[記事一覧] [政治] [歴史] [靖国] [天皇] [極東] [欧米] [反日] [売国] [社会] [報道] [科学] [読書] [音楽] [雑感] [資料]
2005-04-06
■[極東][反日][売国][資料] 従軍慰安婦
「従軍慰安婦問題」については外務省のサイトにくわしく経緯がしめされているので、手っ取り早く「従軍慰安婦問題」について知るには、それが参考になる。その中で、「いわゆる従軍慰安婦問題について」としてくわしく説明されている。この「いわゆる」とついている点に注意。外務省にできる精一杯の主張が、この「いわゆる」という言葉であろう。これが彼らの限界という事だ。
- 外務省の当時の見解
これは平成5年の記述で、「従軍慰安婦」が問題になりはじめた頃の外務省の調査で、少し古いのだが、参考にはなる。中でも(6)と(7)が重要かと思われる。
(6)慰安所の経営及び管理
慰安所の多くは民間業者により経営されていたが、一部地域においては、旧日本軍が直接慰安所を経営したケースもあった。民間業者が経営していた場合においても、旧日本軍がその開設に許可を与えたり、慰安所の施設を整備したり、慰安所の利用時間、利用料金や利用に際しての注意事項などを定めた慰安所規定を作成するなど、旧日本軍は慰安所の設置や管理に直接関与した。
ようするに軍の関与としては慰安所の「設置と管理」という事で、経営は民間業者が主であったという事だろう。
(7)慰安婦の募集
慰安婦の募集については、軍当局の要請を受けた経営者の依頼により斡旋業者らがこれに当たることが多かったが、その場合も戦争の拡大とともにその人員の確保の必要性が高まり、そのような状況の下で、業者らが或いは甘言を弄し、或いは畏怖させる等の形で本人たちの意向に反して集めるケースが数多く、更に、官憲等が直接これに加担する等のケースもみられた。
慰安婦は慰安所の経営者から依頼された斡旋業者が中心になって募集していたという事だろう。一部にだましたりおどしたりして連れてこれれた女性もいたという事。どういう組織にも悪いことをする者はいるわけだが、それで組織のすべてが悪という事にはならない。ところが、その点が曲解された。
- 事実であるかのように定着した過程
そして、この部分を誤解して、当時首相の宮沢喜一や官房長官の河野洋平がろくに確かめもせずに事実と認めて謝罪してしまったために、日本政府が公式に認めた「歴史的事実」という事になってしまって、国際的に定着してしまったのである。責任ある立場の政治家からしてこれだから救いようがない。
またさらに、日本の左翼勢力が、戦時の「女子挺身隊」という勤労動員制度を「慰安婦狩り」だったかのように偽って宣伝し、慰安婦はすべて強制連行によるものという誤った歴史認識を内外に広めた。かくして、未だに日本国内に限らず世界中で旧日本軍の野蛮な行為として、このウソを信じている人が多い。
これがおおまかな流れだったと思う。
- 「慰安婦」と「従軍慰安婦」の違い
ここで気を付けなければいけないのは単なる「慰安婦」と「従軍慰安婦」といった場合の違いである。慰安婦というのは、ようするに軍を相手に金と引きかえに体を売る、いわゆる「売春」をする人たちのことで、これは過去の日本軍にかぎらず、世界中の軍隊に見られるごくありふれた存在である。これが存在しなかったと言っているわけではない。もちろん外務省の見解にあるように一部に脅されたりだまされたりして強制された人がいるが、これは軍が組織として強制連行したという事とは違うわけだし。
従って、旧日本軍の組織的にかつ強制的な連行によって無理矢理に性行為を強要された「従軍」慰安婦なるものは、作り出された概念ということである。これはもともと朝日新聞の誤報にはじまり、韓国にワーッとひろがったが、その後の学術的な調査によって、そうした組織的・強制的な慰安婦制度の存在は否定されている。
- 教科書における記述
教科書問題で、「従軍慰安婦の記述がなくなって良かった」という文部科学大臣の発言が問題になったのもおかしな話だ。上に書いたの理由から、何の問題もない事実を言っただけだろう。こうした事実には一切触れずにに、ただ「大臣がまた韓国を逆なでする発言をした」という片寄った報道ばかりされている。
昨日の報道ステーションでは今、韓国で竹島の問題から教科書問題にまでシフトしている事を報道していた。韓国の国会議員が日本の外務省の建物の前までやってきて、日本の教科書に従軍慰安婦の記述がなくなった事などに抗議していた。
しかし、報道の使命として、すくなくとも日本の外務省の見解くらい報道する義務があると思うのだが、「従軍慰安婦」と言う記述を教科書検定によって削除したかの印象を受けるような報道をしてた。もっと「従軍慰安婦問題」についてつっこんで掘り下げるべきだろう。
韓国や中国では、日本の教科書から従軍慰安婦の記述がなくなり、また南京大虐殺の記述が減ったのは「日本の軍国主義の復活だ」とか叫んでいたが、一体それがどうして軍国主義と関係あるのだろうか?戦後の日本を見て一体どこが軍国主義なのだろうか?世界中でまれにみるほどの行きすぎた平和主義の国ではないか。軍国主義とは韓国や中国のような国の事を言うのである。自分の事をたなにあげて他人の批判ばかりするというのが、どうも彼らの特徴であるように思える。過去と現在をごっちゃにしている。戦前と戦後では、「日本」と「中国・韓国」の立場は完全に180度逆転しているのである。
アメリカのウォールストリートジャーナルから引用させていただくと
中国は、日本の軍国主義復活を危惧するというが、日本は戦後60年にわたって、国際的に模範的な国であった。
という事である。
- 露骨な内政干渉
そもそも日本の教科書制度にケチをつける、教科書の内容にまで踏み込んでくるということは明らかな内政干渉である。日本政府はどうして毅然とした対応をとらないのだろうか?彼らに言われてぐらつく事によって、本来内政問題であるはずの事を外交問題のカードとして使われてしまっているのは靖国問題と同じだ。
中国や韓国は歴史認識を有効な外交カードとしても使っている。また日本国内の左翼勢力と連携した反日プロパガンダとしても押し進めている。これなんかは、ある種の「工作活動」だと思う。我々にできることは、一方的に中国や韓国から言われていることを鵜呑みにするのではなく、歴史について正しく勉強しなおす事だろう。
↓南京事件に関する注目すべき本。学者による科学的・学術的な内容である点に注目。南京事件そのものまでは否定していないが、これまで証拠写真とされていたすべてに証拠能力が無いという事を証明している。