海外に行くと、リトルトーキョーやコリアンタウン、チャイナタウンなど、さまざまな他国の文化に触れられる地域が存在する。たとえば日本にもコリアンタウンやチャイナタウンはあるし、タイには日本人街やコリアンビルなど、規模は違えど多数が存在する。カンボジアには、日本人男性だ多数暮らす日本人村があることで有名だ。

そんな世界各地にある外国人の集まる地域、つまり自国のコミュニティ地域だが、韓国人と日本人の “自分の国のコミュニティ作り” に大きな違いがあることが判明した。

諸外国をまわる記者のEさんはこう語る。「韓国人は、広く浅く韓国を広めようとしています。逆に日本人は、小ぢんまりと狭い地域にコミュニティを作ろうとしていますね」。つまり、以下のような違いがあるという。

・韓国人
とりあえずめぼしい観光地には、韓国料理店を無数に作ります。そして現地のホテルに話をして、ハングル文字を店内に載せるように指示するなど、自分で店は持たないが、ハングル文字や国旗をあらゆるところに掲げて韓国の力を見せようとする。

・日本人
誰かが日本人向けの居酒屋やラーメン屋などを開店したところに、ポツリポツリと日本人が集まるようになり、新たに店を開店したり、日本人向けの不動産を用意したりすることが多い。それゆえ、どこの国に行っても日本人が集まる地域はとても狭く、規模も小さい。

まとめると、韓国人はコリアンタウンを作りたいというよりも、とにかく韓国を異国に浸透させたいという意思のもと、自国のハングル文字や国旗を広めようとすることが多いようだ。日本人は、異国でも自分が安心できる、ホッとできる地域を確保したい。海外に行くと、その考え方の違いは目に見えて明確だ。

ちなみに、海外に行くとおいしい韓国料理は多いが、美味しい日本料理は少ない。こればかりは何とかしてもらいたいものである。そういう点は、韓国がうらやましい。