Feb 9, 2009
サンシャインクリエイション42全体反省会レポート
・ 速報につき明日以降校正します。
・ 内容に認識の誤りがあれば、ご指摘いただけると幸いです。
[16時20分]
「ちゃんと説明しろよ!」との罵声、カメラのシャッターの音。
代表から「全体反省会は参加者全員による反省会です」「取材許可のない方の撮影、録音はご遠慮願います」とのアナウンス。Bホールに集合した参加者、スタッフは通常の3倍くらい。
[16時25分]
個人情報流出事件によって初めて反省会に参加する人が少なくないであろうことから、「全体反省会の元々の趣旨は、参加者皆で意見を出し合って運営に活かすことです」と代表から改めてアナウンス。
しかし、会場が使用できるのは17時まで。時間は限られていた。そして、
【16時27分】
代表が「時間はまだ少し早いですが」と断った上で、全体反省会ははじまった。
■ サンシャインクリエイション42全体報告
特に大きな事件、事故もなく終了。 カタログの完売は12時過ぎから12時半頃。
■ 個人情報流出事件
□ 発生の経緯についての説明と謝罪(公式に掲示されている内容につき割愛)
代表 「たいへん申し訳ありません」
目を伏せて、そして頭を下げる代表、スタッフ。
代表 「みなさまと10年に渡って作って来た信頼が崩れてしまった」
代表 「どんな言い訳も・・・(言葉に詰まる)・・・ほんとうに申し訳ございませんでした」
公式の報告は、現状をとにかく早く伝えようと短期間で纏めたもの。
見ていないサークルもいるから、書簡での通知も行った、との説明。
代表 「カタログはどれだけ売れるだろう、余ったらどうしよう。そう思って今日を迎えました」
□ 今後の開催予定
代表 「現在クリエイションの今後は全くの白紙です」
6月以降は他の団体からの予約があればそこが会場を使用することになる、との補足説明が。
□ 情報流出をした元スタッフについて
代表は本人と一度会ったとのこと、「たいへんなことをしてしまった」と言っていた、とも。
そしてその元スタッフは、今日は仕事の都合で来られないとのこと。
代表 「商業イベントしてコミクリからはじまって、同人誌のために、本のために、と」
代表 「自分たちのやってきたことはなんだったんだろう、と自問自答している」
□ 「クリエイション継続の旗は掲げて行きたい」
4月の開催を中止するにあたって、もちろんキャンセル料金の支払いは発生した。
事件がなければ、今まで通り何も意識しなくてよかった。
しかし事が起こった今、スタッフの意見を訊くなどして、まだ、クリエイションの旗を掲げることができるのなら、がんばって行きたい、と代表。
□ 謝罪するしかない現状
被害者に何が出来るのか、何が約束できるのか。
代表 「約束しても嘘になってしまうかもしれない」
(長い間、言葉に詰まる)
代表 「今回の件で」
(また言葉に詰まる)
代表 「みなさまの中でどういったような思いがあるか・・・当然・・・ご意見をいただく中で・・・」
代表 「こういった現状では謝罪をするしかなく、批判はもっともで・・・」
代表 「今後、将来、継続できるのなら、何かをやりたい。言葉は足りないと思いますが」
確かに言葉は足りない。
話が繰り返しになりつつある。だから、
「二次被害をどうにかしてくれよ!」
という罵声とともに、ここで質疑応答に突入したことは、極めて自然なことだった。
■ 質疑応答
Q:2ちゃんねるに実名が書かれてしまっている。この責任をどう取るのか?
Q:ここまでもう10分が経っている。報告よりもこれから先の話をしてほしい。
A:3月までに何らかの方向性を提示する。迷惑をかけた人には、何らかの形での対応を行う。
Q:法人ならパソコン、個人情報の扱いについての取り決めが必要。規程はあったのか?
A:管理者(代表、副代表、配置責任者、カタログ責任者、システム担当者)でなければソフトのインストールはできないようになっていた。口頭ベースの注意喚起、啓蒙は行っていたが、誓約書を書かせるまではしていない。
Q:情報流出をした元スタッフは法人化前の人間か?
A:クリエイション事務局の人間として作業に関わっていた。
Q:個人情報保護法制定前の意識が低かった?
A:ごく限られた人間のみにデータの扱いを許可してはいた。
Q:全スタッフに昨日誓約書の書簡が届いたのは何故か?しかも末端の者にまで届いている。
A:サークルに安心して参加してもらうために、短期間で文書を作成して、過去にスタッフをやった人すべてに送付した。
Q:(質問続き)では、何故HPを見ている前提で、経緯の説明もない文書を送付したのか?配慮が足りないのでは?(他の参加者から「やり方がおかしいぞ!」との野次)
サークルへの書簡の郵送も、事件発覚から2週間経ってからだ。開催のことしか考えていないのではないか?無言電話や詐欺紛いの電話がかかってきたり、家の前に不審物が置かれたとの情報もとうに入っている!
A:文書と封筒を準備して郵送するまでに時間がかかってしまった。誓約書については内容に足らないところがあったかもしれない、趣旨が伝わる内容であったか、言葉足らずだったかもと思うところはある。
開催一本やりということはないが、不手際が多々あったことは申し訳ない。
Q:1月27日でHPの更新が止まっている。今後の情報公開の予定はどうなっているのか?
A:被害者に対してはメールでの対応を行い、今日も直接相談に来た人も何人かいた。
今後については、3月になにかしらのものを、今後の開催についての情報を提供する。
Q:対応の進捗状況については定期的な報告が必要。コーポレートガバナンスやコンプライアンスについての意識の改善が望まれる。また、サンシャインクリエイションが潰れることによる、ほかの主催者への影響も危惧される。サークルと運営の信頼関係という意味も含めて。
A:マメに報告をするべき、という意見には耳が痛い。体制の確立が必要だから、4月の開催は中止した。
進捗状況については、何が求められているのかに配慮して、我々の対応について報告をしたい。
Q:(前の回答を受けて)サークルへの書簡で4月の開催を中止することについて、なんと報告したのか?
A(スタッフ):安全な情報管理体制が確立できていないからと報告した。
Q:(さらに)ではその対策について事務局が協議した結果、内容は?
A:少数のスタッフしか情報を取り扱うことができないようにした。
Q:「元スタッフ」の個人パソコンは今、どうなっている?
A:1/16の夜から1/17の未明にかけて会い、事務局のシステム担当者が完全消去を行った。
Q:書簡の差出人が「クリエイション事務局」だった理由は?何故「株式会社クリエイション」ではなかったのか?
A:「株式会社」でいきなり連絡をするのでは、と思い「事務局」からの書簡とした。
Q:17時まででは時間が足りない。今後、こうした説明会の機会はあるのか?
A:予定はないが、個々のメールへの回答は行う。また、今後迷惑をかけた方へは文書での連絡を行う。
Q:2ちゃんねるの二次被害だが、削除依頼はできないのか?こちらでも弁護士に相談しているが、アンチがいて殺人予告まであることについて、個人での対応は難しい。集団提訴も考えているが、仕事もある。とはいえ女性などはさらに深刻な問題だ。
A:アップローダー(の流出データ)は逐次削除するよう対応している。2ちゃんねるの削除対象は何になるのか?
Q:クリエイション自体は弁護士に対策の相談をしているのか?
A:している。
Q:今後の開催については未定だが、継続することについての具体的な条件は何か?
A:再出発が認められることだが、資金的には厳しい。会場側からは協力することがあればとの話はもらってはいるが。6月の開催については、サークル参加申込の締め切りの問題があるので募集もできない。カタログの問題もある。開催できるかと言うと難しい。
Q:私も同人誌即売会の主催をしていますが、「主催はあてにならない」といった風潮になることが怖い。だから、再出発については努力してほしい。それを参加者にしっかりと報告してほしい。
→ 会場内に拍手、代表、スタッフ一同礼。
(この時点で17時11分、会場の使用時間を過ぎているとスタッフ)
Q:「元スタッフ」に法律の範疇で責任を取ってもらう予定はあるのか?
A:弁護士によれば刑事事件としては難しく、民事も本人の資産状況次第だがやはり困難。形としてそうしたことをすべきかどうか・・・
Q:もう開催は不可能と、事務局を閉じることはないのか?
A:なんとか続けてみなさんにお返しをするしかない。なにかしらのことができれば・・・(「逃げ切りは許さねえぞ!」との野次)継続の旗を掲げて行きたい。心配させているのは申し訳ない。
Q:コンプライアンスの責任者は誰かを明確にしてほしい。
A:法人としても事務局としても代表が責任者である。
Q:メールフォームなどで専用の相談窓口を設けてほしい。また、情報管理体制の構築、評価についてはプライバシーマークの取得も考慮してほしい。(時間の問題から、ここで「これを最後の質問とさせてください」とスタッフ)
A:相談はFAXでも受け付けているが、抜けや漏れのないように対応していきたい。足りないことがあれば努力していく。
代表 「たいへん申し訳ありませんでした」
代表 「今後もみなさんから意見をいただいて、継続して運営していきたい」
代表 「がんばったスタッフを含めて、申し訳ありませんでした」
そうして全体反省会が終了したのは17時18分でした。
感想はまた。