塙町の塙厚生病院で4月から産婦人科の常勤医師が1人に減員され、分娩(ぶんべん)受け入れが困難になっている問題で、同町に続いて東白川郡の他の3町村も、全世帯に署名を呼びかけることを決めた。郡を挙げて「医師2人体制の堅持を求める」としており、署名対象は4町村で計約8300世帯に拡大する。
矢祭町は、21の区長会を通じて署名を求める。鮫川村も署名の実施を決め、方法については「区長会を通じて集めることになる」としている。
棚倉町は町職員が既に署名しているほか、民生委員や保健協力員に署名集めの協力を求める。同町は「短時間に集めていく。両委員が担当区域をまとめてくれるので、対象は全世帯となる見通し」と話している。
3町村とも今月末までに、塙町を通じて病院を運営するJA福島厚生連などに提出していく。塙町は既に対策協議会を設け、町内全約3000世帯を対象に署名集めを始めている。【和泉清充】
毎日新聞 2009年2月10日 地方版