鳥のエサ台の衛生管理に注意が必要です。旭川市内で、今年に入ってから50羽以上のスズメの死がいが見つかりました。一部の死がいからは、サルモネラ菌が検出されています。
旭川市内の住宅です。先月19日、庭に作られた鳥のえさ台で、スズメ1羽が死んでいるのをこの家の住人が見つけました。
(スズメの死がいを見つけた人)「スズメがここでえさを食べていた。スズメが弱々しく羽ばたいていてしばらくすると下に落ちた」
道によりますと、旭川市内では、今年に入ってから「スズメが死んでいる」との通報が相次ぎ、きょうまでに、52羽のスズメの死がいが確認されています。そのうち45羽は住宅に設置されたえさ台や鳥のエサとしてコメなどがまかれた場所で見つかりました。旭山動物園で、スズメ5羽の死がいやフンを調査した結果、すべての死がいからサルモネラ菌が検出されました。
(旭山動物園獣医師・福井大祐さん)「えさが少ない冬なので(えさ台に)たくさんのスズメが集まり、サルモネラ菌を含んだフンに汚染されたえさを食べることでサルモネラ菌の感染が広がる」
調査をした獣医師は、餌台が不衛生な状態で放置されたことでサルモネラ菌が繁殖しスズメが、その周りのえさを食べて、感染したと分析しています。
(上川支庁地域振興部・久保田聡さん)「えさ台の衛生管理が重要。熱湯消毒や汚れたら掃除をする」
道では、熱湯消毒やこまめな掃除をしてえさ台を清潔に保つなど衛生管理を徹底するよう呼びかけています。
(2009年2月9日(月)「どさんこワイド180」) |