昨年12月にロンドンで一夜限りの再結成をしたロックバンド「レッド・ツェッペリン」のギタリスト、ジミー・ペイジさん(64)がベスト盤のプロモーションのため来日、28日に東京都内で会見を開いた。再結成ライブに女優の沢尻エリカさん(21)が、交際中のプロデューサー、高城剛さん(43)と訪れたことについて聞かれたペイジさんは、英語で「別に……」と答え、会場を見渡し「みんながこの質問にこんなに興味を持つのならば、会っておかなきゃいけなかったかな」と苦笑いした。
ドラムの故ジョン・ボーナムさんの長男ジェイソンさんを加え、19年ぶりに再結成したツェッペリン。世界ツアーが期待されているが、ペイジさんは「(ボーカルの)ロバートが、9月までほかのプロジェクトに関わっているから、現段階では何も言えない」とコメント。「でも、12月は、長い空白があったがライブの楽しさを再認識できた。自分たちもいいステージを見せられたという充実感があった」と満足げに語り、世界ツアーの可能性がゼロでないことをうかがわせた。また、両アルバムについて「どの年代が聴いても情熱を感じてもらえる作品」とPRしていた。
レッド・ツェッペリンは、リーダーのペイジさんを中心に、ボーカルのロバート・プラントさん、ベースのジョン・ポール・ジョーンズさん、ドラムのジョン・ボーナムさんの4人で1968年に英国で結成、「天国への階段」「限りなき戦い」などロック史に残る名曲を生み出したが、80年にドラマーのボーナムさんが事故死した後に解散した。過去に発表したアルバム12作の売り上げは世界で3億枚を超え、95年には「ロックの殿堂」入りを果たしている。
アルバム「マザーシップ~レッド・ツェッペリン・ベスト」は、「天国への階段」など24曲を年代順に再収録。ライブアルバム「永遠の詩(狂熱のライブ)」は、73年にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開いたステージに未収録の6曲を追加して再発売。発売翌週の12月3日付けオリコン週間ランキングでは、2作そろってトップ10入りを果たしている。【西村綾乃】
2008年1月28日