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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

発行日: 2009/2/10


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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
    平成21年(2009年)2月10日(火曜日)
       通巻第2486号  
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 中国バブル崩壊の象徴か。中国テレビ新築本社炎上す
  元宵節、ドラゴンのたたり? 北京のランドマーク全焼は何の前触れか
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 ジム・ロジャースの予測を思いだした。
 『中国の時代』のなかで、ジムは予言した。
 「中国の繁栄が始まった。しかしそれは開始と同時に終わるかも知れない」。

 9日、爆竹の火が中国テレビ(国営中国中央電視台、CCTV)の屋上に燃え移り、あのランドマークが全焼したのである。
 北京五輪に間に合わせようと突貫工事だった。五輪直前にも、その偉容をみた。小生の定宿「京倫ホテル」に近いので、よくタクシーで脇を通った。

 五輪後、工事は再開され、ちかくマンダリンホテルも入居予定だった。
 このビルはお台場のフジテレビよりも奇形、中華の伝統からみると偉容なデザインで、しかし北京っ子の自慢となる筈だった。
 まさに現代版、バベルの塔の崩壊?

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 ◎本日午後、小誌の臨時増刊号あります!
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    ♪
(読者の声1)今年のセンター試験ですが、ひどい設問があります。南京大虐殺があったという前提で設問されているとしか思えません。
 2009年度大学入試センター試験
日本史A 第5問 問5(日本史B 第6問 問5)
問5 下線部eに関連して、1920年代から30年代にかけて日本軍の国外活動に関して述べた次の文について、古いものから年代順に配列したものを、下のうちから一つ選べ。
I 日本軍が中国の都市南京を占領するに際して、捕虜や非戦闘員を殺害する事件が起きた。
II 中国東北部での日本軍の活動に対して、国際連盟からリットン調査団が派遣された。
III 関東軍参謀河本大作らが、中国軍閥の一人である張作霖を奉天郊外において爆殺した。
1. I-II-III  2. I-III-II  3. II-I-III
4. II-III-I  5. III-I-II  6. III-II-I
http://nyushi.yomiuri.co.jp/nyushi/center/09/1/exam/511/16.htm
http://nyushi.yomiuri.co.jp/nyushi/center/09/1/exam/512/24.htm

人数について言及していないのは、この設問の不確実さを指摘、糾弾されることを勘定して、逃げ道を用意してのことでしょうが、あまりにも悪質極まりない出題と言えます。
古今東西、戦闘で民間人が巻き添えになったり、戦争で捕虜が処刑されたりすることは想像に難くありません。
それ故に南京攻略で不必要な死者が一人も出なかったとは言い切ることはできません。この設問はそういう”スキ”を突いてきています。
しかしそれならば、全ての世界史、日本史における戦争、戦闘についても同様の出題をするべきでしょう。
これは明らかに”大虐殺”を前提としての出題です。宮崎先生や、周りの諸先生方はこの問題、ご存知だったでしょうか?
    (神奈川生)


(宮崎正弘のコメント)毎年の常套手段とはいえ、知能犯。各大学にひそむ左翼が入試問題をつくらないような監視制度も必要ではありませんか。



   ♪
(読者の声2)貴誌2485号(読者の声3)でMC氏が「21世紀の日本人はこうした理想社会論から現実主義にハッキリ立ち戻るべきと思います」と書かれましたが、まさにそのとおりです。
それだからこそ、2・26事件等につながった大正末から昭和初期の閉塞状況の主因が高止まりした地租・小作料率及びそれを許容しかつそれ存続のための前提とした(別の言い方をすれば小作農民の食い物にすることを当然のこととした)社会情勢であったというような見方を許容することが大切なのです。
理想主義や情念の世界での議論は問題を解決しません。それらは、心の中に秘めておくべきものでしょう。
 まだ同号「(読者の声4)武蔵国杉並住人」氏が、
「尾張藩のもう一つの功績は織田、豊臣の経済振興策を継承して、農商工業の保護育成に尽力したことで、現在にいたる名古屋地区の強固な経済力の基礎をつくったことでした」
と書かれましたが、江戸時代のからくり人形の開発製造の中心地は名古屋でした。名工の伝統が名古屋にそのころから既に根付いていたのでしょう。
学問の分野でも、国学研究の一中心地でした。
名前は失念しましたが、大宝律令の中にある「女帝も同じ」という注意書きが、漢王(あやのみこ)に親王の称号を授与するための苦肉の策であったことを指摘したのは、18世紀に名古屋に在住した国学者でした。
これが後に小中村東京帝国大学教授の「女帝考」に影響を与え、旧皇室典範における男系男子による天皇継承の基となりました。
このような大宝律令の注意書きといった微細な点に関しても検証につとめ、良心的に論を進めるというのが、日本の学問の伝統でした。
あの注意書きを盾にとって、古来から女帝・女系が認められていたなどという牽強付会な暴論を自慢げに述べるのは、日本の伝統にないことです。自身に対する戒めとさせていただきます。
大宝律令にある「女帝も同じ」という注意書きは、後に考極天皇となられた宝皇女が舒明天皇の皇后となられる前に、高向王との間でお生みになられた漢皇子(あやのみこ)を、母が後に皇后さらに天皇なられるお方なので、特に親王と称するために挿入されたものであると解明し、その著書「書紀集解」に記したのは尾張藩士河村秀根であった。
また、本居宣長の「古事記伝」をはじめ本居宣長の多くの著書が初めて出版されたのも名古屋であった。
   (ST生、神奈川)


(宮崎正弘のコメント)尾張名古屋は城の他ででも持つ?
 そういえば本居宣長先生の松坂も尾張に近いですから。あの街は松阪牛で知られるけど、小生に取っては蒲生氏郷の城下町設計、あの城下町の軍事要塞設計は、会津にそっくり。両方とも蒲生の設計思想から縄張りされたものですが。。。。。



   ♪
(読者の声3)貴誌2481号(読者の声2)(MC生)さんに同感です。私は常々貧困国に一番必要なのは道徳など含めた教育の援助であって、食糧の援助ではないと思っているのです。
「食べられなければ教育もないよ!」と言われるかもしれませんが、そのような過酷な環境の中で食べることのできる知恵を身につけた者のみが生き残り、子孫を残せるという自然淘汰が一時的起きてしまうのは仕方のない出来事だと思うのです。
できるだけ犠牲者が出ないようソフト・ランディングするにこしたことはないですが、我々の現在も過去に大飢饉を何度も乗り越えてきたという歴史があってのことです。
食糧ばかり与え続けていたらその方が生殺し、無用な殺生となり問題を長引かせる可能性があるとは言えないでしょうか?もちろん「見殺しに出来るのか?」と問われれば確かに難しい問題だと思いますが。
たとえとして適切か分かりませんが、自由や平和を手に入れるのにたくさんの血を流さざるを得なかった時期があったのと同様、貧困国がそれを乗り越えるのに一時的に生命の犠牲を払わざるを得ない時期があると思うのです。
しかし女学級委員長、社民党の某女史なんかが聞いたりしたらヒステリーを起こし、それこそ口だけは達者なので「非常識にもほどがある、血も涙もない残虐者です!」などとボロ糞に言われてしまうのは火を見るよりも明らかです。
 「国民」とひと括りにされたものの中にはとんでもない犯罪者や狂気の沙汰、馬鹿者が居るということは自明の理だと思いますが、もし政治家の誰かがその至極当たり前のことを言ったとしたら100%その政治家の首が飛ぶでしょう。
ですから政治家という立場では真実を語れないという限界がつきまといます。(天才に馬鹿と言っても相手にされませんが、馬鹿に馬鹿と言うとコンプレックスを刺激してしまいますから大騒動になるのです。)
いったい誰が利害関係もなく、真実を述べて世の中を正しい方向に導くことができるのでしょうか? 
    (TM生)

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『やはり、ドルは暴落する! 日本と世界はこうなる』(ワック文庫。980円)
『出身地でわかる中国人』(PHP新書、861円)
『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』(KKベストセラーズ 1680円)
 『トンデモ中国、真実は路地裏にあり』(阪急コミュニケーションズ、1680円)
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