講演会「小児科専門医から学ぶ こどもの急病! どうしよう?」が、生駒市の市図書会館で開かれ、約30人が参加した。大阪厚生年金病院小児科部長の高田慶応さんが講演。保護者が普段から子どもの顔色や機嫌などを感じ取っておくと、急病の時に慌てる必要があるか見極められると説明した。
高田さんは子どもが病気になった時、昼間にかかりつけ医で受診した方が良いとし、夜間や休日の時間外診療について「翌朝まで乗り切ることが主眼で、薬も1日分しか出さない。それを理解した上で、上手に利用してほしい」と呼び掛けた。
生駒市が新病院を設立し、地域で完結できる医療の実現を目指す市民ら約40人でつくる「生駒の地域医療を育てる会」(加来洋八郎代表)が開いた。入院が必要な子どもに対応できる医療機関が市内に不足し、市外への搬送が相次ぐ現状の報告もあった。【高瀬浩平】
毎日新聞 2009年2月10日 地方版