|
それにしてもいつものことだが、田原の質問の仕方はひどい。田原は与党の権力者や右翼、石原慎太郎など力の強いものや暴力で威嚇するものには、卑屈なほどぺこぺこして見てても恥ずかしいほどの提灯持ちぶりを発揮するが、相手が不当な圧力をかけないと見るやとたんに傲慢な態度で相手の主張をいっさい聞かずに一方的に決めつける。最悪のジャーナリストだ。
今回の北朝鮮での高官に対するインタビューも非道かった。
田原は得意になってしきりに「米国の第三者機関で鑑定してもらったらどうか？」と提案していたが、日本の対応がそれ以前であることをソン・イルホ氏が主張しているのに田原は「関係ない」と全く無視。よほど自分の提案が素晴らしいと思いこんでいるのだろう。ソン氏の「まずニセ遺骨と決めつけるなら夫に遺骨を返さなければいけない。」「米国で鑑定するといっても、その前に遺骨の管理が適切でなければ意味がない。」という発言に全く耳を貸さず、米国での鑑定を繰り返し主張するのみ。
そもそも北朝鮮は、日本が遺骨は偽物と非難するのに対して「遺骨が偽物というのなら、EUの第三者機関で鑑定してもらおう」と日本に提案した。しかし、日本側は「遺骨資料は全部使ってしまった」と誤魔化した。英「ネーチャー」誌によって日本の鑑定に疑義がもたらされたにも関わらず、鑑定をした帝京大吉井教授を警視庁に隠してしまったことも含めて北朝鮮より日本側が拉致問題の解決に対して逃げているのだ。
田原よ、北朝鮮に行って政府高官から決定的な発言を引き出して手柄を立てようとしたのだろうが、それぐらい調べてからインタビューをしろよ。（笑）
田原はそのことを知らなかったのだろうが、意見を求められた伊豆見元も「北朝鮮が第三者機関で鑑定してもらおうと日本に問い合わせたという話は知らない」と発言していたが、この御用学者が知らぬはずがない。
中・韓・北朝鮮報道に関しては、フジや日テレより反動色の濃いテレ朝だけにまともな報道をするはずがないと思ったがその通りだった。
|