男女共同参画社会の実現を目指し、県内の女性議員が集う「県女性議員フォーラム」が、津市の県議会議事堂で開かれた。三重大医学部教授の武田裕子医師(47)=地域医療学=が女性医師の勤務状況などについて講演し、県議や15市町の議員ら計21人が耳を傾けた。
フォーラムは毎年開かれており、今年で12回目。武田医師は米国などで勤務した経験を話した後、日本では医師の資格を持ちながら病院などの仕事に就いていない女性の割合が欧米各国に比べて高いことを説明した。医師を増やすため「医療機関はパートタイム勤務など多様な働き方を認めるべきだ」などと説いた。
女性医師についても「(出産などで)キャリアを中断しても復帰のための研修などがあるので、できるだけ医師業務を続けてほしい」などと話した。
講演後、杉本熊野(ゆや)県議は「女性医師の人材育成についてできることがないか、県議会としても考えていきたい」と話していた。【山口知】
〔伊賀版〕
毎日新聞 2009年2月10日 地方版