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自治体の25%、漏水で水道水の3割を無駄に

 全国の自治体の25%が漏水で水道水の30%以上を失っており、漏水率が40%以上の自治体も17地域に達することが分かった。

 水道水が供給されず、井戸水や河川の水を利用している全国73の市、郡では、約10万人が長期的な干ばつで水不足にあえいでいる一方、水道水が供給されている地域では水の無駄使いをしているわけだ。

 環境部が8日に発行した「2008年上水道統計資料」によると、07年に水道管の老朽化などで漏水した水道水は7億3400万トンに達するという。環境部の関係者は「ダムや河川の水を浄化し水道管に送る水のうち12.8%が無駄使いされており、その経済的損失は5239億9000万ウォン(約350億円)に達している」と説明した。

 漏水率トップは慶尚北道義城郡で50%だった。以下は江原道華川郡(49.7%)、慶尚南道固城郡(49.6%)、全羅南道珍島郡(48.3%)の順だった。漏水率30%以上の自治体は38地域(25%)、漏水率20%以上は78地域(50%)だった。

 特に現在水不足に直面している73の市、郡のうち唯一水道水が供給されてきた江原道太白市の場合、漏水率が46%に達し、水道管さえ整備すれば水不足が解消できるという。

 水道水の漏水については、水道管が老朽化し、浄水場から一般家庭に配水する過程で漏れているとの分析だ。

 環境部のキム・ドゥファン水道課長は「特別市と広域市を除く市、郡の水道管(全長7万6468キロ)のうち約33%に当たる2万5407キロを、水道水の節約と水質保護のため、今すぐにでも取り替えなければならない。しかし、自治体の関心不足と財政ひっ迫などで投資ができないでいる」と語った。

パク・ウンホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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