サブカテゴリー

ベテラン附田が復活!2季ぶり表彰台

バンクーバー五輪本番と同じコースで2位に入賞し、銀メダルを手に笑顔を見せる附田雄剛
バンクーバー五輪本番と同じコースで2位に入賞し、銀メダルを手に笑顔を見せる附田雄剛
Photo By スポニチ

 フリースタイルのワールドカップ(W杯)は7日、カナダのサイプレスマウンテンで、来年のバンクーバー冬季五輪のテスト大会を兼ねてモーグル第5戦を行い、男子の附田雄剛(32=チームリステル)が決勝で25・09点をマークし、07年2月の猪苗代大会以来、2季ぶりの表彰台に立った。昨季はナショナルチームから外れた五輪3大会連続出場中のベテランが、1年後に迫ったバンクーバー五輪の本番会場で復活ののろしを上げた。女子では昨季総合Vの上村愛子(29=北野建設)は5位。伊藤みき(21=中京大)が自己最高タイの4位に入った。

 照れたような表情の附田が、左手のスキーを軽く掲げた。W杯通算13度目の表彰台は、バンクーバー五輪の本番会場。「僕がここまで競技を続けられるのは、僕が頑張っただけじゃなくて、支えてくれる人がいるから。その人たちに感謝をしたい」。かつて気分屋と評された男が、殊勝な言葉とともに帰ってきた。

 予選は5位。しかし、決勝はナイターで引き締まった雪を抜群のスキーコントロール技術で制した。最も比重の大きいターンの採点は参加選手中No・1。「苦手」と公言するエアも無難にまとめた。第1エア着地後は「コントロールするより、そのままのスピードでタイムにつなげた方が勝負できると思った」と冷静さも見せ、総合ポイントで表彰台を引き寄せた。

 苦手のエア克服に比重を置くあまり、得意だったはずのターンがおろそかになっていた。02年ソルトレークシティー五輪覇者のラハテラ・チーフコーチに「違う角度からスキーを見ろ」と、ナショナルチームから外されたのは昨季。その際に助けてくれたのが他の選手仲間だった。「自分よりターンの上手な選手、エアのうまい選手のいいところを学んだ」と言う通り、日本の第一人者としてのプライドを捨てて取り組み、結果を出した。

 高野ヘッドコーチは「スキーに強く圧力をかけられるようになり、横を向きがちなスキーを縦に使えるようになった」とターンの上達を説明し「あれこそ日本チームが求める滑り」と評した。潜在能力は男子でも屈指のベテランは「これまでの競技生活より、これから引退するまでの時間の方が短いと思うけど、1本でも多く納得できる滑りをしたい」と4度目の五輪出場と初のメダル獲得に意欲をみせた。

 ◆附田 雄剛(つきた・ゆうご) 1976年(昭51)7月18日、北海道石狩町(現石狩市)生まれ。5歳でスキーを始める。札幌光星高、北海道東海大を卒業後、リステル入社。98年長野五輪は予選18位、02年ソルトレークシティー五輪は16位、06年トリノ五輪は予選32位。1メートル72、68キロ。

[ 2009年02月09日 ]

関連ニュース

読み込み中..

関連写真

読み込み中..

PR

ニュース

クイックアクセス

テニス

ゴルフ

大相撲

Go!アスリート

  • ヴィーナスアスリート

新製品

スポニチ てれびぃ

スペシャルコンテンツ

このページの先頭に戻る ▲