岡山放送局

2009年2月9日 19時35分更新

森林育成の企業評価制度開始へ


温室効果ガスの二酸化炭素が増えるのを防ぐため、企業の森林を育てる活動を、県の独自の基準で評価する制度がことし4月から始まることになり、9日、制度の運用などについて話し合いが行われました。

岡山県は、ことし4月から、企業が森林の余分な下草や枝を刈ったり、整備に必要な費用や物資を出したりする活動を評価し、環境に優しい会社として認証を与える制度を始めることにしています。

9日は、林業の経営者や大学教授など5人のメンバーが岡山市の会場に集まり、はじめに県林政課の担当者が、木の高さや種類を細かく調査して森林が吸収する二酸化炭素の量を算定するなど、制度の運用について説明しました。

この中で倉敷市の機械設計業者からは、「認証制度が宣伝に使えること以外にも、補助金をもらう際に優遇措置を受けられるなど、企業のメリットをはっきりさせてほしい」という意見が出され、県は今後、森林の育成が企業活動に直接、利益をもたらすような仕組みを検討していく考えを示しました。

県はことし4月から参加企業の募集を始め、7月には企業に認証書を交付するほか、ホームページでも紹介することにしています。