8日夜、福岡から宮崎に向かう高速バスの中で、隣で寝ていた女子短大生の下半身を触ったとして、福岡高裁宮崎支部の判事が現行犯逮捕されました。この判事は、容疑を否認しているということです。準強制わいせつの現行犯で逮捕されたのは、福岡高等裁判所宮崎支部の判事で、宮崎市別府町に住む、一木泰造容疑者52歳です。(中木場記者リポート)「昨夜、福岡を出発した高速バスの中で、わいせつ行為は行われました。車内は満員状態で、男はこの席に座っていたということです」警察の調べによりますと、一木容疑者は、8日午後9時ごろ、福岡から宮崎に向かう高速バスの中で、隣で寝ていた、19歳の女子短大生のズボンの中に手を入れ、直接、下半身を触った疑いがもたれています。女子短大生は、運転手に被害を届け出た後、自ら110番通報し、駆けつけた警察官に、一木容疑者の身柄を引き渡しました。調べに対し、一木容疑者は、「触っていない」と、容疑を否認しているということです。一木容疑者は、福岡県内の自宅から、単身赴任先の宮崎に帰る途中で、高速バスには、35人の乗客が乗っていましたが、被害にあった女子短大生は、「こわくて声が出せなかった」と、話しているということです。一木容疑者は、昭和61年に司法試験に合格、岡山地裁や福岡地裁の判事を経て、おととし4月から、福岡高裁宮崎支部の判事を務めています。一木容疑者は、福岡地裁の判事だった当時、わいせつ行為で起訴された元警察官に対し、「卑劣かつ悪質な犯罪」などとして、実刑判決を言い渡していました。福岡高等裁判所の平田豊事務局長は、「裁判官逮捕の情報に接して驚いている。早急に、事実関係の確認に努めたい」とコメントしています。
小林市と野尻町が、9日、東国原知事に、合併申請書を提出しました。9日は、小林市の堀泰一郎市長と、野尻町の長瀬道大町長が県庁を訪れ、東国原知事に合併申請書を提出しました。西諸地区では、小林、野尻、高原による合併協議会が破たんし、その後、小林と野尻で合併協議を重ね、1月に、それぞれの議会で、合併関連議案が可決されました。合併の方式は「編入合併」で、新しい市の名称は『小林市』、合併後の庁舎は、現在の小林市役所に置き、野尻町に地域自治区を設置することになっています。小林市と野尻町は、県議会の議決などを経て、来年3月23日に合併することにしています。
国富町に、全国初の「プロ野球の森」が整備されることになり、記念の植樹式が行われました。「プロ野球の森」は、日本野球機構の地球温暖化防止キャンペーン、「グリーンベースボールプロジェクト」の一環として、今回、全国で初めて企画されました。「プロ野球の森」が整備される国富町の山林では、9日、福岡ソフトバンクホークスの選手会長、斉藤和巳投手も参加して、記念の植樹式が行われました。現地の1ヘクタールの山林には、ケヤキやヤマザクラなど、あわせて2000本が植えられます。(福岡ソフトバンクホークス・斉藤和巳選手会長)「(地球温暖化防止を)自分なりに考えながら、やっていこうかなと思っています」「未来の人たちのためにも、こういうことをやっていくのも大事だと思います」日本野球機構では、「キャンプ見学者の多い宮崎から、プロ野球の森の取り組みを広げていきたい」としています。
宮崎市の商業施設、「ギャゼット」の存続問題です。一部のテナントが、独自に運営組織を立ち上げ、施設の存続を訴えることになりました。この問題は、「ギャゼット」の運営会社が、利用者の減少などから、家賃が払えなくなり、去年12月で撤退したものです。その後、一部のテナントが、施設を所有する宮崎中央倉庫に特別の許可を得て、暫定的に営業を継続、1月31日に、退去期限を迎えていました。しかし、「ギャゼット」の施設内では、もともと21店舗あったテナントのうち、現在も、7店舗が営業を続けています。(片野坂記者レポート)「退去期限を過ぎてから、およそ1週間。営業を続ける店舗のオーナーたちが、新たな運営組織を設立し、きょう決起パーティーが開かれています」新たに設立されたのは、「ギャゼットマーケットプレイステナント会」で、7日、決起パーティーを開きました。テナントの関係者や支援者、約50人が集まる中、現在も営業を続けるオーナーの一人で、会長に就任した佐野克彦さんが、「新生ギャゼットとして、みなさんと仕事ができるよう、力を合わせて頑張りたい」と、挨拶しました。また、会場には、利用客から、激励のメッセージも寄せられていました。そして、テナントの関係者たちは、ギャゼットのロゴ入りの旗に決意文を書き入れ、施設の存続運動に向けて、会の結束を誓っていました。(ギャゼットマーケップレイステナント会・佐野克彦会長)「残っているテナントさんの結束ですね。これを大事にしていきたいなと思って。色んなテナントが残ってるから、知恵を出し合って、大家さんとも歩みよって、考えていきたいと思う」テナント会では、今後も、営業を続けながら、施設を所有する宮崎中央倉庫と話し合い、施設の存続を訴えていきたいとしています。これに対して、宮崎中央倉庫側は、「あくまで、テナントの営業は認められない」としていて、各テナントに対し、2月15日までに、施設から撤去するよう、通知書を送っています。JR宮崎駅周辺の市街地活性化に、大きな役割を果たしてきた商業施設だけに、その行方が注目されます。
宮崎市でキャンプを行っている、J1の横浜F・マリノスと、宮崎産業経営大学サッカー部との練習試合が行われました。昨シーズン9位に終わった、横浜F・マリノス。9日は、宮崎市のシーガイア多目的広場で、宮崎産経大サッカー部を相手に、30分ゲームを3試合行いました。試合には、山瀬功治選手や、松田直樹選手ら、主力も名を連ね、大学生を圧倒。サイドからのクロス攻撃などを確かめていました。横浜Fマリノスのキャンプは、宮崎市のシーガイアの多目的広場で、2月13日まで行われます。
高木琢也新監督のもと、J1復帰をめざす、東京ヴェルディが、9日、宮崎入りしました。宮崎空港で行われた歓迎セレモニーでは、高木監督と服部年宏選手に、幼稚園児から花束が贈られ、高木監督が、「宮崎のおいしい物を食べて、充実したキャンプにしたい」とあいさつしました。東京ヴェルディは、2月18日まで、宮崎市の生目の杜運動公園などでキャンプを行います。
3月3日の桃の節句を前に、高原町で、ひな人形の展示会が開かれています。この「ひな人形展」は、高原町のまちおこしグループが、地域の活性化を図ろうと、今回、初めて開いたものです。高原町の「神武の館」には、メンバーが町内外から集めたひな人形など、約1500点が展示されています。また、高原町の神話を紹介しようと、神武天皇と、神武天皇の両親とされるウガヤフキアエズノ命と、タマヨリ姫の人形も飾られています。まちおこしグループでは、「ひな人形の世界を楽しんで欲しい」と話していました。この展示会、高原町の神武の館で、3月31日まで開かれています。
鹿児島県湧水町からえびの市にまたがる、約1000ヘクタールの陸上自衛隊霧島演習場で、恒例の野焼きが行われました。害虫駆除と防火対策を兼ねた野焼きには、県内外の隊員をはじめ、えびの消防署の消防隊員など、約800人が参加。隊員が火を放つと、火は、一気に演習場の山を駆け上がっていきました。3月下旬ごろには、新しい芽が出始め、演習場は、5月ごろに、緑色の美しい草原へと生まれ変わります。
超早場米の産地、北郷町で、早くも、早期米の種まきが始まりました。種まきが始まったのは、北郷町の大藤地区で、このうち、中津弘己さん方では、家族や近所の住民合わせて6人が、作業にあたりました。9日、まかれた種もみは、ビニールハウスに運ばれたあと、約40日間育てて、苗がつくられます。中津さんは、「台風の被害がなかった去年同様、今年も、品質の良い米をつくりたい」と話していました。種まきは、今週末にかけて最盛期を迎え、3月中旬ごろに、田植えが行われます。