スポーツ

文字サイズ変更
ブックマーク
Yahoo!ブックマークに登録
はてなブックマークに登録
Buzzurlブックマークに登録
livedoor Clipに登録
この記事を印刷
印刷

4大陸フィギュア:真央、運強く…安全策選び逆転銅メダル

女子フリーで順位を上げ3位になった浅田真央=カナダ・バンクーバーで2009年2月6日、須賀川理撮影
女子フリーで順位を上げ3位になった浅田真央=カナダ・バンクーバーで2009年2月6日、須賀川理撮影

 ◇フィギュアスケート・4大陸選手権第3日(6日、バンクーバーのパシフィック・コロシアム)

 浅田真は運が強い。この日もジャンプの不調は続き、二つ失敗した。だが、ライバルたちも本調子ではなく、フリー1位でSP6位から浮上し逆転銅メダル。05年のシニア転向後20戦目で初めて表彰台を逃す危機を脱した。

 2日前のSPの後も練習で復調の兆しが見えないまま迎えたフリー。ロシアにいるタチアナ・タラソワ・コーチの意見を踏まえ、本来2回跳ぶトリプルアクセル(3回転半)を1回にし、3-3回転連続ジャンプも3-2回転に自重する安全策を立てた。

 「硬くなってしまった」という冒頭のトリプルアクセルは1回転半になったが、続くダブルアクセルをトリプルに変えて今度は成功。後半の3回転トーループが2回転になる凡ミスもあった。それでも「調子がよくない中では、よかったかな」と振り返る通り、崩れることなくまとめてメダルを呼び込んだ。

 「1月半ばから調子が落ちた。不調の原因は分かっているが、秘密です」と浅田真。跳ぶタイミングをはかるためか、助走のスピードが欠けて勢いがなく、滑り自体にもスピード感や伸びやかさが失われている。

 吉岡伸彦・日本スケート連盟フィギュア強化部長は「調子が悪い中でまとめたのはいい経験」と収穫を強調するが、来月の世界選手権や来年のバンクーバー五輪に向け、不安が残る。そうそう何度も、運に頼るわけにはいかない。【来住哲司】

毎日新聞 2009年2月7日 18時35分(最終更新 2月8日 12時09分)

スポーツ アーカイブ一覧

 

特集企画

おすすめ情報