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■重症患者24時間受け入れ
2009.02.11
石巻赤十字病院
7月、救命救急センター開設
専門医3人新配置/
 石巻赤十字病院(飯沼一宇院長)は七月、救命救急センターを開設し、二十四時間体制で入院を要する重症患者の受け入れを始める。これまでも既存の医師で一部対応してきたが、救急専門医三人を新たに配置する。高度医療を総合的に提供する第三次救急医療体制の充実を図り、石巻圏域での救急医療の完結を目指す。

 センターは、二〇〇六年五月に移転新築した一階救急病棟四床を十床(集中治療室二床、一般八床)に拡大して、設置する。

 医療スタッフは、東北大学病院から派遣される二人と福島県の医師の三人の専門医のほか、内科、外科など計十一人の医師と看護師三十四人、診療放射線技師、臨床検査技師、薬剤師各一人の約五十人体制。

 急性心筋梗塞(こうそく)、頭部外傷など広範囲の患者に三百六十五日、二十四時間対応する。熱傷など対応が難しい患者については東北大学病院と連携して対処する。

 石巻圏域で対応しきれない重症の救急患者は、これまで仙台に搬送されていた。年間二十?三十人に上り、早期治療に支障を来していただけに、第三次救急医療対応の救命救急センターの設置が待たれていた。

 三陸自動車道の延伸、病院敷地内のヘリポートを活用した搬送時間の短縮で、県北地方を含む広域的な救急医療の提供も求められている。

 石巻赤十字病院の金田巌副院長兼地域医療連携室長は「地域住民の期待にこたえる質の高い救急医療を提供していきたい。入院患者とそれ以外の患者とのすみ分けについては、地域医療機関と模索していく必要がある」と話している。
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