お嬢様、お坊ちゃま、四月でございます。草摩でございます。
最近運動のし過ぎでまた痩せたフットマン草摩でございます。
なんということでしょう。これはいけません。
今まで以上に糖分を摂取しなくては!
…ということで、
草摩「マイスター!いつもの!」
と意気揚々とキッチンに駆け込みましたところ、
もの凄い笑顔で関根シェフが仁王立ちしておりました。
そして後にはもの凄い量のシーザーサラダが。サラダがっ!
フットマンの体調管理にも気を配る当家のシェフは一流でございます。
さて、前回の日誌でお伝え致しました私の所属する野球チーム「スワロウテイルズ」と「松岡サシユズ」との練習試合が先日行われました。
この日の為に血の滲むような特訓をしてきました私と致しましては、この試合にかける意気込みはそれはもう相当なものございました。
当日は朝5時に起床し、伽地とともに早朝マラソンをした後会場に向かったのですが、到着して早々何やら違和感を感じたのです。
まず両チーム人数が違います。どういうことなのでしょうか。
さらには足を露出したユニフォーム。あんなユニフォームでスライディングなどできるのでしょうか。
そして極めつけはなんと相手のチームキャプテンの松岡の手にはパンダ色の球が抱えられているではありませんか。
そう
松岡サシユズは
サッカーのチームだったのです。
・・・・・
対面するや否や空気が凍り付いております。
草摩「ど、どうするんですか。伽地さん?」
と、伽地を横目で見ますと額に汗をかきながら遠い目をしているではありませんか。
あ、今「やっちゃった…」って思っていますね?
とりあえず野球の試合をしようと提案するも、この日の為に必殺シュートまであみ出してきた松岡の答えは断じて否。当然でございましょう。
場の空気に耐え切れず九重はもう泣き出しそうな顔をしております。
雪村はもう荷物をまとめだしております。
A・セラはバナナを食べております。
そんな中、新海があることを提案致しました。
お嬢様、お坊ちゃま、キックベースというスポーツはご存知でございましょうか。
簡単に言ってしまいますとサッカーと野球を足して二で割ったようなスポーツでございます。
これならば互いの有利な点を活かせるという新海の涙ながらの説得により、本日はキックベースでの試合となりました。
試合が始まると両チーム一歩も譲らず。白熱した試合でございます。
流石は日々鍛練をつんでいるフットマン達。常人ではありえないような動きをする者もいるではございませんか。
そしてついに長時間にわたる試合を制したのは我らスワロウテイルズでございました。
やりました。特訓の甲斐がありました。
目から、目から涙が止まりません。やったぞスワロウテイルズ!
伽地や長岡も号泣でございます。
雪村がもう帰ろうとしております。
A・セラがバナナが無くなって怒っております。
バットのスイングなどまったく関係ありませんでしたが、そんなことは問題ではございませんでした。
皆で協力し勝利したことに意味があるのです。なんて素晴らしいことでございましょう!
…と、少々熱くなってしまいました。申し訳ございません。
お嬢様やお坊ちゃまも何かスポーツをしてみては如何で御座いましょうか。
それでは本日はこの辺で。
お早いご帰宅をお待ちしております。
#2008年4月11日(金曜日)
草摩 さんの執事日誌を読む
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