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【神奈川】

横浜市大付2病院の指名入札 落札率99%超 14契約

2009年2月10日

 横浜市立大学付属病院(金沢区、付属病院)と同大付属市民総合医療センター(南区、センター病院)の二〇〇五−〇七年度の委託業務契約のうち、指名競争入札であるにもかかわらず落札率が99%を超えた契約が十四件あったことが九日、市包括外部監査報告書で分かった。報告書は「透明性が確保されているとは言い難い」として一般競争入札導入などを提言している。 (中山高志)

 報告書によると、指名競争入札を実施した両病院の三年間の委託契約(五百万円以上)で、落札率が99%以上だった契約は付属病院十六件、センター病院十四件。うち、最低入札額が予定価格を上回るなどして随意契約とした分を除くと付属病院七件、センター病院七件となった。

 中には、原則非公表の予定価格と契約金額が一円単位まで同じという不自然な契約が付属病院で〇七年度に二件、センター病院で〇五年度に一件あった。報告書は「落札率100%という状況は、競争入札ではあり得ない」と指摘している。

 両病院とも「委託業務の内容が前年とほぼ同じとなり、結果として落札額が予定価格に限りなく近くなることはあり得る。より多くの入札参加機会を提供できる仕組みを検討したい」などとしている。

 

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