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#2009年2月6日(金曜日)

二月

カテゴリー: / 執筆者: 草摩 (09時00分00秒)

お嬢様、お坊ちゃま、二月でございます。草摩でございます。
まだまだ寒い日が続いております。草摩でございます。


寒さのせいか最近はお屋敷もなんだか寂しい気が致します。
いやいや、私がこんな気持ちではいけませんね。失礼致しました。








・・・・・・








草摩「不景気だ(唐突)」


喫茶草摩のカウントダウン新年会以降、どうにもフットマン達が寄り付かなくなりつつある我が喫茶店。
きっとこれは世間で言う所の不景気というものに違いありません。えぇ、そうですとも。

しかしそんな私のもとにこんなびっくり情報が舞い降りてきました。
それはお屋敷から遠く離れたスワロ山に伝説の砂糖があるというものでございました。
これがあれば喫茶草摩に以前の活気が戻ると思い、私はその砂糖の入手に向かうことに致しました。
ちょうど大旦那様からの買出しも頼まれていることですし、さっそく出発致しましょう。

私は自室に戻り、支度を済ませてから部屋を出ました。
玄関に向かう途中、中庭で何やら話し声が。


遠矢「ここはもっとこうしたほうが…」

門倉「そうだね。その方がスマートに料理をサーブできるよね」

堤「さすがねあんたたち! 私も負けてられないんだから!!」

黒木「シュッシュッシュッ!(シャドーボクシング中)」

丸山&大友「分身の術!!」


見れば後輩フットマン諸氏が日頃の反省会をしているではございませんか。
日々己の成長を心がけるとは感心感心。
このスワロウテイルの未来を担う者として相応しい男達でございます。
彼らがいればこのお屋敷は未来永劫素晴らしいものとなることでしょう。

そんな気持ちで彼らを眺めている私のもとに世良が走ってまいりました。


世良「あ、いたいた。草摩さんこれからスワロ山に向かうんですよね?自分も一緒に連れていって下さいよ」

草摩「いや、あの場所へは一人で行こうと思っていたのですが」

世良「え!? な、なんでですか。私は草摩さんと一緒に行きたいですよ!」

草摩「山は危険と聞いています。それにあれをご覧なさい。皆己を高める為の研究を毎日試行錯誤行っています。今あなたがすべきことは先輩として彼らを指導してあげることではないですか?」

世良「それは大事だと思いますけど…。」

草摩「それじゃ任せましたよ。世良“先輩”」

世良「…かしこまりました。ではいってらっしゃいませ。草摩さん」


複雑な表情な世良を残し、私は歩みを続けました。


玄関に到着すると伽地と新海の二人が談笑しておりました。


新海「あ、草摩君。今から出かけるの?」

草摩「はい。ちょっと野暮用でして。遅くなるかもしれないのでとりあえずこれを…」

新海「これは喫茶草摩の鍵? いいの?こんな大切なもの預かっちゃって」

草摩「はい。その分料理の仕込みはお願いしますよ」

新海「そっか…。了解、了解。準備して待ってるからね」

伽地「草摩ちゃん。今晩は冷えるらしいからこのコート貸してあげるよ」

草摩「あ、ありがとうございます。…うわ!あったかいですね これ」

伽地「だろう? 伽地さんお気に入りのコートだから大切に使ってね」

草摩「はい。ありがとうございます。それでは行ってきますね」

新海&伽地「いってらっしゃい!」



その後外に出て改めてお屋敷を見渡していると、二階のテラスに各務さんと田辺執事の姿が。
私は深く一礼をし、その場を後に致しました。


その後スワロ山を目指し、一心不乱に歩き続けました。
しかし進めど進めど一向に目的地に着きません。
歩く速さには自身があったのですが、これは誤算でございます。
道も険しくなってきましたし…


「辛いのか少年」


草摩「ってうわ! いきなり登場しないで下さいよ」

ベアー・ザ・ローズ「こんなはずじゃなかったという顔だな少年」

草摩「人の話を聞いて下さいよ肉食動物」

ベアー・ザ・ローズ「シャラップだ。よいか少年。この先の道は今まで以上に険しいものになっている。
ここで引き返すのもよいだろう。君の進むべき道は…」

草摩「決まっていますよ。そこをどいて下さい」

ベアー・ザ・ローズ「…この道は長いぞ。それでも進むのかね?」

草摩「当然です」

ベアー・ザ・ローズ「そうか。ならば迷わず進め。自分を信じてな」

草摩「本当に立派になられましたね執事。いつもありがとうございます」

ベアー・ザ・ローズ「…私は通りすがりのただの熊だ。執事などではない。さらばだ!」


次の瞬間彼の姿はどこにもなくなっておりました。
励まし方がとても不器用な方でございますね。


そんなこんなでようやくスワロ山まで到着致しました。
といってもここからが本番なわけなのですが。


「草摩さん?」


不意に誰かの声が聞こえてまいりました。


草摩「おや?誰かと思えば…。何やってるんですかこんなところで」

「実はこの山に伝説の砂糖があるとか聞きつけまして」


彼はいつものニコニコ笑顔でございます。


草摩「最近お屋敷がやけに静かだと思えば…あなたがここにいたからだったのですね」

「それっていつも私がやかましいってことですか? 酷いなー」

草摩「そんなこと言ってませんよ」


相変わらず能天気な男でございます。私が月なら彼は太陽ですね。
笑顔が眩しゅうございます。


草摩「とりあえず早くその砂糖とやらを入手しましょう。進むべき道は決まっていますから」

「よし、行きましょうか相棒。 帰ったらカレーでも一緒に作りましょう!」














ありがとう












今の私があるのはみんなのおかげだと胸を張って言えます












本当にありがとう











この道は決して平坦ではないけれど












今の私なら












みんながいてくれるから










絶対大丈夫











自分を信じて前を見て












歩み続けます 最速で











そして




















雑草のように強く。






〜草摩〜

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