お嬢様、お坊ちゃま、五月でございます。草摩でございます。
砂糖の使いすぎで田辺執事に叱られたフットマン草摩でございます。
た、田辺執事。それは私だけのせいではございません!
それを言ったら鳴滝だって!!!
——————小休止———————
しかし、この所の砂糖の減り具合は尋常ではございません。
私の体を心配してとの事とはいえ、田辺執事に苦笑いをされてしまうのも納得でございます。
まさか私以上の砂糖の使い手、第二のシュガーマイスターが聖誕したとでもいうのでございましょうか?
これは調査の必要アリということで、私が夜な夜な勝手に営業している貴方の夜のお友達「喫茶草摩」閉店後、
燕探偵倶楽部の新海を連れて調査に乗り出しました。
就寝前だったのか新海の頭にはナイトキャップがすっぽりでございます。いつも有難うございます。
しかし夜のお屋敷というのはいつもと違う雰囲気でいっぱいでございます。
なんというかこう…
新海「出そうですね」
草摩「って、いきなり声出さないで下さいよ!ビックリするじゃないですか」
新海「だってこんな雰囲気ですよ?何か出てギャーーーーーーー!!」
新海の目線の先を追ってみるとそこには辞書持ったまま立寝している宮本の姿が。
頭には「忍耐」と書かれたハチマキを巻いております。
新海「びっくりした…。宮本は一体何をやっているのでしょうか?」
草摩「立ったまま寝ていますね…。何かの鍛練かもしれませんからそっとして先に進みましょう」
——————3分経過———————
新海「しかし当家のフットマン達は何故ギャーーーーーーー!!!!」
草摩「うわっ!今度はどうしました?」
新海の目線の先を追ってみるとそこにはパジャマ姿の嘉島執事の姿が。
草摩「か、嘉島執事じゃないですか。どうしたんですか、こんな所で」
嘉島「あ、か、嘉島でございます。あのー、何かと不慣れなもので、お、お化粧室などとー」
新海「こちらは厨房ですから反対側かと…」
嘉島「あ、左様でございますか。それでは、えぇ、はい、どうぞ」
そのまま小走りで走り去る嘉島執事。癒し系でございます。
さて、そうこうしている内に厨房へと到着致しました。
暗闇の厨房からは甘い香りが致します。きました。フィッシュでございます。
この時間に紅茶を淹れるのは伽地くらいなものですが、彼は今、スワロ甲子園の為に夜通しで1000本ノック中というのは調査済みでございます。
つまりは今紅茶を入れ砂糖を使っているのがニューシュガーマイスターその人でございます。御用でございます。
草&新「さぁ、そのお顔を拝見させていただきましょうか!!!」
あぁ
なるほど
あなただったのですね。
それでは本日はこの辺で。
お早いご帰宅をお待ちしております。
#2008年5月23日(金曜日)
草摩 さんの執事日誌を読む
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress