことがありますが、興味を示す人はほとんどいません。

圧倒的大多数の国民というのは、反反日とか反韓国とか、そんなことには一切興味を持つことはないのです。

しかし、こうした人たちも選挙権を持っているのですから、こうした人たちに投票してもらわないと政権は維持できないのです。

そのために何をすべきかと言えば、経済を好転させて国民の生活を良くすることです。これしかありません。

自民党が長期政権を維持できたのはなぜでしょうか?

まさか反反日活動に熱心だったからなどと答える人はいないでしょうね。

もちろん日本が共産化したくなかったからというのはあると思いますが、自民党が長期政権を維持できた最大の理由は国民の生活を向上させることができたからです。

ソ連や中国、北朝鮮などの共産国家が危険極まりない人権弾圧圧政国家であることは、まだ子供だった私にもわかるくらい明々白々でした。

しかしながら、自民党が経済政策に失敗し、多くの国民が失業し、餓えに苦しんでいたとしたら、日本が共産化していたとしても不思議ではありません。

結局のところ、政権を維持するためには経済を良くして国民の生活を向上させなければならないのです。

そして、保守政権が維持される限り、売国法案を阻止することなど容易いことなのです。

自民党はおそらくは下野することになると思いますが、小泉・竹中構造改革によってこれだけ国民を苦しめたのですから、これは必然と言えば必然なのでしょう。

国民を守ることを忘れた保守政党に存在価値はありませんから。

今の自民党が考えなければならないことは、再び政権に返り咲くために今のうちにしておくべきことは何かということですが、それは公明党と縁を切ることと構造改革派を粛正することでしょう。

構造改革派を粛正して、本当に国民の生活の向上を考える政党に生まれ変わることができれば、一度は民主党に政権を奪われても、再び返り咲くことは可能でしょうけれども、麻生首相にそうした考えはあるのでしょうか。

もっとも今の自民党は構造改革派が優勢ですから、麻生首相としても打つ手はないということなのかもしれませんね。

そうであるならば、自民党も民主党も分裂して、真の保守政党と左翼・リベラル政党に再編してくれるとわかりやすくていいのですけどね。

Banner_13 

|

国内政治・国内情勢」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205196/44002914

この記事へのトラックバック一覧です: 保守派が日本を潰すのか?:

» 殴り書き [平成21年 日本躍進・発展の年]
平成21年 日本躍進・発展の年  何から書いたものやら、というのが本音ですね。  とりあえず思った事をちらほらと。 「保守派が日本を潰すのか?」 http://nonki-nihonjin.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-d284.html  そう思うならご自由に、というところでしょうか。  経済政策の失敗が自民党政権を崩壊させる、というように書いてるように見えますが、 「では他の政党ならこんな状況にはならなかったのか?」 という疑問が出てきま... [続きを読む]

受信: 2009年2月 9日 (月) 午前 01時21分

» 奇怪なるコマーシャル―パチンコ加山雄三とアグネスラム 治者と被治者の同一性という悪政 [森羅万象の武器屋(大東亜戦争の名著から刀槍のフィギュアまで)]
所長が見るサッカー番組には、頻繁にパチンコのコマーシャルが流れる。それはシティハンターと宇宙戦艦ヤマトのパチンコのものである。古代進が「ヤマト発進!」と復唱し、沖田艦長が「撃てぇー!!」と命令する。それが繰り返し放送される。 要するにパチンコ屋とテレビ..... [続きを読む]

受信: 2009年2月 9日 (月) 午後 09時39分

» 参政権のリストラ [平成21年 日本躍進・発展の年]
平成21年 日本躍進・発展の年  今日は昨日を少しばかりひきずってます。  まずはこちらをご覧下さい。 「保守派が日本を潰すのか?」 http://nonki-nihonjin.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-d284.html  不景気になって不満を抱く連中が共産党や社会主義、左翼政党に票を入れる。  あるいは、発生するはずのない有効需要とやらを発生させようとするケインズ経済学(というのでよろしいのでしょうか?)に基づいたバラマキ政策を求める。 ... [続きを読む]

受信: 2009年2月10日 (火) 午前 12時03分

コメント

確かに、書かれているような見方も可能でしょう。生活が良くならない(あまり実感がない、むしろ2000年初めのころの八方塞がりの閉塞感がなくなり良くなっていると思っていますが)から日本唯一の保守政党である自民党の支持率が落ちている、にはある程度の説得力もあります。日本人が反日、売国、外国の侵略行為に無頓着である事も事実です。

しかし、統計がどれくらい信じられるのか分かりませんが、次の首相に相応しい人物は?との問いに、既に引退表明している小泉元首相が第一位となる状況です。

保守派にも、リベラル・サヨクにも嫌われている小泉氏ですが、次期首相としとして一位になるのは大きな意味があると思います。

多少のやり過ぎはありました。私も保守派ですが、小泉政権は評価しており嫌いではありません。

アメリカも経済の調子が悪かった時は、日本などの親米国家に資産を買ってもらい回復しました。日本も調子が悪かったときに、親日国家の米国等に資産を買ってもらい回復しました。多くの日本人は、この構図を理解しているのではないでしょうか?


日本の資産を外国に売るのは売国行為に見えますが、友好国同士での助け合いであれば問題ありません。日本侵略を目論む、中国や南北朝鮮に資産を売却するのであれば、国民の多くは反対するでしょう。そこまで日本人は馬鹿ではないと思います。

多くの日本人は政治には興味がないかも知れませんが、アメリカと中国、どちらを信頼する?と聞かれればアメリカと答えるでしょう。自由・資本主義と共産・社会主義とどちらが良い?と聞かれれば自由・資本主義と答えるのと同じです。

自民党が政権を維持できたのは、生活を向上させてきたからでもありますが、それだけでは無いと思います。

多くの日本人は民主党が社会党と同じの売国サヨクと、国益など全く考えない能天気な売国リベラルの集まりである事を知りません。民主党政権で経済が崩壊するのは勿論、日本の国益どころか主権まで売り渡される事を理解していません。

保守派が行うべきは、保守政権でなければ経済も破綻し、反日国家の日本侵略を許す事になる、と2つの事実を広めることだと思います。

ご指摘の通り、保守派は政治面の不安が大き過ぎて、一般の国民が最も気にしている経済面の不安(民主党政権では経済が大混乱する不安を認知させる)を軽く扱いすぎています。両方を広く認識してもらう事が重要でしょう。

その為には時間が必要であり、任期満了まで政権が続く事が大事だと思います。

投稿: YO | 2009年2月 9日 (月) 午前 11時28分

YOさん
コメント、どうもありがとうございます。
小泉さんが今でも人気があるのは、現状を打破してくれるという期待があるからです。
つまり、国民は現状に不満だからとにかく変えたいという心理にあるのですが、変えたら良くなるのかということはあまり考えないのです。
オバマが当選したのも同じことです。
保守政権を持続させるためには、そうした不満を持たせないことが大切ですが、今の自民党にはそれができていないのです。そこが政権の座から滑り落ちそうになっている原因なのです。

投稿: saratoma | 2009年2月 9日 (月) 午後 09時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)