北海道新聞　道新スポーツ　Hokkaido Shimbun Press

　さしずめ「ボランチ版ダビ」だろうか。

　長身で手足が長く、スピードとパワーを生かしたダイナミックなプレースタイルが、ポジションこそ違うが昨季まで在籍したエースストライカーとどこか重なる。利き足も同じ左だ。某チームメートは「ダビより足技はうまいですよ」と証言する。ボランチだけでなく、スピードを生かし左サイドのＭＦも難なくこなす。

　父親が体育教師、２歳上の兄フラビオはウルグアイのリーベルプレートでプレーするプロサッカー選手というスポーツ一家に育った。サッカーを始めたのは兄の影響だった。

　「小さいころは両親に迷惑ばかりかける子だったな。家の中で兄とサッカーして、やり過ぎて家具を壊し、父によくベルトでたたかれたよ」。笑いながら懐かしそうに振り返る。

　武器は百メートル１０秒台のスピードと素早い攻守の切り替え。石崎監督に「反転するスピードがすごい。天性のものだろう」と絶賛された。本人は「コロンビアではすごく１対１の練習をする。それで反転のスピードが養われた」と素質だけではなく、努力で成長したという自負をのぞかせる。

　２００７年にはコロンビア代表に選ばれている。「でも、まだ親善試合しか出たことがない。Ｗ杯予選に出て、本大会に出たい」。子供のころからの夢へ目を輝かせた。

＜略歴＞
　本名ルイス・ダニルソン・コルドバ・ロドリゲス。１８５センチ、８０キロ。コロンビア出身。２００４年にコロンビアの名門のインディペンディエンテ・メデジンに入団した。