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あの人は今こうしている ミス花子(売れっ子シンガー・ソングライターだった)

♪お〜 よう来たのワレ まぁ上がっていかんかいワレ ビールでも飲んでいかんかいワレ……。76年、こんな大阪・河内のコテコテ感満杯の曲「河内のオッサンの唄」が爆発的に売れた。歌っていたのはシンガー・ソングライターのミス花子さん。“ミス”といえど、ジーパンに雪駄履きのむくつけき男だった。花子さん、今どうしているのか。

●大阪・高槻市でライブショットバー

「こんな時間に来てもろうて悪いなあ。まあ、ゆっくりしてってや」

 大阪府高槻市。阪急高槻駅南口に近いビル3階にあるライブショットバー「ブルーム」を訪ねたのは夜11時。阪神タイガース70周年Tシャツにジージャン姿の花子さんはカウンターの中にいた。

「一昨年の11月11日にオープンして、東京でバーテン修業してた息子が店長しとる。ウイスキーも焼酎もカクテルもワンショット500円からやから、安いで、ホンマに。ライブ? 毎週ってわけやないけど、もちろん、ワシも歌う。でもな、ついこの前、一見のお客さんが“オッチャン、歌うまいな”やて。ハタチぐらいのアンチャンじゃ、ワシのこと知らんでも無理ないわ、ハハハ」

 高校卒業後、職を転々としながらライブ活動を続けていた花子さんにメジャーデビューの話が飛び込んできたのは76年。

「だけど、コレやって曲がなくて、レコーディングの前日、プロデューサーに“明日までに2、3曲作ってこい”と言われてな。そんなむちゃな、って行きつけの屋台のオッサン相手にボヤいてるうちにできたんが『河内のオッサンの唄』や」

 ちょうど劇画「嗚呼!!花の応援団」が注目を集め、世間はちょっとした“河内ブーム”に沸いていたことも手伝い、76年8月1日にコロムビアからリリースされるや、大阪では発売3日目で有線リクエスト1位に。トータルで80万枚超の大ヒットとなった。また、その人気に目をつけた東映が「河内のオッサンの唄」「河内のオッサンの唄 よう来たのワレ」とわずか2カ月間に2本の映画を製作。本人も学生服姿で出演し、それまでの貧乏生活が一変した。

「たしかレコード売り上げは3億、4億って話やったなあ。その印税やら映画、テレビの出演料がドカンと入り、借家の文化住宅からキャッシュでポ〜ンと買うた一戸建てに引っ越したんや」

 82年にも「好っきゃねん」が売れた。だが……。

「調子に乗って居酒屋を開き、気がついたら借家暮らしに逆戻りしてた、ハハハ」

 久しぶりに脚光を浴びたのが3年前の3月。故郷の奈良県東吉野村の村議選に立候補したのだ。

「過疎化に歯止めがかからん故郷に政治改革を!と訴えた。11人立候補して、マニフェストを公表したのはワシだけや。ところが、52票の最下位落選。何たることかい」

 がんじがらめの地縁、仕事縁を前に歯が立たなかったようだ。

「今はこの店以外にテレビの大道具関係の仕事もしとる。でもな、本業はやっぱり歌やな。また世の中、アッといわす曲を出したるで」

(日刊ゲンダイ2009年1月15日掲載)


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