英製薬大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)は10日、インフルエンザの治療薬リレンザ200万人分を4月までに日本向けに追加供給すると発表した。治療薬タミフルが効かない耐性ウイルスのAソ連型が今冬、流行しているのを受け、厚生労働省とGSKが調整していた。
GSKは2月に40万人分、3月に60万人分、4月に100万人分を順次、医療機関などに供給する。厚労省は「今回の追加供給で今シーズンの治療薬は十分確保できる見通し」としている。
また、国立感染症研究所が10日に発表した1月26日〜2月1日の1医療機関あたりの患者報告数は35.62人で、前週の37.45人より減った。前週を下回ったのは今シーズン初めて。同研究所感染症情報センターは「流行のピークは過ぎつつある」としている。昨年9月以降、1日までに検出されたウイルスは、タミフル耐性を持つAソ連型が52%、A香港型35%。