今日から勤務を開始したのは、倉敷市の臨時職員として採用された事務員12人、作業員14人のあわせて26人です。倉敷市役所では、本庁で勤務する17人のうち15人が出席し、人事課の職員から服務規則や勤務条件などの説明を受けました。倉敷市が先月行った採用試験は、定員46に対し30人が受験しました。採用した26人は21歳から73歳までで、そのうちの17人が本庁勤務。残る9人が各支所や図書館、美術館で働くことになります。説明を受けた人たちは、配属先の職員に挨拶をし、さっそく業務の説明を受け仕事に取り掛かっていました。なお、倉敷市では、現在も臨時職員として事務員を募集しています。18人程度を採用の予定で3月31日までの雇用となります。応募は、2月18日締め切りです。
この雪まつりイベントは、倉敷市児島地区と玉野市の4つのライオンズクラブが合同で初めて開きました。雪がほとんど積もることのない県南で雪遊びを楽しんでもらい、親子の絆、地域の交流を深めてもらうことを目的にしています。11トントラック7台分の雪でつくった雪山では、子どもたちがソリ滑りや雪遊びを楽しみました。この雪は、前日に県北の奈義勝北ライオンズクラブから贈られました。中には、初めてのソリ滑りに驚く子どももいましたが、雪の感触に満足そうな表情を浮かべていました。会場では、つきたての餅の入ったぜんざいが無料で子どもたちに振る舞われたり、倉敷市内外の特産品が格安で販売されるなど、大勢の家族連れで賑わいました。なお、この雪まつりイベントの模様は、来週19日木曜日のKCTワイドで詳しくお伝えします。
美観地区の倉敷川沿いの柳並木は観光コースとしてよく知られていますが、一本路地を入るとあまり知られていない光景が広がります。倉敷の中心部に賑わいを取り戻そうと活動するNPO法人倉敷町家トラストでは街歩きに関心のある市民などを対象に路地観察会を開き、18人が参加しました。案内役は町家トラスト理事の小野智之さんが務めました。小野さんは趣味で美観地区周辺の路地を20年近く歩き続けた“路地の専門家”です。参加者らは全員カメラ持参。途中で撮影した写真は10月のライカ同盟写真展に出品する予定です。美観地区に今も残る倉敷魚市場跡地の赤レンガ倉庫、倉敷八十八箇所霊場巡りのコースを示すふとした看板や地蔵。現在も薪で湯を沸かしている船倉町の銭湯など観光ガイドには載っていない場所を全員で2時間ほど散策しました。倉敷町家トラストではこうした取り組みにより古い街並みを活用しながら保存していく考えを市民に広げたいとしています。
琴浦西小学校では、地域とのふれあい活動を行っており、5年生は毎年、地域の人や保護者と一緒に餅つきで交流を深めています。この日は、地域の人や保護者およそ100人が参加し、子どもたちに手ほどきしながら餅つきを楽しみました。子どもたちは、体ほどある杵を振るい、地域の人たちの声援やみんなの歌にあわせて、楽しみながら用意した30kgのもち米をついていきました。ついた餅は、子どもたちの手で素早くあんこ餅などに丸められ、さっそく口いっぱいに頬張って味わいました。さらに、この日は、地域の人たちから豚汁が振る舞われるなど、楽しいひと時を過ごしていました。
野崎家のお雛様展は、毎年この時期に開かれている恒例の企画展です。江戸時代後期から昭和初期にかけての雛人形や雛道具200点が展示されています。享保雛は、江戸時代後期に岡山藩主 池田家から野崎家に贈られたものです。正面から見ると気品に溢れる顔立ちで、子どもの目線から見上げるようにのぞくと、微笑んでいるように見えます。古今雛は明治時代に京都の雛人形細工司3代目大木 平蔵が手がけたものです。表情豊かで美しい顔立ちをしています。『見栄っ張り雛』と呼ばれる作者不詳の古今雛は、女雛を際立たせるための袖の長い衣装が特徴です。同様の雛人形は、この地域では野崎家のほか勝山市や福山市の鞆の浦にしか伝わっておらず、明治時代、野崎家とその地域で文化の行き来があったことを物語っています。数ある秘蔵品のうち、今回、初めて展示されたのが明治から昭和にかけての豪華な着物です。礼服の帯をよく見ると、松の葉の一本一本の色が異なる精巧さです。さらに今年のお雛様展では、表書院 や 中座敷の展示スペースも充実させ、雛人形を紹介しています。野崎家のお雛様展は、4月5日まで倉敷市児島味野の国指定重要文化財 野崎家旧宅で開かれています。恒例のこの企画展が始まると、周辺の家庭ではそろそろ雛祭りへ向けての準備に取り掛かるそうですよ。なお、野崎家の別邸 モ暇堂では、2月21日から地域の方が持ち寄った雛人形およそ30組を展示する『お雛同窓会』が開かれます。100畳敷きの大広間に大切にされてきた雛人形がそろう訳ですからね、こちらも楽しみですね。