運転手役の幹部に懲役17年
運転手役の幹部に懲役17年 02/04 19:32

一昨年8月、福岡市で指定暴力団・道仁会の会長が射殺された事件で、犯行の際、運転手役を務めた暴力団の幹部に対し、福岡地裁はきょう、懲役17年の判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、指定暴力団九州誠道会系の幹部・村上知輝被告です。

判決によりますと、村上被告は2007年8月、同じ九州誠道会系の幹部・岡久伸被告らと共謀し、福岡市中央区の路上で、指定暴力団道仁会の松尾義久会長をけん銃で撃って殺害しました。

村上被告は運転手役でした。

きょうの判決で、福岡地裁の松下潔裁判長は、「暴力団特有の価値観にのっとった反社会的な動機に酌むべき点は全くない」として、懲役17年の判決を言い渡しました。

岡被告は、一審で懲役30年の判決を受け、控訴しています。

一方、九州誠道会の元会長らが、拳銃を所持していたとしてきょう、逮捕されました。

逮捕されたのは、九州誠道会の元会長・村神長二郎、本名・朴植晩容疑者ら3人です。

警察によりますと、朴容疑者らは大牟田市の朴容疑者の自宅に、回転式けん銃1丁と実弾6発を隠し持っていた疑いです。

警察はけさ、関係先6か所を家宅捜索を実施しましたが、自宅に置かれていた仏像の後ろに、タオルで巻かれたけん銃と油紙でくるまれた実弾が隠されているのを発見し、3人を現行犯逮捕しました。

警察の調べに対し朴容疑者らは、「知らない」などと容疑を否認しているということです。