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就職難:日本へ向かう韓国の若者たち(下)

日本でのアルバイト、円高の影響でかなりの収入に

◆日本のアルバイトを紹介するサイトが人気

 今月6日、ソウル市鍾路区にある日本大使館。1年の就職ビザ「ワーキングホリデー」の今年第1期の申込み最終日ということで、申請を希望する若者たちで混み合っていた。留学あっせん事務所を経営するチェ・ヒョンジョンさんは「あまりにも申請者が多いため、3列に並んで待っている」と中の様子を語ってくれた。

 日本大使館によると、昨年第4期のワーキングホリデー申請者は前期に比べて20%ほど増え、2600人以上になったという。韓国の若者たちの間で日本でのアルバイトが注目されるようになると、ネット上でもアルバイト先を紹介するサイトが人気を集めるようになった。日本大使館は昨年まで900人だったワーキングホリデーの発給を、今年からは1期当たり1800人へと2倍に増やした。

 日本に行く計画を立てているパクさん(女性)=27=も、「韓国にいると就職問題でストレスがたまる。それなら日本に行ってアルバイトをしながら日本語でも学んだ方がいい」と語る。

◆三つのアルバイトで1カ月に300万ウォン

 日本では若者によるアルバイトが盛んに行われている。アルバイトだけで生計を立てるフリーターが社会現象になるほどだ。時給は通常1000円ほど。昨年は100円=800ウォンほどだったのが、最近は円高の影響で1500ウォン台にまで跳ね上がり、そのため給料をウォンに換算すると2倍近くになる。1日6時間ずつ1カ月働くと、300万ウォン(約20万円)近く稼ぐことができる。

 「円稼ぎ」のために日本へ向かう韓国の若者の中には、コンビニやハンバーガー店、居酒屋などで、ホール作業の手伝いや運搬などのアルバイトを二つから三つ掛け持ちする者もいる。また韓流ブームに乗って、韓国語の個人レッスンを行うアルバイトも人気だ。

 しかし就職難の現実から逃げるだけでは、後で困るケースも出てくる。旅行会社を経営するチェ・ソングォンさんは「明確な目標や事前の情報収集もなしに日本に滞在すると、たとえアルバイトをして稼いでも、現地で遊ぶ金に使ってしまい結局は親に助けを求めるケースも多い」と現状について説明した。

チェ・ヒョンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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