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連日のように、大麻事件が報じられる。加賀市で、栽培用に種子を持っていた男が摘発された。北陸でも汚染の広がりが心配になる が、一筋縄ではいかぬ大麻騒動である。国が違うと、おとがめの程度も異なる。大相撲の看板にドロを塗った力士は、クビになった。吸引疑惑が発覚した北京五輪競泳の米国人スター選手は、出場停止3カ月の軽い処分。8つの金メダルも無事である 中米の某国を旅した知人に聞いた話だが、たばこを買いに店に入ったら、「そんな体に悪いものはよせ」と忠告され、代わりに大麻を薦められて仰天した。大麻を目の敵にする国もあれば、大甘な国や州もある 力士は、ルールに従って解雇処分になったが、途端に退職金をもらうのはけしからん、と大合唱が起き、それも棒に振らされた。けじめをつけよ、というのなら、処分のルールの不備や再発防止の仕組みに、真っ先に批判の矢を射るのが筋ではなかろうか 大麻力士に一片の同情もわかない。が、わが身はさておき、他人の始末のつけ方となると妙な潔癖さを要求し、ちゃべちゃべと口を出す。不快なものを見た。
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