十二月

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カテゴリー:

• 執事日誌

/ 執筆者: 草摩 (23時00分00秒)

お嬢様、お坊ちゃま、十二月でございます。草摩でございます。
最近の宿敵は早朝のお布団でございます。何故か抜け出せません。


さて、十二月ということでそろそろ年末で御座います。
そこで私は一大プロジェクト考案したのです！








伽地「よいしょっと…。これでいいかい？」

草摩「ありがとうございます。助かりました」

伽地「しかし大きいね〜。こんなに大きなコタツ何に使うんだい？」

草摩「ふふふ。これには深い考えがあるのですよ」

鳴滝「こんなに大きいコタツ初めて見ましたよ。20人くらい入れるんじゃないですか？」

新海「お屋敷にいる猫が全部入っちゃいますね」

草摩「実はこれを喫茶草摩に持ってきたのは理由がありまして…。このコタツを使い喫茶草摩で年越しのカウントダウンパーティーを開こうと思っているのですよ」


3人「え？」


草摩「このコタツに皆で入って年越し蕎麦を食べるのです。巨大スクリーンに映し出されるお屋敷フットマン珍プレー集。そしてカウントダウン。新年になったら私が自作した巨大すごろくで遊びましょう！ほら、こんな巨大なサイコロも鋒崎の部屋から借りてきましたよ！！」

伽地「あ、いや〜草摩ちゃん…」

新海「そのお時間はきっと我々は忙しいかと」

鳴滝「お嬢様方へのお世話もあるし、人が集まらないかもしれませんね…」

草摩「え！？　あ…そ、そうですよね。我々は使用人。こんなところでコタツに入っているわけにもいきませんよね。申し訳ございませんでした」


申し訳無さそうに顔を伏せる三人。なんだか非常に気まずい空気でございます。
これはいけません。


草摩「さて、遊んでいないでさっさと片付けてしまいましょうか。すいませんがこのコタツを運ぶのを手伝って頂けますか？」


？？？「待て待て、待てーーーーーいっっ！！！」


不意に見覚えのあるプロレスラーが割り込んで参りました。


ベアー・ザ・ローズ（以下B・T・R）「何暗いフェイスをしてるんだ。このお馬鹿様共がっっ！！！！」

鳴滝「うわ！僕らのヒーローがいきなりの登場ですよ」

草摩「いきなりなんですか熊五郎」

B・T・R「ベアー・ザ・ローズだと言っておろうに、この小童（こわっぱ）が！　試合の賞金で孤児にお菓子をあげているみんなのヒーローだ」

草摩「人の日誌の尺でさりげなく自己紹介しないで下さいよ」

B・T・R「シャラップだ。そんなことはいい。そのコタツを片付けるのは早いぞベイビー達。これを君達にあげようじゃないか！」

伽地「凄い。野菜と肉（何かの）がこんなに沢山。しかも超特大サイズの鍋まであるよ」

鳴滝「そういえば今晩の夕食はまだでしたね。今日はこれで鍋でもやりましょうよ！」

辰生「あれー？みんなで何やってるの？　ちょっと僕も混ぜて下さいよ」

世良「なんだか良い匂いがすると思ったら…。草摩さーん、呼んでくださいよ〜。今さっきバナナブーメラン選手権から帰ってきたところでお腹ペコペコなんですよ」

湯島「よかったら紅茶淹れますよ。お湯沸かしてきますね」

高苗「草摩さん。新しい砂糖が…ってうわ！　なんですかこの人だかり」

南条「オナカガスキマシタ。ナンジョウデス」


何故か続々と集まるフットマン達。ネグリジェの春日や元当家のSPだった黒木まで現れました。
いったいどうしたというのでございましょうか？


草摩「なんでこんないきなり…。でも…本当にみんな楽しそうですね」

B・T・R「顔がにやけているぞ草摩ボーイ。みんなで楽しく…君はこれがしたかったのだろう？」

草摩「…別ににやけてませんよ。ですが、楽しいのは良いことですよね　お礼を言っておきます　ありがとうございました」

B・T・R「ふっ…、ではさらばだ少年」




？？？「危ない！！！」




ドスドスドス！！



鈍い音と共にB・T・Rが倒れました。
何事かと思いB・T・Rの見ると額に当家の純銀製のナイフが刺さっているではございませんか（二回目）


各務「ふう、危ないところでしたね。まさか屋敷の中に野生の熊が現れるとは。
たまたま持っていたナイフが役に立ちました。皆さん怪我はありませんか？」


草摩「各務さんありがとうございます。と、言いたいところですが前回同様その方は人類かと」

各務「えっ！？」






今日もお屋敷は平和でございます。





〜後日〜



草摩「あ、浅田執事おはようございます。って、どうしたんですかその包帯！」

浅田「いやー昨日また寝ぼけてしまってね。今度はベッドから落ちてしまったよ」

草摩「大丈夫ですか？しかし、相変わらず一晩で回復するあたり浅田執事は凄いですね」

浅田「もはや慣れたといいますか、このくらいは余裕ですよ余裕。はははは」




今日もお屋敷は平和でございます。



それでは本日はこの辺で。
お早いご帰宅をお待ちしております。