長崎大学(長崎市)は9日、医学部・歯学部付属病院(同市)を大学直轄の「長崎大学病院」に4月から移行させる方針を明らかにし、職員への説明会を開いた。迅速な意思決定と、専門医など人員配置や予算効率化により、経営の改善と活性化を目指す。
同大によると、07年度の病院の病床稼働率は83%。病床当たりの収益は1940万円で全国の同規模の病院の中では下位となった。業務比率も研究・教育から診療にシフトする傾向が強いという。
このため、大学理事が病院長を兼務することで権限を強化し、人事や予算面で独立させて経営を効率化して、研究・教育機能の充実につなげる狙いだ。
片峰茂学長は説明会で「最終目標は、若い医師や看護師が生き生きと働ける病院にすることだ」と話した。【錦織祐一】
〔長崎版〕
毎日新聞 2009年2月10日 地方版