2009年2月10日 11時7分更新
医療関係者が患者などからの暴力の被害にあう「病院内暴力」の対策が問題となるなか、警察は、善通寺市の病院で看護師を殴ってけがをさせた男を病院側からの告発を受けて傷害などの疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、住所不定、無職の西山隆容疑者(44歳)です。善通寺警察署によりますと西山容疑者は去年12月8日の午前1時過ぎ、善通寺市の「善通寺病院」で、当直だった男性医師に、ペットボトルを投げつけ、止めに入った看護師の顔を殴り、1週間のけがをさせたとして傷害などの疑いが持たれています。
西山容疑者は救急外来に来た知り合いの女性の付き添いで病院内にいましたが、事前に指定した医師と違う医師が女性を診察しようとしたことに腹を立て、暴力をふるったということです。
調べに対し、西山容疑者は「覚えてない」などと容疑を否認しているということで警察で、犯行の状況を詳しく調べています。
医療関係者が患者などからの暴力や暴言などの被害にあう「病院内暴力」が全国的に深刻な問題となるなか、今回は病院側が警察に告発したことをきっかけに逮捕されたもので、善通寺病院では「地域医療を守るため、今後とも病院内暴力に対してき然とした態度で対応する」としています。