北海道新聞　道新スポーツ　Hokkaido Shimbun Press

　札幌ユースＵ−１８から昇格した１９２センチの大型ＧＫ。「スケールの大きいＧＫになり、将来のチームを背負ってほしい」と三上強化部長も大きな期待を寄せる。

　小学３年でサッカーを始めた。小学６年で１７０センチになるほど背が高かったため、ポジションはＧＫ一筋。長身を生かしたハイボールの処理とキックが武器だ。

　昨年９月の高円宮杯全日本ユース大会では、苦い経験をした。予選リーグを突破して、決勝トーナメント１回戦の前橋育英高戦、同点で迎えた試合終了直前にペナルティーエリア内で相手選手を倒してＰＫを献上。止めることもできず敗れた。

　「サッカー人生で一番悔しかった」。その悔しさをユースで晴らす機会はもうない。プロで活躍することで借りを返そうと思っている。

　ＧＫは経験が物を言うポジション。１８歳の曳地がレギュラー争いに割って入るのは至難の業だ。「全部において課題がある」とプロとのレベルの差を実感する。「一番の課題はメンタルの弱さ。僕はミスを引きずるけど、荒谷さんはミスしてもその日のうちに改善しようとする。その姿勢を見習いたい」

　今季の目標は「Ｊリーグデビューを果たす」こと。そのために、グアムでは先輩たちに必死で食らいつく毎日を送っている。

＜略歴＞
　ひきち・ゆうや　１９２センチ、８４キロ。札幌市出身。小野幌サッカー少年団（札幌）でサッカーを始め、札幌厚別中卒業後、札幌ユースＵ−１８へ。父は１７７センチ、母も１６８センチと長身は両親譲り。