週刊新潮12月6日号 「大人の見識」という特集の中に(名誉毀損の常習犯が大人の見識とは笑わせる)「佐藤優批判論文の筆者は「岩波書店」の社員だった」という記事が載っている。まぁ、週刊新潮の記事レベルだから問題の論文に対してまともに反論するわけでもなく、一般人に対する個人攻撃といういつもどおりの卑劣なものなのだが、保守タカ派のゴシップ誌の週刊新潮がリベラルの雄である(あった?)月刊誌『世界』に対する批判論文に攻撃を掛けるとは、佐藤優という言論詐欺による言論ねじれを象徴する事件だ。週刊新潮が雑誌『世界』を擁護する事態こそ、当の論文の批判が正しいものであると証明されたといえる。
気になるのは、この記事の中に登場する岩波関係者とその発言だ。
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「金さんは、実は現役の岩波書店の社員なのです」と明かすのは岩波関係者。
「中途で入社し、宣伝部を経て『世界』編集部に配属されました。当初は通名でしたが、何時の間にか韓国名を名乗るようになった。そして、"反総連の記事はけしからん"なぜ佐藤を連載に使うのか!"などと抗議をしたり、匿名で始めたブログで佐藤氏やジャーナリストの斉藤貴男氏など、社と関係の深い作家の批判を繰り返すようになった。編集長も持て余し、校正部に異動させたのです」
---(週刊新潮から)
編集部の部員なら編集内容に異議を唱えることに何の問題があるのか?しかもリベラル言論誌である『世界』の編集部で単純国家主義者の佐藤優の連載に反対したら異動とは、こりゃひどい話だ。週刊新潮編集部ではなく、雑誌『世界』だよ。(笑)
さらに、
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「金さんの件は、社内で大問題になっています。佐藤氏の著書『獄中記』はベストセラーになり、版を重ねている。ヘソを曲げられては困りますし、おまけに論文では、彼の上司も実名を上げられ、批判されている。しかも、社外秘のはずの組合報まで引用されているのですから、目も当てられません」(同)
---(週刊新潮より)
この岩波関係者によると佐藤優にヘソを曲げられては困るから社内では大問題になっているそうだ。(爆笑)むしろ、言論テロの常習犯である週刊新潮に得意気にバカを晒すこの岩波関係者の方が『世界』愛読者としては呆れて開いた口がふさがらない。
言論詐欺師佐藤優に一杯食わされ失態を晒した左派リベラル言論誌が読者や社内からの批判をまともに受け取らず、言論テロ誌に批判論文潰しの情報提供をするとは、救いようのない話である。
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